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反逆する風景

反逆する風景 みんなのレビュー

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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2 件中 1 件~ 2 件を表示

2014/12/01 08:42

投稿元:ブクログ

-2014/11/29「もの食うひとびと」の感動が忘れられず読み始める。「反逆する風景・増殖する記憶・汽水はなぜもの狂おしいのか」までは、予期通りの興味深い展開であったが、それ以降は・・・。特に観覧車に関わる章は、どうしようもなく、残念。
気に入ったフレーズ 「他人の入れ歯のように、もともと私の口にはしっくりとはまらない」

2014/11/07 06:59

投稿元:ブクログ

1997年初版発行の「反逆の風景」(講談社文庫)を持っています。
今回のは「100年後も読まれる本の出版を目指す」を理念に掲げた「鉄筆文庫」の創刊第2弾。
ですから私にとっては再読になるわけですが、辺見ファンとしては人後に落ちない私は氏の著作をすべて集めていて、今回も迷わず購入しました。
名著「もの食う人びと」の裏話も交えたエッセー集。
20年近く前に貪るように読んだことを懐かしく思い出しました。
タイトルにある「反逆する風景」とは何なのでしょうか。
たとえば著者は、こんな設定を持ち出します。
一筋の道を歩き、それについて文章を書こうとしている人がいます。
向こうから双頭の人が来てすれ違いました。
だが、構成しようとしている文章の趣旨には、この双頭の人はまったくそぐわない。
その時、双頭の人とすれちがったという事実を入れるべきなのか否か。
実際、「もの食う人びと」で、同じような場面に遭遇したそうです。
フィリピンのキタンラドという山奥の地で、老人から残留日本兵の人肉食の話を聞いていた時のことです。
そこに赤い背広の男がスーッと通り過ぎて行ったというのですね。
著者が書こうとしている残留日本兵の人肉食の話とは、むろん全く関係ありません。
著者は全体の趣旨に整合しないと判断し、この赤い背広の男のことを文章には書かなかったそうです。
そして後年、後悔したといいます。
「私はなぜ、赤い背広の男を、あたかも双頭の人物が風景に含まれていなかったことにするように、あっさり消去してしまったのだろうか。
それは、どう謙虚を装っても権威の臭いの漂う既成の意味世界に、私自身もとらわれているからだ。それがどんなにささいな規模であれ、風景の反逆を描かず、気づかないふりをするのは、つまるところ、書き手が世界に反逆したくないからなのだ。意味を壊すのが怖いからだ。古くさい意味世界を守りたいのである。新聞とはそういうものだ。しかし、不整合のない風景は、字を費やせば費やすほど、そして整合して見えれば見えるほど、嘘である。ひどい嘘である」
私は20年近く前にこの文章を読んで、深く感銘を受けました。
そして自分が文章を書く際のひとつの指針としたのです。
以前、自分がどこかで書いた「夾雑物はこれを書かなければいけない」というのは、著者のこの問題提起に倣ったものにほかなりません。
ノンフィクションの書き手にとって、目の前で生起する「反逆する風景」をなかったことにして恬淡としているのは驕りであり、ごく控えめに言っても怠惰なのではないでしょうか。
結果として「反逆する風景」を排除するのだとしても、少なくとも入念に吟味すべきではないのかというのが私の考えです。
鉄筆文庫版のオリジナル収録作品も読みごたえがありました。
著者の主張は何十年も変わっていないことを改めて気づかされた次第です。

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