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臣女

臣女 みんなのレビュー

第22回島清恋愛文学賞 受賞作品

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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.1

評価内訳

10 件中 1 件~ 10 件を表示

2014/12/18 19:07

投稿元:ブクログ

夫の浮気をきっかけに、巨大化していく妻。妻はストレスが背中に出やすく、夫の浮気を知ってからは胴体が長くなり、骨が隆起し、どんどんどんどん巨大化する。もちろん家事も満足にできなくなるし、ほぼ寝たきり。夫は妻の食事を用意し(それも次第に人間の食べ物から離れていく。生肉とか冷凍したままの肉とか)、排泄も一人では満足にできず、紫色の何かに包まれた大量の痰のようなものを吐き出すようになり、家には異臭が立ち込め、周囲の人間に白眼視されるようになる。「死の棘」を彷彿させる筋の運び。
きっかけは夫の浮気だったものの、巨大化の根本的な解決法や原因は見つからない。もし、人が心に受けた傷や、根を深く下ろした不信感、嫉妬などの心を汚す様々な要因をすべて外見に表出するような機能が備わっていれば誰でもこのような醜さ、歪さ、厄介さを纏うのではないのだろうか。とすれば、人間はそれぞれに目の大きさ、鼻の低さ、脚の短さ、肌の汚さなど負のパーツを抱えつつも、一様に「美しく」整えられているのかもしれないと感じた。心のありように比べたら玉のようにつるつるだ。
糞まみれになっても笑っていられる、とか、妻の自分自身を見つめる姿勢に感嘆したりする夫の姿は単純に心を打つものがある。そして最後の数ページは少し涙が出た。で、すごく盛り上がったうえでのラスト一文のすかされた感は自分で限界まで膨らませた風船に、ふと、針を刺してしまった後のような清々しさ。

あと、読んでいる最中カフカの『変身』を思い出したんだけど、『臣女』読んだ今となってはただただザムザがかわいそうに思えたり。でもザムザをかわいそうに思うのって、本当私のエゴだよな。

2015/10/04 21:36

投稿元:ブクログ

夫の浮気が原因なのか、日に日に巨大化する妻。その膨張する様があまりにリアルで、もしかしたら本当に新しい病気なのかと思ってしまう。最大の問題は排泄。そうだよね。吉村氏ならではの究極の愛のカタチ。

2015/01/09 21:22

投稿元:ブクログ

夫の浮気を原因に巨大化していく妻、その妻を介護する夫の物語。

……と、あらすじだけを言うと、他人は笑い出すかもしれません。それくらい、非現実的な設定。
しかしながら、吉村先生の筆力は、それに恐ろしいまでのリアリティを持たせてしまうのです。

そして物語は、笑ってしまうどころか、幾度となく涙してしまいそうになる……。
作中、ボードレールの詩が出てきます。それが『巨女(巨きい女)』という、この小説の素地となっているであろうものです。
……巨女を嗜好する男は、マゾヒストなのですか?(笑)

私も、身長の高い女性は結構タイプです。私が低身長だからでしょうか。ないものねだり、というやつです。
しかし、『巨大な女性』は、ちょっと違うかも……(^^;;

話が飛びました。
『ボラード病』に続き、大傑作です!

2016/03/22 12:18

投稿元:ブクログ

続きが気になって仕方なかった。

どんどん巨大化して行く妻と、巨大化して行くのは自分のせいだと妻の生活をなにからなにまで支える夫。
描写が気持ち悪いのに愛を感じる。

2人だけの世界なのに、周りの煩わしさ。人の事はどうでもいいから自分の事を考えろ!と。

妻がどんな状態でも2人には2人の幸せがあるし、どんなに周りに言われても妻を守りながらも、このまま海に。。とか考えてしまう気持ちとか。

最後か切ない。
新しい感じの今まで読んだ感じしない小説でファンになりました。

2016/01/11 19:52

投稿元:ブクログ

図書館で借りた本。
主人公は高校の非常勤講師。子どもはまだなく、妻の奈緒美と二人で暮らしていた。ある、クリスマスの夜、朝帰りをした夫に怒りを感じた奈緒美は、どんどん巨大化していく。最終的に、このあと、どうなるんだろう?のまま終わったので、この先が気になります。某テレビ番組の中で、羽田圭介氏が紹介していて、興味をもと、図書館で借りてみた。のめり込めないかと思っていたが、かなり夢中になって読み終えました。

2016/05/11 09:52

投稿元:ブクログ

ボラード病を読んだときも思ったけど、最初の頃の作品と比べてきもちわるさは変わらんのに読みやすい。時代に即した、読まれるものを描いていると思った。
奥さん病気なんだったら布団で寝てるんでしょう?(だから時間あるでしょう?)
お子さん病気なんだったら寝てるんでしょう?()(また仕事休むの?)
おじいちゃん寝たきりなんだったら()
こわーい。でも介護ってそういうものなんだろうね。相手がでかくなる症状じゃなくても主人公と同じような思いを持っている人はたくさんいるんだろうなあ。

まあ、この主人公は純文の主人公らしく駄目男やけどな。不倫はいかん不倫は。

2016/06/25 11:13

投稿元:ブクログ

主人公の男がどこまでも打算的なのが面白い。
しんどい現状の中で、早く努力の報われない結果を出して悲嘆にくれたい、という思いも分かるわ。
学校の先生あるある的な話が散りばめられていたのも面白かったよ

2016/07/28 16:12

投稿元:ブクログ

敦子との逢瀬が原因で、突如妻が巨大化し始める。食事から排泄物の処理までこなしながら高校の非常勤講師と作家を続ける文行はじきに疲弊していく。

救いのなく描写していく様は実際に経験した文行が綴っているようなリアリティがあった。

2016/08/02 20:37

投稿元:ブクログ

気持ち悪かった、想像していたのとかなり内用が異なりグロテスクの連続、もっと夫婦愛が描かれていると予想していた

2016/09/11 17:52

投稿元:ブクログ

恋愛対象が同じくらいの大きさであることの奇跡を噛み締められる1冊。南くんの恋人とかキングコングとかの類書。ダメダメな主人公が振り切れて頑張り始めるあたりからがまた面白い!!

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