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みんなのレビュー70件

みんなの評価3.6

評価内訳

70 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

言葉のない世界

2015/11/10 13:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る

5歳で、言葉をまだ話せない幼稚園の拓人は、声を使わずに虫たちと話すことができる。霊園管理人の児島もまた、声を出さずに死者たちに話しかける。拓人には大人たちの話す言葉の意味は分からない。ただ、児島の「言葉」は聞き取ることができる。拓人が気づかせてくれるのは、言葉以前の、ありのままの世界の豊かさだ。言葉や理性ではなく、気配や音や匂いや色で感じる世界。大切なのは言葉の意味ではない。ココニイルヨ、ココニイテモイイヨ、と言外に伝えあうことなのだ。

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2015/01/31 10:27

投稿元:ブクログ

+++
虫と話をする幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母―。危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。近隣の自然とふれあいながら、ゆるやかに成長する拓人。一方で、家族をはじめ、近くに住まう大人たちの生活は刻々と変化していく。静かな、しかし決して穏やかではいられない日常を精緻な文章で描きながら、小さな子どもが世界を感受する一瞬を、ふかい企みによって鮮やかに捉えた野心的長篇小説。
+++

大人の世界の中での子どもの存在とその世界が瑞々しく描かれていて胸を突かれる。平然と浮気を続けながら、平然と家にも帰って来る夫と、鬱屈しながらもその状態を崩そうとはしない妻。そんな大人を父と母として、郁美と拓人は日々を過ごしている。幼稚園児の拓人は、心の中で虫と話ができ、それは特殊能力でもあるのだろうが、子どもの本質のようにも思われる。大人から声をかけられた時の反応や、他人の認知の仕方が、おそらくどんな子どももある程度こうなのだろうと、さまざまなことが腑に落ちもするのである。ある意味欲に駆られた大人の事情とは全くかけ離れたところにある子どもの世界のみずみずしさに溺れそうになる一冊である。

2014/12/10 21:54

投稿元:ブクログ

2014/12読了。
久しぶりに読みたくて読むのがもったいなくて、穏やかな気持ちで読めた(しばらく読まなくてはいけないものばかり読んでいたから)
江國香織も間違いなくわたしの一部を作っているな、なんて思いながら読んだ。
キラキラの子どもの世界。もう忘れてしまった世界。

2015/01/25 15:01

投稿元:ブクログ

最初すごく読みにくかったけれど、話が進むにつれて、だんだん引き込まれていった。
子どもの持つ不思議な世界、そこが理解できない大人、大人も年齢に応じたそれぞれの世界観が描かれていて、おもしろく読めました。

2016/04/21 00:38

投稿元:ブクログ

装丁と謎のタイトルとやけに高い価格に引かれて購入するも、1年半近く放置していた本。
やっと読めた。

まさに江國ワールドらしい、いろんなひとが出てきてそれぞれに生きていて、たんたんとページが進んでいく作品でしたが、クライマックスの勢いがものすごかった。

おもしろかったし、シジミチョウの飛ぶ姿や葉っぱがいろんな色を発するシーンはぜひ映像で見たいと思ったし、真雪はかっこいい女子だったし奈央の一生懸命な様子には泣けた。しかし、この本のいちばんのウリ(企みっていう表現はなんか変だと思う)とされるひらがなばかりの拓人の世界は、やはり読みにくかったかにゃー

2015/02/10 03:19

投稿元:ブクログ

いろんな意味で気持ち悪かった。江國さんの書く文章と世界観が好きで、それはこの本でも変わらないんだけど、どの登場人物も好きになれないし、江國さんの作品じゃなかったら放り投げたいくらいだ。
全てひらがなで進む拓人の視点は、読みづらくて仕方なかったけれど、この拓人の視点で描かれている部分が何より大切なのかもしれない。

2015/09/13 02:37

投稿元:ブクログ

なんだかもうよくわからなかった……なにかが解決するのかと思ってとりあえず頑張って読んだんだけどなにも解決しないまま終わった感……これは……どうすれば……?

虫ややもりと会話のできる幼稚園児拓人、その姉で弟が動物と会話できることを理解している小学生の育美、息子の会話が遅れていることを気にしている母親奈緒、テレビ局で働いていてめったに家に帰らない父親耕作、耕作の浮気相手の真雪、拓人と育美の通っているピアノ教室の先生千波、千波の母親で庭作りが趣味の志乃、拓人と育美のよく遊びに行く霊園で働く児島、拓人と育美の家の隣に住む倫子。
視点が入れ代わりまくって、だからといってなんの謎もなく、なんの事件もなく、なんの真実もなく、ただ日常として生きているだけというか、虚構なのにすこしさびしい。

2014/12/13 00:04

投稿元:ブクログ

言葉が通じなくて怖すぎる。
あまりにも身勝手な大人に対して、こどもたちの真っ当さ。
反して言葉が通じなくても全然平気。
支離滅裂でも空中分解でも構わないけど、ただ振り回されただけってのは良くないなあ。

2016/01/04 10:42

投稿元:ブクログ

江國香織さんの作品は本当に大好きなのだけれど、どうしてもこれは受け入れられなかった。
虫たちと会話をする「言葉の遅い幼稚園児」拓人とその姉育実を軸に、幾人かの大人たちのストーリーがそれぞれに進んでいくスタイルで、大人たちのストーリーに関しては江國さんらしいなぁと思う。
ただ、拓人の章はぜんぶひらがななので読み進むのにかなり苦労したうえ、ラスト近くの育実の“殺戮”の表現はあまりにもグロテスクで、必要なシーンだったとはいえ気持ち悪さを長らく引きずってしまった。ちょっと苦手だ…ごめんなさい。

2015/01/30 11:09

投稿元:ブクログ

ハードカバーの新刊でいただいて、このままいまいちだったらどうしようと読み進めて、最後のほうはなんとか持ち直して読めた…という感じ。

なにより、こども視点のひらがなばかり、がつらかった。

いつもは、登場人物は魅力的な人が多いのだけれど、今回はピアノの先生のお母さんが魅力的に映ったくらいで、あとの八人は今一つ。

でも、文章に浸るために、また読み返すことはあるかもしれない。

2015/08/30 22:29

投稿元:ブクログ

読むことはないであろうと思っていた作家さんである
小池真理子さんの『沈黙のひと』を読んだように、
今回、江國香織さんの作品を読んでみた。
統合失調症気味のテレパスな幼稚園児と
大人の疲れた恋愛模様を多視点でハイブリッドさせた日常小説であった。
私とそりが合わない作家さんだと確認できたことが今回の収穫。
ごめんなさい。
2015 年 第51回 谷崎潤一郎賞受賞作品。

2015/11/07 00:33

投稿元:ブクログ

人とのコミュニケーションはうまく取れないが、小動物とは話ができる幼稚園児の拓人。姉の育美といつも一緒に遊んでいる。
二人の父親は浮気をしていて滅多に家に帰ってこないため、普段は母親と三人暮らし。
父親の彼女、子供たちのピアノの先生、拓人の隣人の少し問題がある老女、死者と話をする墓の管理人。
様々な登場人物の話が並行して進んでいく。
平仮名部分がとにかく読みにくく苦労した。

2014/12/26 18:53

投稿元:ブクログ

そういえば、江國さんの本は久しぶりに読んだ。

うわぁ、もう、おもしろかった。
拓人のところがよかった。なんだ、この感じ。わからないけどわかる感じ。

寝る前に布団の中で、毎日読んだ。

2015/01/14 01:23

投稿元:ブクログ

ひらがなで表記された拓人の世界がたどたどしく美しい。その空気の周りで大人の世界が別にあり、時々姉の育実、墓守のおじさんなどが二つの世界をつなぐ。カエルの葉っぱは可愛いし、やもりんも健気だ。ただ、業界の人間である父親が本当に感じ悪かった。

2015/03/09 01:19

投稿元:ブクログ

そこに『ある』ことが、そこに『いる』ことが、それだけで満ち足りていること。

幼い拓人には感じることのできるせかい。
大人になった私たちが忘れている世界。

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