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いたいのいたいの、とんでゆけ(メディアワークス文庫)

いたいのいたいの、とんでゆけ みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー18件

みんなの評価4.1

評価内訳

18 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

意外と面白かった

2016/10/16 11:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:留年天使ダブリエル - この投稿者のレビュー一覧を見る

知り合いに読むように強く薦められ、小説は読む習慣があまりない私には、意外と面白く感じて驚いた。
主人公一味が、復讐劇として淡々と連続殺人していく様は殺人者の心理描写として的確なように感じ、リアリズムがあって良かった。

満足

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2015/10/12 13:35

投稿元:ブクログ

オススメされて借りた本。
『三日間の幸福』と同じ作家さんで、ストーリーも似たように感じた。

自分に関わる不幸を「なかったこと」に出来る少女と、その少女を轢き殺してしまう主人公の話。

こちらの方が救いはないのに想いはあるというか。
先の見えた展開なのだけど、時間という刹那に縋り付く少女が愛おしいなぁと感じた。
美大生とのエピソードはちょっと消化不良。
主人公がどエスに目覚めるのではなく、愛に目覚めてくれたら尚言うことはなかったなー。

2014/12/11 20:27

投稿元:ブクログ

とてもとても救いのないストーリーなんですが、主人公2人が淡々と自らの境遇を受け入れているので、悲壮感のないむしろ清々しいとすら思える小説に仕上がっています。
これはちょっと映画で見たいなぁ。

2016/01/29 22:05

投稿元:ブクログ

 引きこもっていそうな女の子は、もこっちよりもオギーをイメージして読んでしまいます。はい、どうでもいいですね。
 このあいだ「三日間の幸福」読んで、この人の本はこれで二冊目。全然幸せじゃないのにこの二人の組み合わせはいいなぁと思う作風だ。

 
 小学生の卒業前に転校したときから続いた霧子との文通は五年前、瑞穂は返信せずに一方的に終わらせた。
 二十二歳になって今更会いたいと手紙を送って指定場所で待っていても来てくれるはずもない。
 自棄になりウィスキーをひっかけて車に乗り込みアクセルを吹かしたその先で人を轢いてしまった。はずだった。

「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか?」

 そう言って学生カバンで殴ってきた女の子は傷一つしていなかった。
 彼女は、自分の身に起こる災難を”先送り”にできるという。そして、自分の死を十日後に先送りにしてしまった。

 もう死んでしまったことですし、あなたには私の復讐に付き合ってもらいます。
 自分の人生を台無しにした連中を殺しに行きますという彼女に付き合って、一人ずつ洋バサミで刺し殺していくのを手伝うことになった。

 
 この著者はタイムリミットを使うのがうまい。そして、最後はどうなったかというのを明確に描かないから後に残る。
 
 読みやすいし、この作風は好きだなぁ。この人の本を二作読んで、この作家は来たなぁと久々に思える作品だった。

2015/01/03 18:58

投稿元:ブクログ

筆者の「三日間の幸福」が良かったので購入。物事を「先送り」する能力をもつヒロインをひき殺した主人公が、ヒロインの復讐を手伝う話。ヒロインの人生があまりにも凄惨で救いがない。父、姉、姉の友人に同級生とむごい虐待を受け、身体は傷だらけ。そこに救いはない。たった一つの希望である文通相手の主人公との交流がすべての希望。それ以外は本当に、言葉にできないくらい酷い。ここまで悲惨な虐待を描く必要があったのかと思ってしまうくらい。たった一つの愛に救われるなんて許せない。物語の登場人物だからこそ、幸せにならなくちゃいけない。

2015/10/12 21:17

投稿元:ブクログ

シャーデンフロイデ
ストックホルム
ライナスの毛布

いたいのいたいの、飛んでゆけ

キーワードだとか、ストーリーは面白かったんだけど、
倫理観が合わなかった。

気持ちはわかるんだけどね。

2017/04/20 23:26

投稿元:ブクログ

かつて文通をしながら密かに想いを寄せていた霧子へもう1度会うため、僕は手紙を書く。
待ち合わせの時間を過ぎても彼女は現れず、瑞穂はとうとう嫌になった。

自暴自棄になり、酒を飲んで、車を飛ばす。
酒が回り、意識がはっきりしなくなった時、瑞穂は交通事故、それも、人を殺す程度には酷いものを起こしてしまった……はずだった。

自分が轢いてしまった少女は、いつの間にか自分の車へ乗り込んでいた。
状況が飲み込めない瑞穂に、彼女は言う。
「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか」


起こったことを先延ばしに出来る少女と、自暴自棄になった少年。
決してあり得なかった、2人で過ごす時間。
2人は、次第に気づいていく。

ーーー僕は、自分が轢き殺した少女に、恋をした。


あとがきから読むと、この話で言わんとしていることが分かる気がする。
一度最初から最後まで読んで、あとがきを読んで、再び最初から読むと、なるほどそういことか、となる。
2度楽しめそうなので、私ももう一度読んでみることにする。

2014/12/13 00:11

投稿元:ブクログ

主人公の男が飲酒運転によって通りすがりの女の子をひき殺してしまう――はずだった。しかしその少女は自己の死を「先送り」することにより数十日の猶予を得る。彼女はその時間を自分の人生を台無しにした者への復讐に充てることを決意し、主人公の男もその復讐に協力することになる。

オチというか、話の筋がバレバレだと思う。
始まり2ページ目で脱字があるし、描写がよく分からない感じのところもあるし、充実した小説とはいえない。
ただ、女の子が瑞穂くんに恋をする過程と二人が出会う経緯はなかなか良いと思う。
唯一のよりどころである瑞穂くんをデート中、しかも自分が選んだジェットコースターで死なせてしまう。それをなかったことにして、出会いもなかったことにするというとても哀しい物語。

2015/12/02 00:33

投稿元:ブクログ

筋はすぐに分かってしまう(少なくとも「どちらか」だろうという予想はつく)けど、終わり方がきれいでいいと思った。
色々と、いくらなんでもやり過ぎだ、と思う部分もあるものの、惨劇はリセットされるし、一途な想いは貫かれるし、最後までずっといちゃいちゃしているから、まあいいんではなかろうか。

2015/11/05 03:27

投稿元:ブクログ

『いたいの、いたいの、とんでゆけ』三秋縋、読了。何もかもに見捨てられて、唯一の文通相手にも嘘をつき続けた主人公の瑞穂は、二十二歳の秋、殺人犯になってしまったーーはずだった。彼に殺された少女は死の瞬間を《先送り》することによって十日間の猶予を得た。
彼女はその十日間を自分の人生を台無しにした連中への復讐に捧げる決意をする。復讐を重ねていく上で、知らず知らずのうちに互いの出会いの裏に隠された真実に近づいていく。暴力シーンは残虐かつリアルな描写で見ていてこっちも痛い。暴力に対して身近だった為に読むのに苦労した。
世界は愚かしく残酷で冷たい穴ぼこがいくつも存在しているが、それでも繋いだ手だけは離さないように、そしてそれだけあれば自分は生きていける、誰かの存在が幾重にも自分を強くしてくれている/支えてくれていることを実感。どうしようもない現実にも、たったひとつの希望が、救いがある。

2014/12/13 21:31

投稿元:ブクログ

世界には色々な落とし穴がある。「落とし穴の中で幸せそうにしている人」の物語を好むようになった。作者の後書きから引用・抜粋したが、今回も影のある主人公が小さな幸せを見つける話になっている。とても美しい。

2015/12/01 04:48

投稿元:ブクログ

※激しい暴力及び流血描写の含まれる作品です。

【印象】
「苦悩を解決しないこと。それこそが救いの本質なのだ」。

【類別】
小説。
超常ファンタジーの要素。

【構成等】
一部、別の人物の視点から語られます。

【表現】
地の文は一人称視点であり、文体は平易。

2016/08/20 12:18

投稿元:ブクログ

瑞穂を巻き込んだ霧子の復讐は、何か別のカタチにすることはできなかったのかな。衝動的な殺意を持ったことはあるけど、復讐という殺意はちょっと違うものだと思う。執念のある殺意みたい。霧子みたいな酷い虐めにあったことはないからオイラにはわからない。できれば、そうした殺意につながるような恨みは知らないままでいたい。
霧子の瑞穂との再会は最悪なカタチだったけど、瑞穂と気が付いた段階で復讐じゃない別の過ごし方だって選べたのに、と思う。血生臭い復讐の中での「いたいのいたいの、とんでゆけ」はギャップがあってインパクトがあった。オイラとしては親が子供に言うようにもう少し優しい状況で言ってほしい言葉なので、ラストシーンにホッとした。

2014/12/01 17:56

投稿元:ブクログ

ショパンのプレリュードの第十五番。

作中にも数多くの音楽作品の名前が登場する中、瑞穂と少女がお互いの手を補い合った連弾こそがこの本のテーマであると感じた。
それを聴きながらあとがきも読み終えて、レビューとしてはあとがきにある、
「暗く深く狭く寒い穴の中で、強がりでなく微笑んでいられる人の話」「二度と抜け出せない穴に落ちた人の物語」、この物語を表現しているあとがきの文章がこそがこの物語の全てであると思える。

すべてを失い、闇の底まで落ちていった2人が、それでもお互いを見つけ、最後まで微笑み合った物語。

落ちた穴の中には
「美しい」が2つ、そこにあった。
「いたいのいたいの、とんでゆけ」最高でした。

2014/12/10 19:57

投稿元:ブクログ

【自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている】
「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか?」
 何もかもに見捨てられて一人きりになった二十二歳の秋、僕は殺人犯になってしまった――はずだった。
 僕に殺された少女は、死の瞬間を“先送り”することによって十日間の猶予を得た。彼女はその貴重な十日間を、自分の人生を台無しにした連中への復讐に捧げる決意をする。
「当然あなたにも手伝ってもらいますよ、人殺しさん」
 復讐を重ねていく中で、僕たちは知らず知らずのうちに、二人の出会いの裏に隠された真実に近付いていく。それは哀しくも温かい日々の記憶。そしてあの日の「さよなら」。

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