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偽装された自画像 画家はこうして噓をつく

偽装された自画像 画家はこうして噓をつく みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.2

評価内訳

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紙の本

その画家の背景、人生の投影、そこへ想いを馳せる

2015/01/26 21:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タロー - この投稿者のレビュー一覧を見る

西洋絵画の代表的な自画像を読み解く本書は、絵画史を概観でき、わかりやすくコンパクトな解説で、楽しく読める。自画像に投影された画家の想いはその人生を知らなければ思い及ばないし、感じられない。絵の楽しみに、技法ではなくその画家の背景、人生の投影、そこへ想いを馳せることのおもしろさを改めて実感した。

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2015/04/04 18:05

投稿元:ブクログ

ルネッサンスから現代まで4つに区切った時代の選ばれた5人の自画像、全20人。参考の絵も掲載されていて、問題の箇所もわかりやすく、とても楽しく読めた。

2014/12/26 14:29

投稿元:ブクログ

思ったより難しく感じないのは、元々が新聞のコラムだったからか。

それでも、本にするにあたり、より丁寧な解説を加えた、とあとがきには書いてある。

内容はというと、画家の自画像をとりあげ、描いた時の画家の状況や意図などを他の美術史家の意見を解説し、著者の意見も披露するという形で20作品を並べている。
中には、いわゆるポートレートではなく、普通の作品中に画家本人が書き込まれているものもあり、それらの方が宝探し的な楽しさがある。

気に入ったのは、ヴィジェ・ルブランの麦わら帽子を被った自画像。
理由は秘密。

2015/05/19 16:57

投稿元:ブクログ

西洋絵画においてひとつのジャンルとして確立されているのが「自画像」だ。
ある画家は自身の変遷を記録するかのように何枚も書いている。
しかし、展覧会に行くと、どうも日本人にはピンとこないのか、ちらとみて立ち去る人が多い。
かくいう私もよっぽど好きな画家、好きなタッチでない限り、ずっと立って眺めることはない。
しかし、本書を通して少しものの見方が変わった。
時代背景や心情が巧みに隠された自画像。
絵画を鑑賞する上で欠かせない、そしてとても興味深いジャンルだということにやっと気づいたのだ。

まずはボッティチェルリ、「東方三博士の礼拝」から。
端に描かれている画家の顔、メディチ家の人々の面々に注目したい。
なぜ依頼者はメディチ家ではないのに、メディチ家の人々を描かせたのか?
そこに隠れる画家の思いは、今でいう「ドヤ顔」の中に隠されている。
自己演出、自己アピールのうまさも画家の力量のひとつだと思わせる。

フリーダ・カーロの「ひび割れた背骨」。
彼女が泣いている原因は、痛みよりもむしろ別のところにあるのだろう。
「ちょっとした刺し傷」にあるように、彼女を痛めつけていたのは彼女の夫だった。
それがたとえ、彼女の絵画を名画たらしめていたとしても、彼女は自分と向き合ってくれることを最後まで望んでいたのではないか。

ルブランやゴッホ、ピカソ、ベラスケス.......
名画を鑑賞する楽しみは尽きない。
初めてこんな顔だったのかと知る画家もいる。
そして、画家の人生に、当時に思いを馳せる。
偽装された中にある自尊心や憧れを感じることで、私たちは画家の人間味を感じられる。
さりげない抗議であったり、信念に画家の強さやユーモアを感じることもある。
そう、自画像はただの記録や鏡ではなく、物語なのだ。

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