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寺田寅彦 わが師の追想(講談社学術文庫)

寺田寅彦 わが師の追想 みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.8

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

2014/11/18 19:53

投稿元:ブクログ

寺田寅彦について、雪の結晶の中谷宇吉郎が書いた追想録。

この二人の名前が挙がって、買わないわけがない。

寺田寅彦にしても、なんで物理学者がこんなに上手い随筆を書くんだろうと思っていた。
そこに関する答えがあった。

個人の教養が深まるにつれ、随筆が文学のあるかなり重要な領域を占めるようになる。
そこでは文学の意味を「人生の記録と予言」という観点から見るため、主観的真実の記録たる随筆にスポットが当たることになる。
この目的は、結局科学の目指す所と同一だという所に行き着くわけだ。

なるほど、ただひたすら、なるほど、である。

線香花火の火花や、霜柱、風紋、墨。
寺田物理学の「物の理」の触れんとする感性が、なんだか愛おしい。
物理をする者は、「物の理」を学んでいる気持ちを失ってはならない。

これを寺田寅彦が言うから、またやっぱりなるほど、と思ってしまう。
姿勢があっての言葉は、重みが生きている。

(2015.04.03再読)
気になった言葉を引用羅列。

p154「今一つには現在の物理学には、物性の研究に大きい欠けた部門がある。……ところが化粧品の場合と限らず、日常の吾々の生活に密接な関係のあるものは、中間的性質に支配されるものが多い」

p176「オリジナリティというものは、何も無いところから出るものじゃなくて、出来るだけ沢山の人のやったことを利用して、初めて出せるものだからね。」

2015/01/26 16:34

投稿元:ブクログ

科学に関する内容もさることながら,中谷先生の寺田寅彦先生への思いが横溢する,人と人との強い繋がりをひしひしと感じる.両先生の為人が透けて見えるし,こうありたいと思う.

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