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評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

2015/02/06 16:24

投稿元:ブクログ

第1章
 前回の相手の行動が協力か非協力かで良し悪しの評判をつけて、それを受けて次回の行動をとる進化ゲーム。どのような評判の付け方(規範)が生き残るかシミュレーションしたところ、8つの規範が協力を高く維持できた。重複をまとめると、カンドリ規範とザグデン規範の2つとみなせる。両規範とも相手が良い評判を持つときに協力するとよい評判が得られ、非協力だと悪い評判を得る。相手が悪い評判を持つときカンドリ規範では協力すると悪い評判を得て、非協力だと良い評判を得る。ザグデン規範では協力・非協力ともに良い評判を得る。
 協力・非協力に加えて処罰行動も加えたゲームで、処罰を用いない(カンドリ)規範と、処罰を用いる規範(非協力の代わりに処罰を行うカンドリ規範)をシミュレーションして比べると、どちらも高いレベルで協力が維持できたが、処罰を用いる規範の方がややレベルが高かった。ただし集団内の適応度は処罰を用いない規範の方が高かった。また協力がだれにとっても望ましくない場合、処罰を用いない規範では非協力が推進され適応度を比較的高く保てるが、処罰を用いる規範では協力が維持されたままで適応度も低くなった。

第3章
 罰則を用いたとしても、非協力者に罰を下すかで問題になる二次のジレンマが起こる。集団内で協力するかは頻度依存行動的なところがあり、自分だけが協力してしまうことに対する恐れがあると考えられる。山岸の実験では他者一般を信頼する程度の低い人は一次のジレンマでは協力率が低いが罰システムを導入すると二次のジレンマにおいて協力率が高まり、結果的に一次のジレンマでも協力率が高まる傾向にある。逆に他者一般を信頼する程度が高い人は一次での協力率が高く、罰システムを必要としないため、二次では協力率が低い。
 比較制度分析の青山の議論では、社会的交換に埋め込まれた灌漑システムゲームなるものを考える。灌漑システムゲームで非協力だと、社会的交換からも締め出されてしまうので、協力がとられ続けるか、非協力が続くかの2つが均衡になる。つまりコストのかかる罰を下すのではなく、他のゲームでの非協力という形でサンクションがある。

第4章
 間接互恵性を分析するために、ギビングゲームの実験を行った。ギビングゲームとはプレイヤーが一方的に相手に対して資源を提供する繰り返しゲームであり、集団の中からランダムにペアが選出される。渡し手は受け手の評判を参照して資源を提供するか決める。渡し手が強制的にマッチングされた受け手に対して行動を決定する強制的プレイ状況と、渡し手が誰に資源を提供するかを選ぶ選択的プレイ状況とで相手の評判の使われ方の違いを比べた。
 強制的プレイの結果は、提供者は3回前までのやり取りの情報が得られるにもかかわらず、1回前のやり取りで提供したものに提供し、提供しなかった者には提供しなかった。
 選択的プレイの結果は、提供者への提供者、非提供者への提供者、提供者への非提供者の順で提供を受けることが多かった。これは非提供に関わったものへの罰ではなくて、他者の適切な行動への報いとして提供者への提供者が促進されたと���験後の質問紙から分かった。

第6章
 単純な社会的ジレンマゲームでは自分以外の協力者数と個人利得の関数が直線になっており、また常に自分が協力するより非協力を選んだ方が個人利得が高いため、理論的には全員が非協力になると考えられる。
 しかし、個人利得が限界逓減型の場合、協力を選んだときと非協力を選んだ時の個人利得のグラフが交わることがあり、交点へと協力者・非協力者の数が収束すると考えられる。つまり全員が非協力とはならずに協力者が発生する。
 また実験によると、ある社会的ジレンマタイプのゲームの非協力者ばかりを集めて再度ゲームを続けたら、その中から協力者が現れた。協力者ばかりを集めたら、その中から非協力者が現れた。つまり協力行動の規定要因が人柄ではないことがわかった。

 他の本との関連で思うことは、他者一般を信頼する程度が高い人はデフォルト戦略として選択的プレイの状況を想定していて、他者一般を信頼する程度が低い人は強制的プレイを想定しているのではないか。このへんの実証的な分析を読んでみたい。

2015/07/31 23:22

投稿元:ブクログ

ゲーム理論+実験。亀田先生の編著本は安心して読める。「社会の決まり」の決まり方について、ゲーム理論と経済実験・シミュレーションにより分析。

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