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ポリアーキー(岩波文庫)

ポリアーキー みんなのレビュー

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.3

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

2015/05/02 03:28

投稿元:ブクログ

地震の利益の剥奪を相対化して薄める方法。
ー自分、もしくは自分の所属集団の過去と比べる。
ー近しい人・コミュニティと比較する

イギリスの中産階級:自分自身の利益が向上しているかどうかにかかわらず、他の階級の人々が豊かになることを苦痛に思う傾向。

もし主要な問題解決という政府に対する要求が何年もの間、満たされないとすれば、忠誠は幻滅そして軽蔑に変わって行くだろう。とりわけ問題が人口のかなりの部分に対する広範かつ厳しい価値剥奪ー急激なインフレ、厳しい貧困、激しい差別、教育施設の悲しむべき不足ーに関わっているときにはその可能性は高い。

下位文化の多元性の激しい体系はときに不幸な選択に迫られる。
ー少数派の相互保障は与えるが、主要問題解決の要求に対し、国民の忠誠を十分引き留めておけるだけの対応ができないポリアーキー
ーもし必要ならば、一つかそれ以上の下位文化の成員を圧迫することによってこれらの問題に応じようとする抑圧体制。またその下位文化が地域的なものであれば
ー別々の国に分裂(これのみがポリアーキーを維持できる)

ポリアーキーの代価は国の分裂、国家統一の代価は抑圧体制

状況がいかなるものであれ、競争体制における統治の効率という問題分析をするためには政治制度の問題を分析しなくてはならない。

分裂数が多すぎると逆に抑圧体制に転ぶ可能性が高い。
信念と知識の関係性。

政治的対立はより高い協調的秩序の一要素、その秩序によって制約を受ける。

信念変遷の理由などについて特に自分の考えている理論(カオス理論の政治理論的解釈)と近いところを感じた。信念と現実に対する矛盾の蓄積が矛盾のダムを満タンにすると不信んしか残らなくなる、もしくは革命が起こり新しい信念を受容する、可能性がある、と。

しかしながら彼が取り扱っている事例は広い意味での国際政治の話が多く、自分にはなかなか実感がしづらかったので事例についてはもっと身近な例を取り扱おうかな、と思った。事例の採集の基準決定はなかなか難しそうなのだが、どこからか自分のテーマにフィットするものを一つ見つけ出してそこから比較事例を探っていくことにしよう。

革命、分裂、はある程度自然な現象であり、政党政治はそれを可能にする自然な制度であるとの記述が見られた。

再読:中産階級の人は富裕層ではなく、労働者階級の急速な上昇に怒りを抱いている。

2015/02/22 20:59

投稿元:ブクログ

民主主義という語は理念としての概念と、実際の国家体制の状態をさす概念と、両方が混然と濫用されているので、著者ダールは実際の国家体制の状態をさす語として「ポリアーキー」という語を活用する。とりあえずの反対概念は「抑圧国家」である。
線分の両端に「ポリアーキー」「抑圧国家」があって、その線分上のどこか中途半端な位置に、現実の諸国家があるという設定。
ダールがポリアーキー(民主化)の程度をしめす尺度として持ってきたのは実に明快で、「公的異議申し立ての体系に参加する資格を与えられた人々の、全人口のなかに占める比率」である。
本書は民主主義イデオロギーをふりかざす啓蒙の書ではなく、あくまでも学問的に、「民主化」の度合いを測る客観的尺度を探っていこうというものだ。なかなか読み応えもあって、良書だったと思う。
それはさておき、この本では第二次大戦後に米国のお膳立てんよって一挙に民主主義国家となった例として日本が挙げられているが、今思うと、それはやっぱり、アメリカ様にお膳立てしてもらったから形だけは民主主義国家になったというに過ぎないのではないか。アメリカ様に追随はするけどもう崇拝はしない気分になった現在、安倍政権によって着々と民主主義は破壊されている。
本書の結論部に、国家が民主化するにあたって影響のある項目が表にまとめられているが、現在の日本を想定してこれを見た限り、残念ながら日本は「抑圧国家」の方に大きく振れているようだ。

2014/12/30 02:03

投稿元:ブクログ

著者:ロバート・A.ダール (1915―2014)
翻訳:高畠通敏, 前田脩

内容紹介:
“ダールは、理念としての「民主主義」と区別して、実際に存在する比較的民主化された体制を「ポリアーキー」と呼んだ。「参加」と「自由化」を指標とし、ポリアーキーの成立や変容を左右する政治的条件を分析する。現実を測り異なる政治体制に比較の道を開いた、民主主義理論史上画期をなす著作。(解説=宇野重規)”

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