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エドガー・アラン・ポーの復讐

エドガー・アラン・ポーの復讐 みんなのレビュー

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評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

2015/01/17 02:43

投稿元:ブクログ

19世紀、アメリカで最初に専業作家となったポオの、
食べていくために売れる作品を――
しかし、本当に書きたいものは……
というジレンマに焦点を絞ったポオ論。
複数の雑誌等に掲載されたエッセイを
加筆・修正して纏めた本。

■売文家の才気と慚愧
 ゴシック小説でない、
 アイロニーに満ちた作品に描出された
 「スノッブ」とは何だったか。
 作家:芸術家⇔売文家:ビジネスマン
 その間を揺れ動いたポオの苦悩と諧謔。

■「アッシャー家」脱出から回帰へ
 D.H.ロレンスによる「アッシャー家の崩壊」読解と、
 それに反駁するマボットの意見。
 ともあれ、ポオ自身は
 19世紀に隆盛した
 俗受けするゴシック小説に類する作品を
 意識的に書き、売らんがための姿勢を自嘲していた。

■「群集の人」が犯す罪とは何か
 物語の語り手が
 取り憑かれたように他者を追いかけるのは、
 読者獲得を目論む作家の姿勢の暗喩か。
 群集の歓心を買うため
 「書くことによる犯罪」に手を染めて……。

■黒猫と天邪鬼
 完全犯罪を成し遂げる前に自ら秘密を暴露してしまう
 天邪鬼=ひねくれ根性は、
 没落した上流階級のルサンチマンに起因するのでは。
 妻と黒猫を殺した男の根底に横たわっていたのは
 女性差別と黒人差別に違いないが、
 多少なりとも自己を投影したかのような
 キャラクターに鉄槌が下される結末を用意した
 ポオの内には、自罰願望があったのか。

■「盗まれた手紙」の剰余
 割り切れない話の「余ってしまう」部分、とは。
 名探偵デュパンと大臣の二重性の謎。
 「盗まれた手紙」はポオが自己を二分し、
 大臣に託した側面に他面(デュパン)が
 復讐する物語であり、
 大臣が表徴するのは
 推理小説という売れ筋ジャンルを発明した
 ポオ自身の明敏さだったのではないか。

■「メロンタ・タウタ」の政治思想
 未来から届いた手紙を開陳する「メロンタ・タウタ」
 に潜む裏の意味。
 ポオは19世紀中葉アメリカの政治状況に対する蟠りを
 小説に仮託した。

■ポー最後の復讐
 ポオは最晩年、
 自己を投影したキャラクターに
 復讐の身振りをさせることで、
 スノビズム、
 あるいは当時の知識人たちの文壇支配に対する
 怒りや憎しみをぶつけようと、
 作品に精一杯のアイロニーを込めた。

■付論――ポーとドライサー
 ポオと、そのフォロワーとも呼ぶべき
 セオドア・ドライサーの宇宙論。
 文学‐科学‐SF。

2016/11/23 13:38

投稿元:ブクログ

もとが学術論文であるためか、少し難しめ。専門外な自分にとっては、これを読んでいる自分自身がスノッブなのではと思ってしまう。
細かい感想や戯言はEvernoteにまとめてあります。
https://www.evernote.com/shard/s205/sh/5a744c66-ff52-43b2-a558-651bbbcd054c/b75bd8a72cec42e0116b1a83000f9be3

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