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hontoレビュー

地方消滅の罠 「増田レポート」と人口減少社会の正体(ちくま新書)

地方消滅の罠 「増田レポート」と人口減少社会の正体 みんなのレビュー

新書

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みんなのレビュー34件

みんなの評価3.3

評価内訳

34 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「経済の原理から共生の原理へ」という標語は私には非常に含蓄に富んだものに感じられた。

2016/12/09 08:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

鋭い視点に敬服しました。本書は、505:増田寛也編著『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減』(中公新書、2014年8月25日、中央公論新社)と隣り合わせで売られていたため、つい一組として買ってしまった。で、505:増田寛也をまず読んでみたが、人口減少の危機的状況は良く描かれており、対策はかなり一般常識的で本当に効果あるのかという疑問は大きいにしてもそれ程目くじら立てて批判すべきものではないなといった感想でした。
 しかし、本書を読んで、何故山下祐介氏が筆を執ったかが良く分かりました。山下氏は、まず増田氏の人口急減の現状認識をほぼ妥当としつつも、現在の状況は、伝統的社会から近代社会への移行に伴う人口再生産のあり方としての「多産多死」→「多産少死」→「少産少死」→「安定」となる筈なのに、現状はそこを通り越して「過少産多死」→「過少産過少死」→「消滅」といったもっと危機的状況にあると指摘する(33、人口転換)。そして、増田氏の少子化対策を、(1)地方で子育て世代の雇用を確保すること、(2)国民の希望出生率の実現、の2点にまとめて具体的にその欠点を指摘していく(30-31)。例えば、増田レポートで人口減少の一理由としている「子育て世代に経済力がない」というに対して、一人当たり賃金低下→共働き→子育ての外注費依存&子育て時間が取れない→働くだけで疲弊、とい現実を指摘し「経済力以前にゆとりのある時間の創出」を訴える。加えてそれ以前の問題として、将来の経済的見通しが立たないため結婚すら出来ない現状をも指摘する。このように、増田氏が大局的・構造的な視点から発しているのに対して、山下氏は家族・個人といった微細な視点から人間が生きる現場からの視点を強く意識した論理構成になっているように感じた。
 全体として私が注目したのは、増田氏の「選択と集中」論に対して、山下氏は「多様性の共生」論を持って強烈な批判を展開している点である(126~)。その激しさは、時には「選択と集中」論を「弱者切り捨て論」とまで一刀両断している。更に、「多様性の共生」論は、持続可能な循環をつくりだす「循環と持続」論へと発展する(225)。また、「選択と集中」論の別の側面である「防衛・反転線」=「地方中核都市の強化」=「ダム機能論」を、「地域淘汰政策」という視点からとらえて批判したうえで「不安の悪循環」から「安心の正循環」へと訴え(238)、「多様性を認め合う新しいゲームの創生へ」(242)へと続けている。ここでかなりの紙数を割いて述べられている「二重住民票」という考えは私にはかなり斬新なものであった。そして終章直前のP-280で掲げられた「経済の原理から共生の原理へ」という標語は私には非常に含蓄に富んだものに感じられた。
 むーー、後半でかなり哲学的で未消化な部分もあったが、地域での地道な活動実践からの視点は注目に値しますね。読み捨てではなくじっくりと読み込み、何らかの実践のための糧にすべき書でした。

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紙の本

買うんじゃなかった

2015/10/07 08:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者は限界集落関連の著作があり読んだことがある、本書も当然と思って読んだ。前作では限界集落と言われるものであってもそれなりに生きていけるのだと、そこそこ実例をあげて書かれており、そういう見方もあるんだな、でも実際、廃村になっているとこもあるわけで次なる著作ではとおもったのである。
読後というか、なんだこれはという稀なものであった。
増田レポートへの非難だけで著作として出すんだというのが驚き。学者の冷静な実証展開も理論上の対論というわけでもない。ヒステリックな感じである。実感の吐露というか自説と違うものへの攻撃性だけだった。
このような著作はいかに専門書ではない一般書であってもどうなのかな。アジテーション型の大衆扇動的なものとして捉えるべきなのだろうか。
著者の役職、経歴、著作タイトルなんかで買うとしくじるんだというのを教えてくれた。

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2015/01/15 00:08

投稿元:ブクログ

増田寛也の「地方消滅」論への批判は納得でも、これを「選択と集中」とみなしながら安倍政権の「この道しかない」路線とは違うと思う見方、そしてやはり東京に行って地方が見えなくなっているのを感じてしまう誤解が何とも残念。
地方創生も失敗すると喝破した木下斉君の論考、同郷の安倍総理から毛嫌いされている藻谷浩介さんの「里山資本主義」と比べると、足りないものがわかります。

2015/12/16 06:14

投稿元:ブクログ

「2040年までに全国の市町村の半数が消滅する」「すべての町は救えない」とセンセーショナルな増田レポートが世に出た。
その論理の根幹は「選択と集中」だ。まず、誰のための「選択と集中」なのか、また、他に目指すべき方法、価値観はないのか?
明治維新以降、日本が追い求めて来て行きついたもの。もう一度、日本社会は歴史的に培ってきた価値観とは?、まで掘り下げ、考え直さなくてはならないということが諄々と描かれていたような気がする。
小さいながらもそこには厳然として人々の生活がある。小さいながらも人間らしい生活がある農山村漁村。
そういう集落があって、また、大消費地の大都会がある。
著者の持論の二重登録の住民票。増田レポートに対するアンチテーゼ。
ものごと、色んな角度で見なくてはなりません。
心ある霞が関官僚もいるはずです。安易に増田レポートに引きずられないよう祈るばかりです(笑)。

2015/06/12 20:15

投稿元:ブクログ

「消滅可能性自治体」を提起し、地方創生が叫ばれるきっかけとなった「増田レポート」に対する批判本。
「増田レポート」が打ち出す「選択と集中」という方向性は、「排除の論理」であり、「地方切り捨て」「弱者切り捨て」につながると批判し、対抗する考え方として「多様性の共生」を提示している。
気持ちはわからないでもないが、陰謀論のような考えも見え隠れするかなり感情的な批判で、「増田レポート」に対する有効的な批判になっているとは思えなかった。「多様性の共生」という概念には賛同するが、それを実現するための具体策がほとんど提示されておらず、「多様性の共生」が持続可能なものなのか疑念がある。
ただ、数少ない具体的提案である住民票の二重登録化については、検討する価値のあるアイデアだと感じた。
本論とは関係ないが、地域が大事と言いつつ、著者が、弘前大学から首都大学東京に移籍していることが気になった。

2015/01/08 08:02

投稿元:ブクログ

『地方消滅』が提起した「人口減少問題」…何十年かで顕在化した問題である以上、“問題”が「何らかの解決」というようになるまでに永い時間を要するのであろうが…この『地方消滅の罠』のような、反論含みの考え方も学ぶ必要が、多分在るだろう…個人的には『地方消滅』に触れた際に禁じ得なかった「些かの違和感」について、本作を通じて輪郭を与えられたような気もした…

既に…来る4月の統一地方選挙を巡って、「“人口減少問題”は争点」とする話しも聞こえないではない…少し勉強しなければなるまい…

2014/12/26 13:58

投稿元:ブクログ

地方消滅(増田レポート)の問題点の指摘と、筆者の主張としての地方多様性の共存。循環が壊されたあとの持続性をどうつくるか。

2015/02/22 13:47

投稿元:ブクログ

後半の地方消滅を食い止めるための提言には同意できるものの(UIターンの促進や『定常型社会』にもあった持続可能な社会への転換など)、「増田レポート」そのものへの反論としてみるとどこか納得しにくいどころか、どこか同じこと言ってない?と思ってしまうのは自分の読み込みが甘いせいか?地方と都会の生活基準は一律では見られないからか、お互いが抱えている問題が理解しにくいと思うが、いずれも問題なのは確か。昔の事例はもう解決にはならないから、新たに策を練らなきゃならないけど、多様性のある生き方を潰さずにそれぞれの場で生きられるのが大切。
あと、筆者がILC誘致に反対な理由は読んでわかったけど、原発誘致と同じような状況になると言い切られるのは違う気がする。建設が大変だとかなんとかはわかるけどね。うまく言えないけどさ。

2015/02/22 14:43

投稿元:ブクログ

増田レポートと呼ばれる「地方消滅」とセットで読むべき本。
増田レポートが「選択と集中」という経済原理をベースにしているのに対して、こちらは社会学の観点から分析しているところに特徴がある。
個人的にはこちらの意見に賛成。選択と集中によって多様性を失うことは国益を失うことに繋がる。
多様性がないところからイノベーションは起きない。

2015/02/02 22:31

投稿元:ブクログ

増田レポートの「選択と集中」という考え方について独自の考え方を述べている。
自分としては、地方消滅と言われ、今後どうしていくべきか考え方を知りたくて手に取った。
今まで気がつかなかった発想で考え方がとても参考になった。
例えば、人口減少には少子化対策等されているが、そもそも子育て世代、若者世代の時間的な余裕がないことが原因という指摘。職場で、デートも出来ず、仕事に追われている人が増えたように思い、心当たりがあるように思える。
また、今までは住所を中心とした行政が行われていたが、住所中心ではない行政にしてみたらという提案。どうなるのかわからないけど、新しい発想をしていかなけらばならないということは十分に理解できたし、参考になった。

2015/07/02 07:31

投稿元:ブクログ

問題意識はわかるけど、なんだか文章の構成、文脈があっちに行ったりこっちに来たりと、ふらふらな感じ。気持ちを抑制した冷徹な文章の方が説得力は出ると思うのだけど。

2015/01/22 23:49

投稿元:ブクログ

地方の選択と集中、は間違い。
東京一極集中を避ける。地方中核都市を軸とした新たな集積構造、は間違い。
出生率には、暮らしの余裕、が大事。都市のほうが出生率は低い。歴史的な事実。都市蟻地獄説=都市は常に人口減少地帯。
地方中核拠点都市=人口20万以上で昼間人口のほうが夜間人口と同じまたは多いこと。
平成の大合併で、人口だけは増えた。郊外のロードサイドに資本蓄積され、地域社会を解体してきた。

象徴としての学校統廃合。
人口流出を避けるための人口ダム論。

人口減少も地方消滅も国が持続可能なためにはどうするか。
自治体間の人口争奪競争。

山梨県、岡山県、長野県などが人気の移住地。

二重住民票。原発事故から。
二箇所居住、多地域所属。
選挙権の問題も。
自由に投票場所を選ぶ。

2015/01/04 23:19

投稿元:ブクログ

増田レポート自体には理解を示しながら、選択と集中について特段批判しているが、批判からの新しい提案も現実性が乏しく、人間の善意に頼り過ぎたきらいがある。

2015/11/08 20:05

投稿元:ブクログ

いわゆる「増田レポート」が過剰な受け止め方をなされることにより地域の諦めを誘発し、本来消滅を免れることが可能な地域までもを消滅に導く恐れがある。そうした危険性を土台として「増田レポート」の示す方向性、施策のあり方を批判した書。

国、地方ともに人口減少問題対策について政策・施策の優先順位を上げざるを得ない状況を創りだした点、「増田レポート」の意義は大きいものと考えるが、一方で著者が言うような世論の熱狂的な反応や消滅すると名指しされた地方の諦観誘発が、地方消滅を加速させてしまうという指摘も頷ける。特に相変わらずの経済成長重視の方針に対する疑義は強く共感を覚えた。

2015/01/16 18:04

投稿元:ブクログ

増田レポートで選択と集中が重要だと言っており、それに対して疑問を呈している。で、反証を上げようとしているんだと思うのだけど…、私は増田レポートへの反論部で挫折した。なぜなら、論点が定まらないから。まるで、読者を置き去りにして鬱憤ばらしをしているような記述である。そんなら別でやってくれというのが正直な感想。
本当は増田レポートを読み、本書を比較して検証するのが本書の価値を見出すのに必要なのだろうが、私はそんなに良心的な読者ではない。

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