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hontoレビュー

スペース・マシン(創元SF文庫)

スペース・マシン みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.5

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

2016/05/12 21:53

投稿元:ブクログ

「タイムマシン」と「宇宙戦争」を
おりまぜてヒト作品、という感じがあって
ノスタルジックなファンタジー、
途中の火星描写は冗長とも思える。

では、下敷きとなったフタ作品が過去のものになった
現在から考えて、起こらなかった過去の侵略と技術を
現在から振り向いてみたらどうだろう。
当時の科学や異星人(異星)に対する想像力、ロマン
が味わいとなる別世界の物語。

二作品を一つにまとめて、現代から解釈して
ノスタルジックに再編集したような印象。

2007/07/27 23:05

投稿元:ブクログ

なんだかクラシックな感じが素敵だなと、思って読み進めると、ドンドン違う世界に連れて行かれてしまいました。
最後の方では、H.G.ウェルズの「タイムマシン」や「宇宙戦争」へのオマージュなのか、パロディなのか正直分からなくなってしまいました。
でも、面白いのでどんどん読み進んでしまいますが。
最後は、やっぱり笑うべきなのかなぁ?
ちょっとそれが気になりました。
でも、このクラシックさは素敵ですよ!

2012/03/03 00:03

投稿元:ブクログ

「H・G・ウェルズに捧ぐ」と冒頭にある。19世紀の人の視点で語られ、まるでウェルズが書きそうな、懐かしい感じのするSF。出てくる宇宙人も古典的。また主人公の男女の恋愛も古典的、でもそれが新鮮に感じて楽しめた。しかし、プリーストが他の作品で見せてくれる奇想に比べると、この作品は物足りなさも感じてしまう。

2016/11/02 12:46

投稿元:ブクログ

NHK FM 青春アドベンチャー「スペース・マシン(全10回)」の原作
http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2015023.html

2016/02/15 12:11

投稿元:ブクログ

 みなさんはこの21世紀の現在いまだタイムマシンが実用化されていないとお思いだろうが、実は1895年にH・G・ウェルズによって案出されているのである。
 この物語はその2年前、1993年の英国に始まる。とある会社の外交員、今でいうなら営業さんだろうが、〈わたし〉エドワード・ターンブルは宿泊する宿屋に当時はまだ珍しい女性の外交員が宿泊していると聞く。〈わたし〉は女外交員を口説こうという友人の誘いには関心がないが、彼女が科学者のサー・ウィリアム・レナルズの秘書と聞き、俄然興味を抱く。というのは〈わたし〉の扱う商品をサー・ウィリアムに売り込みたいと考えたからだ。
 その女外交員アメリア・フィッツギボンと首尾よく知り合った〈わたし〉はサー・ウィリアム宅に招かれ、急速にアメリアと親しくなっていく。ここまではいい感じの古風なロマンスなのだが、そんなこたあどうでもいいのだ。
 サー・ウィリアムは大変な発明家で、自動車や,空飛ぶ機械を中途で投げ出して、時間と空間を分離して移動する乗り物を発明していたのだ。時間と空間を分離? 例えば東京から大阪まで新幹線で移動すると、空間を400キロ移動し、同時に時間を未来に2時間半移動していることになる。空間と時間を分離するということは、時間を移動せずに空間のみ移動すれば瞬時に大阪に着き、空間の移動をしなければ、過去や未来へ行けるということである。スペース・マシンにしてタイム・マシン。
 当然、サー・ウィリアムの不在時に、よしゃあいいのに、ふたりはこのマシンにちょっと乗ってみるという展開になる。3分滞在すると戻ってくる自動帰還装置がついているから大丈夫と、ちょっと10年後に行ってみる。
 さてみなさんは飛行機がいつ危険なのかご存じであろう。それは着陸である。現代においては着陸先も滑走路が確保されているからいいものの、タイム・マシンではどのような状況に「着時」するかわからない。1903年で2人が見たものは戦火に包まれるサー・ウイリアム邸であり、しかも〈わたし〉は瀕死のアメリアの姿を目にしてしまう。愛するアメリアを救うため〈わたし〉は咄嗟にマシンを未来に向けてしまう。
 〈わたし〉の暴挙を駐めようとするアメリアともみ合って、マシンはどこか空間的な遠くに「着地」する。その際に足場不安定なところに出現したマシンからふたりは振り落とされ、その間に自動帰還装置が働いて、ふたりはそこに取り残されてしまう……とても遠いところ、すなわち火星に。

 1903年の戦火と瀕死のアメリアという伏線は何だろう。それにしたって、火星のような遠方に放り出されて19世紀英国人がどうやって地球に帰ることなどできるだろう。
 火星では人間とよく似ているが悲しみに暮れた様子の火星人たちがいて、三本足の監視機械が町を闊歩している。そして本書はH・G・ウェルズに捧げられている。
 となるとあとの展開は予測がついてくるのだが……

 確か本書がプリーストの最初に訳された長編だったと思う。すでに信頼できない語り手の技法を用いた『逆転世界』や後年の作品と比べて語りの騙りは目立たたない。火星の様子を探っていく中間部がややだれるが、後半の急展開と���ェルズへのオマージュが楽しい、プリーストの初期作品、めでたく復刊、入手するなら今のうち。

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