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災厄の町 新訳版(ハヤカワ・ミステリ文庫)

災厄の町 新訳版 みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (5件)
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  • 星 1 (0件)
12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本

良作です

2015/03/12 17:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:trap - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりに一気読みしたミステリ。
田舎町に起きる事件と濃密な人間関係が入り組んで、先がなかなか読めない。
ラストにたどり着くと、どんでん返しが…著者も傑作と認めている作品。
面白い。

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紙の本

これはふたつの世界の戦争です

2015/11/26 18:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

『災厄の町』(エラリー・クイーン著、1942年)は、エラリー・クイーンを主人公にした小説群のなかで、私の一番好きな作品だ。ライツヴィルという架空の町を舞台に、喜劇として始まり、悲劇になり、希望を残して終わる。後半の法廷劇もおもしろい。
 日本では『配達されない三通の手紙』の題で映画化された。以前にテレビで見たことがあるが、原作の最大の魅力である、アメリカの田舎町の、皮肉と温かみのある描写が生かされていなかった。
 物語は1940年8月に始まり、1941年5月に終わる。既にヨーロッパでは第二次世界大戦の火が燃え盛っているが、アメリカはまだ中立で、軍需景気でライツヴィルは潤っていた。エラリー・クイーンがホテルに泊まろうとしても部屋が取れないほどに。不動産屋は「災厄の家」と呼ばれる物件にエラリーを案内した。それは、ライツヴィルの創設者の子孫、名門ライト家の敷地内にある、別棟の家。もちろん、エラリーは迷信など気にしない。
 だが、災厄は、まだ、始まっていなかったのだ。ほんとうの災厄は、エラリーが、すっかり、ライト家にもライツヴィルの町にもなじんで、それまで人前に出ることを避けていた長女ノーラまでが、ディナーに現れた後に、始まった。
 ノーラとの結婚式直前に出奔した男、ジム・ヘイトが四年ぶりに戻って、ノーラと今度こそ結婚式をやりとげ、一箇月半の新婚旅行から帰ってきて、「災厄の家」からエラリーを追い出した。もともと、ノーラの両親から、彼女とジムへの、結婚の贈り物だった。エラリーはライト家の客として本宅に住むようになった。
 ここまではコメディだ。
 ノーラが、ジムの書斎を整えようとして木箱から出した荷物を整理している時に、<配達されない三通の手紙>を見つけた瞬間、サスペンスドラマに変わる。ノーラの異変に気付いた、エラリーと、パティことライト家の次女パトリシアが、犯罪を防ぐために監視を始める。ジムのもとに彼の姉の手紙が届くと、更に緊張が加わり、本人ローズマリー・ヘイトが来てから、緊張は、ライト家のみならず、ライツヴィルの町中に広まった。ローズマリーは男を虜にする妖しい女で、ジムは酒浸りになり、借金を重ねるようになった。
 感謝祭、クリスマス、大晦日に、<配達されない三通の手紙>どおりに事件が起こった。エラリーとパティの危惧は半分当たり、半分はずれた。ノーラは毒に当たったが命を取り留め、ローズマリーが殺されてしまった。
 警察の捜査も検視審問も、法に基づいて公正に行われたが、ライツヴィルの町の人々は満足せず、ジムをリンチにかけようとした。この場面は恐ろしく、エラリーとパティの勇気が光る。更に、裁判が全米の注目を浴びるようになると、どの新聞もジムを犯人扱いするなか、単身、ロバータ・ロバーツという女性コラムニストが弁護の論陣を張り、ついには解雇されてもめげない。
 ロバータ・ロバーツは、「これはふたつの世界の戦争です」と書く。

>これはふたつの世界のあいだの戦争です。穏当でささやかな世界は、勇気と士気はともかく、装備や兵員数などあらゆる面できわめて劣勢にあります。

 後にエラリーは、ロバータ・ロバーツは真相を知っていたのかもしれない、と言う。しかし、ジムは、真相よりも、自己犠牲を選んだ。彼自身は贖罪のつもりだったのかもしれない。
 正義と幸福とは両立しないのか。真実と幸福とは両立しないのか。たとえそうであっても、犯罪と幸福とが両立するわけでもないし、偽りと幸福とが両立するわけでもない。
 悲劇に見舞われた人々のなかで、勇気のある二人に希望が残ったのは、良かった。

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紙の本

さすがです

2015/01/12 13:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

クイーンのファン投票上位に入る作品,さすがの面白さです。
あっ!!と言わせる度では「ギリシャ棺の秘密」にかないませんが,
ただの犯人探しの推理小説でなく,何とも哀しい恋の物語になってます。
翻訳物独特の読みにくさも無く,おススメです。

ただ,クイーン氏に対する説明は全く無く,当然のように街に現れ,当然のように事件に巻き込まれます。「ギリシャ棺・・・」「エジプト十字架・・・」など読まれてからのほうが,理解しやすいかと。

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紙の本

面白かったです

2016/12/05 17:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つかさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

たまにこうして懐かしの作家さんの本を手にとってしまいます
9尾の猫のあとがきを読んで手を出してしまったのですが国名シリーズは題名に記憶もあったのですがこれはなく新鮮な感じで読めました
新訳も良いものです

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2014/12/30 20:15

投稿元:ブクログ

ライツヴィルにやって来たエラリー・クイーン。3年前にジョン・F・ライトが娘ノーラの結婚の為に建てた家を借りる。結婚直前姿を消したジム・ヘイト。突然のジムの帰還とノーラとの結婚。ジムの荷物の中からジムが姉に宛てた手紙を発見するノーラの妹パトリシア。ジムの妻の死を伝える3通の手紙。ジムのノーラに対する殺害計画か?ジムの姉ローズマリーの訪問。パーティの席で毒殺されたローズマリー。ノーラの酒を飲み死んだローズマリー。酒を用意したジムにかかる容疑。証言を拒否するジム。ジムの裁判。

2016/04/13 00:23

投稿元:ブクログ

これはエラリー・クイーンの傑作のひとつですが、最近新訳が出たというんで、ウン十年ぶりに読んでみました。

やっぱり読みやすいですね。

この作品のポイントは、ライツヴィルという架空の田舎町を舞台に設定したことでしょう。

それまでのクイーン作品は、30年台のニューヨークが舞台でした。それはそれで非常に魅力的で、特に「Xの悲劇」なんかは、今と同じぐらい活気に満ちたニューヨーク、地下鉄の代わりに市電が縦横無尽に走っているニューヨークを、うまくミステリーの舞台として描き切っていましたが、本作の舞台のライツヴィルは、典型的な田舎町ですから、町中の人が皆知り合いなわけで、それだけに殺人事件を通じて、人間関係の歪みが露骨に浮かび上がってくる様は、クイーンの円熟の筆致と相まって、見事な舞台設定になっていると思います。単なるパズラーではありません。

今、改めて読んだ感想としては、横溝正史の「本陣殺人事件」とか「八つ墓村」とかの舞台設定に似てるなぁと思いました。どうやら、田舎の村というのは、どこの国でも同じような習性を持つものらしい。

それから、登場人物一人一人を丁寧に描き分けているのも良いですね。特に、三姉妹の性格の違いを描き分けている点は素晴らしい。

ミステリーとしては、エラリーが全く名探偵らしく無い、という点が不満かもしれませんが、しかし、トリック自体は、よく出来ていると思います。同じクイーンの「Yの悲劇」のバリエーションといっても良いかもしれません。

2015/12/24 16:12

投稿元:ブクログ

人間関係を巡る本格ミステリーで、前期の作品とはかなり趣きが異なります。
事件の構図は単純なので比較的容易に推測出来てしまいます。被害者に渡るまで毒入りカクテルを残す手段は高リスクでそう都合良くいくものなのか疑問に思いますし、クイーンが最後に披露する推理も物的証拠がないので推測の域を出ず、正直ミステリーとしては不満が残ります。
しかし、ドラマとしては非常に良い出来。登場人物が生き生きと描かれていますし、表面はアットホームだがスキャンダルが起きれば一転して悪意に満ちた中傷でライト家を追い込む、という田舎町ライツヴィルの描写が生々しく、しかもそういった点がしっかり事件に結び付くので、トータルで見れば満足感を得られる作品ではないかと思います。

2015/03/06 15:03

投稿元:ブクログ

クイーンのライツヴィル物は初だったが、思ったより楽しめた。人間ドラマが丁寧に描かれてるし、登場人物も1人1人個性があって存在感がある。探偵役のエラリイも素敵にやな奴で、そこが◎。エラリイが純粋に読者と同じ条件で、論理だけで推理し真相にたどり着く設定も好感が持てる。正直犯人はすぐ分かったが、三通の手紙が書かれた真の動機までは想像できなかった。ただ、犯行後の犯人の振る舞いは、エラリイの推理だけではつじつまが合わない気がする。

2015/04/26 08:53

投稿元:ブクログ

何十年かぶりに読んだエラリークイーン。
これは読んでなかった。
というかエラリークイーンはYの悲劇とか有名どころしか読んでなかったんだな。
なんとも不思議な作品です。
いわゆる本格物、としてはタブーが多すぎ(笑)
過去訳には誤訳もあったらしい。
いずれにしても不思議な読後感の作品です。

2015/01/04 22:12

投稿元:ブクログ

クイーン×地域社会×毒殺。
構図で魅せるミステリ。全体としての構成がとてもうまく、結論自体はわかりやすいものの最期の解決が上手にはまっている。
新訳での改定については旧訳を読んでないため、素直には言いがたいが、解説を読むとこちらの方がしっくりくるのではないかと思う。
ただ久しぶりに読んだ海外ミステリは、やっぱり名前が頭に入らないんだと思った。しかしとても楽しい読書でした。

2016/02/03 19:42

投稿元:ブクログ

全体的に作品の雰囲気が大好き。裁判のシーンはすごく興奮する。個人的にはだいぶ長編だったけど最後まで楽しんで読めた。

2016/03/01 21:50

投稿元:ブクログ

地元の名士の娘と婿のために建てられたものの、婿が結婚式直前に失踪したという曰くつきの家を借りることとなったエラリイ。そんな中、数年間音信不通だった婿が突然戻り、よりを戻す。ところが彼は妻の殺害を企てているらしい。そこでどういうわけか彼の姉が殺害されてしまう…。結末の意外性ではそこまでなのですが、なんといっても人間ドラマが面白い。そして、題名のセンス。家ではなく町としたところがさすがな所。町の柱だったはずの一家を事件が起こった途端に追い詰めていく姿からは狂気を感じさせられます。ともかく傑作。面白かったです。

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