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hontoレビュー

わが父塚本邦雄

わが父塚本邦雄 みんなのレビュー

  • 塚本靑史 (著)
  • 税込価格:2,80826pt
  • 出版社:白水社
  • 発売日:2014/12/14
  • 発送可能日:1~3日

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2015/02/15 10:23

投稿元:ブクログ

柿の花それ以後の空うるみつつ人よ遊星は炎【も】えてゐるか
 塚本邦雄

 戦後短歌の巨星として、個人的にくり返し読み続けている歌人が2人いる。近藤芳美と塚本邦雄である。すでにどちらも彼岸の人であるが、この度、塚本の子息で、作家の靑史氏が「父」としての塚本邦雄(1920~2005年)伝を上梓【じょうし】した。

 正直、手に取るのがためらわれた。作品を敬愛する立場として、作家の生々しい実像を知り過ぎることの不安と畏【おそ】れが、脳裏をよぎったからである。

 けれども、より深い作品解釈には、肉親の手による評伝は大切な情報源でもある。悩んだ末、心を決めて読んだ。やはり、いくつもの発見があった。簡潔で、余計な叙情を排した文体に救われた部分も大きい。

 妻に先立たれてからの晩年は、物忘れなども目立ってきたという。けれども、読者を魅了した比類ない博学ぶりと優れた言語感覚は、不変のままだったそうだ。

 こんな一例もある。シャンソン愛好家で評論集も出した塚本は、介護を受けながらも、フランス語をよどみなく発声し、「オー・シャンゼリゼ」の「オー」は感嘆詞ではなく、「前置詞と冠詞が一緒になったものだ」と毅然と「講義」しだしたなど、琴線に触れるエピソードと思う。

 掲出歌は、塚本が自身の作品で最も気に入っていた歌だとか。「遊星」は惑星と同じ意味だが、使用例としては稀だ。その言葉選びの妙に深い意味があったのだろうか。

 あらためて「塚本邦雄全集」(ゆまに書房)全15巻・別巻1を精読し、この歌に託されたメッセージを解き明かしてみたい。

(2015年2月15日掲載)

余談:塚本邦雄作品の漢字は「正字」使用が原則ですが、新聞紙面には字体に限りがあります・・・
 そんな中、今回、道新文化部デスクがきちんと「塚」本「邦」雄の字を正字にして下さいました。
 お電話をいただいた時の感激、忘れがたいものです~感謝!

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