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hontoレビュー

もういちど村上春樹にご用心(文春文庫)

もういちど村上春樹にご用心 みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー16件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (5件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
16 件中 1 件~ 15 件を表示

2015/01/24 14:10

投稿元:ブクログ

あちこち投稿した記事を寄せ集めた感はあるが、卓越した村上春樹論である。特に彼の作品の中では異質な鬼っ子である「ノルウェイの森」の解釈、どうしてこの作品が必要であったかの、推論が素晴らしい。成程と思った。

2015/08/03 01:44

投稿元:ブクログ

おかしいな。結構前に読んだんだけど、登録してなかった。

ブログをよく拝見させていただいているので、そして、村上春樹さん、すごく好きなので、分かり易くて良かったというか。ふむふむなるほど、が多くて、イイです。

2014/12/31 12:47

投稿元:ブクログ

村上春樹の世界的ポヒュラリティの理由とは。

内田樹は、村上春樹の小説において「激しく欠けていた」ものが日本固有ではなく世界全体に欠けているものだったから、だと述べる。

この一ページに、なるほど、と思わされた。

あとは「父なるものの不在」を根気よく訴え続けているので、ふむふむと読んでいくべし。

なぜ、村上春樹は読まれるのか。

決して大衆受けしそうな分かり良い筋書きのものばかりではない。
あんたは一体何者よ、的な介入者が平然と出入りするし、主人公はともすると性的行為を幕間に彷徨を繰り返す。(言い方が悪い)

なぜ?どうして?がそのままにずんずん行ってしまうことが多いのに、村上春樹の名前だけで大ヒットしたりする。

物語の理不尽さに、でもだから切なくて愛おしくなるから不思議である。
ん?内田樹の著作ではなく村上春樹について語っても仕方ないのだった。

初期作品から『女のいない男たち』まで見通されている批評?随筆。

2015/01/03 23:41

投稿元:ブクログ

文芸家はどうしてか村上春樹を否定する。読むなとまでいう。村上春樹自身は文芸評論家の評論は一切読まないらしい。
村上春樹文学あh宇宙論である。
物語の与える感動あhフィジカルなものだ。それは物語の説話構造や文体や批評性とは別の水準での出来事である。

2015/02/05 21:49

投稿元:ブクログ

とても面白い。自分のような文学初心者からすると、この手の「解説本」はとても役に立つ。もちろん、文学作品を読んだ時の素直な感想(よくわからない、退屈だというネガティブなものも含めて)はとても大事な感覚だと思う。
でも世界的に読まれている名作にはどこか良さがあるということは言うまでもなく、理解できないとしてもそれはまだ自分に文学作品を解釈するだけの基礎力がないからで、このような本はそれを学ぶための近道として役立つ。
また村上春樹作品は読むことは、世界文学を理解するためにも繋がると思った。(村上春樹自身がフィッツジェラルド、チャンドラー、カフカ、ドストエフスキー等々を消化した上に成り立っているから)

これを読んで、村上作品の中に度々登場する食事シーンの詳細すぎる描写もセックスシーンの生々しい描写も興味深く読めるようになった。
大衆文学と純文学の違い。それは登場人物の感情を「むなしい」と書くか、「朝食のトーストは壁土の味がした」と表現するかの違い。
それを回りくどいと言うのは野暮。娯楽はわかりやすいほうがいいけど、芸術は皆まで言わないほうが粋。

---

memo:

21
(村上春樹の作品は)ほとんど古典的な「世界文学」の正系に位置づけられる

24
『羊をめぐる冒険』は直接的にはレイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』の村上春樹的リメイクです。そしてその『ロング・グッドバイ』はスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』をリメイクしている。

48
村上さんが性描写に力を入れているのは、実は「作家的技術を見せている」と言う要素が多分にあると僕は見ているんです。(略)つまり、暴力もエロスもホラーもコメディも、村上春樹は全部書けるんです。

186
子供にはまず死を怖れさせる必要がある。その教育の甲斐あって、私たちはみんな死を怖れるようになる。

188
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』という作品はニューヨークで地獄巡りを経験したホールデン少年が、たぶん統合失調症を発症して精神病院に収監されて、その回復過程でなされた独白というかたちになっています。(略)「君」というのはホールデン自身です。

252
『村上文学における「朝ご飯」の物語論的機能』

277
(村上春樹の小説のテーマとは)『邪悪なものが存在する』ということだ

282
「僕」の住むこの世界で「僕」や「僕」の愛する人々は、「邪悪なもの」の介入によって繰り返し損なわれる。だが、この不条理な出来事の「ほんとうの意味」は物語の最後になってもついに明かされることがない。(略)これらの物語はすべて「この世には、意味もなく邪悪なものが存在する」ということを執拗に語っているのである。

2016/09/10 18:08

投稿元:ブクログ

なるほどと頷くばかりの内容でした。読みごたえあり。
『労働哲学』
食べ物を丁寧に扱う。友達を大事にする。つまらない仕事もベストを尽くす。ささやかな献身の総和として世界はなりたっている。
『父の不在』
誰も私の存在を基礎づけてくれない世界で自分の存在を意味あるものにするためになにができるかという本質的な問い。

誰もやりたがらないけれど、誰かがやらないと後で誰かが困るようなことは、特別な対価や賞賛を期待せず、ひとりで黙ってやっておくこと。そういうささやかな『雪掻き仕事」を黙々と積み重ねることでしか『邪悪なもの」の湿潤は食い止めることができない。

傷つく時にはきちんと傷ついた方がよい。
自制心や礼儀正しさや正確さへのこだわりがかえって暴力や憎悪の培地になっている。

悪意は感染する。引き受けてを失ってしまう悪意は症状として繰り返し回帰してくる。

2015/01/17 09:50

投稿元:ブクログ

内田樹のもういちど村上春樹にご用心を読みました。

内田樹が村上春樹のファンの立場で、村上春樹論を展開します。
なぜ、村上春樹が全世界に翻訳されて読まれているのか、という解説やエルサレムでの壁と卵のスピーチの解説などは面白く読みました。
文化的雪かきの話や、掃除や料理が重要であること、邪悪な物に対する物語という視点も面白かった。

風の歌を聴けや1973年のピンボールを読んだのはもう30年以上も前だし、この本では重要な小説として取りあげられている羊をめぐる冒険も当時読んだときはイマイチよくわからない小説だというイメージだったので、村上春樹の小説を初めからもういちど読み直してみたいなあ、と思ったのでした。

2015/04/10 21:45

投稿元:ブクログ

タイトルもう一度と付いていますから、「‥ご用心」と題した本は2度目のようですが、私が読むのは初めてでした。
これまでの内田先生の村上春樹論をまとめたものですから初めて目にする中身ばかりではないのですが、村上春樹の小説やら翻訳本を読んできた方にとっては、ひとつの道標になるような考え方が満載です。何しろ内田先生は村上春樹ファンですから、ハルキストからの称賛の嵐になっています。何故村上春樹は世界的な文学者と成り得たのか‥や村上さんが行っている翻訳をすること、走る、駄洒落本を書く、ことは共通点があるがそれは何か。またこれまで書かれた小説の成り立ちはこうですよと内田先生お得意の解釈が披露されるので、なるほどなあと思うこともしばしばです。構造論の専門である内田先生だけに、世界に「構造を与える」ことが村上文学の持つ本質という内容は多岐に渡って述べられています。小説にしばしば登場する事細かなキッチンの風景や食事の様子などは小説を読む楽しみに含まれますが、それも意味のあることだったのだとわかりました。
この世界は「邪悪なもの」に浸潤されつつあるかもしれない。不条理な事から逃れることは出来ない。しかし、それでも誰かが守ってくれています。それらのものを食い止めるべく大昔から累々と続いてきた、この社会や家族の営みがいかに大事であるか。文学でそのことを高みにまで押し上げて世界観を描く村上春樹ですから、ノーベル文学賞受賞がいつになるか、あらためて気になりました。

2014/10/22 08:25

投稿元:ブクログ

祝文庫化

文藝春秋のPR(版元ドットコム)
http://www.hanmoto.com/jpokinkan/bd/9784167902599.html
アルテスパブリッシングのPR(単行本)
http://www.artespublishing.com/books/903951-37-9.html

2015/06/07 15:52

投稿元:ブクログ

内田樹氏の村上春樹論は、私にとって非常に大きな存在となった。この本に手を伸ばした以上当然の事だが、私は元々村上春樹が好きだった。ただそれは、好きと言う感情の範疇に収まる程度の情熱でしかなかったし、内田氏の行っているようなやり方で村上春樹作品と向き合ったこともなかった。しかし内田氏にその秘密の一端を開示された事で、実は私が村上春樹に「どこか惹かれてしまう」と思っていたものが、単純な趣味嗜好や好みの問題などではなく、私自身を根底で貫く一本の地脈のような物に由来していたのだという事に気付かされ、大きな衝撃を受けた。この本を読んだ事で村上春樹と言う作家、もっと言えば文学という存在、自分の人生についての考えまでその全てとの向き合い方を変えられた気がする。自分にとって非常に大切な一冊。

2015/02/13 20:52

投稿元:ブクログ

どうしても
どうしても村上春樹に対して好感が持てなかった。
けれど、支持されるにはそれだけの意味がることもわかっていた。
内田樹さんの言葉でなら、
納得できるかもしれないと、
勇気を出して手に取った。

読んでよかったと思う。
少し壁が低くなった。

2015/05/30 17:39

投稿元:ブクログ

初読。評論にはあまり手を出さないが、私の好きな村上春樹さんがどうして世界中で愛読者を増やしているのかが知りたくて手にとった。「私たちが世界のすべての人々と『共有』しているものは、『共有されているもの』ではなく、実は『共に欠いているもの』である。」何が共通しているのか知りたかった私には驚きの新しい視点だった。評論は難しいが、評論集は大事なことが繰り返されているのでいくらか解りやすい。面白かったけど、ロシアのオッチャンもインドネシアの男の子も村上春樹を好きなんて、やっぱり謎なんだけどな。

2015/12/16 22:25

投稿元:ブクログ

 熟読した。村上春樹にはまってしまいそうだ。読書中に、勢い余って村上氏の文庫本を何冊もネット注文してしまった。ひとりの作家に偏った読書は避けたいと考えているのだが、村上春樹にはまってしまいそうだ。

2014/12/11 16:33

投稿元:ブクログ

【村上春樹は司馬遼太郎の後継者である】なぜ村上春樹作品には、ご飯を作ったり掃除をしたりするシーンが多出するのか? 独自の視点で村上文学の世界性を浮き彫りにする。

2016/10/28 10:25

投稿元:ブクログ

内田樹17冊目

村上文学に通底するテーマは、父の不在と邪悪なものの存在であると内田さんは解説している。父=秩序をつくる者が小説には存在せず、秩序や目指すべき場所がわからぬまま、少年である僕は自分の力で歩き続ける。少年があるく先には、意味もなく邪悪なものが存在する。父無き世界で、邪悪なものの存在を認知しながら、歩き続けなければならない。それが村上文学の基本テーマだという。主人公は、同時に死者を強く思う。生きているものへの態度はローカルだが、死んだものに対する態度は普遍的であり、その態度を丁寧に書くことが出来る村上春樹は、世界でもリーダブルな作家になることができたと言う。ノルウェイの森の直子や、海辺のカフカの佐伯さんは、結果的に、死者として主人公の中に居場所を持ち続ける。ふたりとも、自分を忘れないで欲しいと言いながら、死に、主人公は彼女たちを忘れず、いきる。死者との関係性には確かに普遍性を見出せる。

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