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紙の本

日本語のあいまいさ

2015/02/28 22:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にゃあ - この投稿者のレビュー一覧を見る

帯からイメージされるような「間違いやすい日本語の解説書」というよりは、あくまでも言語学の観点から説いた本。言葉とは本来あいまいで、単に正誤、良し悪しで判断できるものではない。言葉は変化していくものだ。言葉の誤用はどのように広まり、そしていつから誤用と意識されなくなるのか。今使っている言葉は将来も同じ意味で使われているだろうか。長い時間の流れとともに日本語について考えさせられる良書。

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2015/03/30 09:02

投稿元:ブクログ

「日本人が間違える日本語」を集めた本はこれまでにも数多く出されているが、この本の良い点は、単なる「語録集」ではなく「どうして誤用がうまれるのか」について言及している点だ。正誤は簡単に判断することができないという視点にたち、読み手側にも考えるよう示唆している点がすばらしい。

2015/07/15 04:07

投稿元:ブクログ

「いただいてください」は「召し上がってください」と改めるのが正しいとされる。但し、本書は単なる○×では留まらない。さらなる掘り下げがある。たとえば「いただく」と言っても自分でお茶を買い自分で飲む場合はへりくだる相手がおらず、場合によっては厳密な謙譲語から逸脱する用法となっている。いただく=謙譲語と断定してしまうのは、過剰な一般化であり単純化。一般化は度が過ぎれば寧ろ雑、雑駁になりうる。目上に「ご苦労様」が失礼な理由。「生きざま」が不適切なワケ。敬語のサイレントキラー。ら抜き発祥の経緯・・・・・・・すべてが明解に示されている。誤用の先にあるものを見据えながら、これからの日本語の行方を示唆している。

2015/05/30 11:24

投稿元:ブクログ

ら抜き言葉、“はつまご”それとも“ういまご”?、“憮然”の意味の変化など、歴史やことばの成立過程をもとに「誤用」に関する謎を解き明かしていく。

本文で筆者は『安易に言葉の「正しい」か「間違っている」かを判断することはできない」と説く。誤用だと思っていても、時代とともに使用する人が増えればそれが正となる。言葉は社会と生活のなかで形を変え、新しく生まれ変わることもあれば消え去ることもある。言葉は柔軟で日々変化に富む、まるで生き物のようだと思った。

あらゆる時代の本を読んでいると多種多様な言葉に出会う。読みやすさ・読みにくさは、時代による言葉の移り変わりが影響していることも多い。今私たちが当然のように使っている言葉も、50年後100年後には古語のような扱いを受けているかもしれない。
それでも今の時代にある言葉をなるべく多く吸収して、上手に扱える生き方をしたいと思った。

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