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紀行失われたものの伝説

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2014/12/12 00:42

投稿元:ブクログ

 ノルマンディ、南イタリア、ウクライナ、トルコ、知覧、ミュンヘン&ドレスデンと、20世紀の二つの世界大戦にかかわる文学・美術・映画に導かれながら、戦争記憶とその不在の痕跡を体感する思考の旅の記録。著者の本をはじめて手に取ったが、リーダブルでありながらゆったりとした読書の時間をつくりだす文章の力に引きこまれた。各地に関わる戦争文学・戦争映画をいくつも教えてもらったことも、大きな収穫。

 本書の著者もそうだが、戦争と文学・芸術をめぐる問いは、どこかで「人間とは何か」「人間の人間性とは何か」という問いにぶつかる。この問いは、おそらく、定言的に「××だ」と答えを陳述できるような問いではない。それこそ有史以来、さまざまな書き手が、それぞれの文脈で、各々の持ち場=ジャンルでの思考を通して問いとして深め、問いの重要性それ自体を上書きしていくような類の「問題」であるのだろう。キース・ダグラス、ナームズ・ヒクメット、カート・ヴォネガットなど、ぜひ手に取って見たい書き手の言葉に触れながらふと思う。日本語の戦争文学は、こうした書き手のテクストの強度、思考の強度とはたして拮抗し得ているか?

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