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評価内訳

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2017/04/03 20:09

投稿元:ブクログ

いやー、これ、すごく良かった!! 江戸時代。千住、芝、板橋(志村)、両国をそれぞれ舞台に描かれているアンソロジーです。
特に良かったのが倉坂鬼一郎『廻り橋』(舞台・芝)、早見俊『仇でござる』(舞台・両国)。

・倉坂鬼一郎『廻り橋』
芝神明の前で簪を売る、職人の巳之助。巳之助は昔、愛した人を亡くしている。その人に会いたいと、7年もの間芝神明にお参りを続け、簪を作り続けてきた。
そこへ、おさとという少女が弟子入りを申し出る。
芝神明は言ったことがある場所なので、ああ、あの辺かぁ…と思いながら読みました。
愛した人を亡くした男と、ひたむきに彼を頼り、支える少女。少女はやがて成長して、いつしかなくてはならない存在になっていた……。
全編、切なくて優しくて。心が現れるような純粋な空気が流れている感じ。
要所要所に出てくる俳人の男が、ピリッといい感じに味を添えている。
これ以上ないくらいのハッピーエンドで、読んでいて幸せになりました。

・早見俊『仇でござる』
舞台は両国。
江戸の町アンソロなら、ここか日本橋かどっちかが出てこないとね。
とても痛快な話でした。
主役の宗之助が本当にお人よしの良いヤツ。腕が立つのに情け深くて、その人間臭さが良かったです。
それから、この話で一番好きなのは、ヒロイン紗世の婚約者、銀之助。
美人の紗世と結婚できると思ったのに、その紗世が仇討ちに出ることになり、本気で悔しがるシーンに吹き出しました。
最後、斬られて死んでましたが、お笑い的には惜しいキャラを亡くした(笑)。

どの話も難しい言葉は出てこないし、必要とされる知識もないので、時代小説初心者でもすらすら読めると思います。

2015/07/22 16:46

投稿元:ブクログ

2014年10月刊。宿場の光(上田秀人)、廻り橋(倉阪鬼一郎)、悲悲…(辻堂魁)、仇でござる(早見俊)の4編の書下ろし。市井物の廻り橋が、つまみ簪の職人と取り巻く人々をうまく描いていて楽しめました。辻堂さんの話で、龍玄が同田貫を「ちゃ、と鳴らして翻した」というくだりがあり、映画やテレビで出てくる嘘の効果音を描いているのかと気になりました。なんだろう?

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