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言語生態学者鈴木孝夫

言語生態学者鈴木孝夫 みんなのレビュー

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2015/06/09 20:59

投稿元:ブクログ

この本のタイトルを見て、驚かない人はそれなりの鈴木通である。かくいうぼくも、驚かなかった.鈴木孝夫は『ことばと文化』というロングセラーで知られているが、『人にはどれだけの物が必要か』とか『しあわせ節電』といった本があり、ぼくもすでに読んでいるからである。本書は、40代半ばを過ぎてから鈴木に師事した(鈴木は弟子をとらない方針だから、押しかけ弟子?―本人は「追っかけ弟子」と称する)矢崎さんの鈴木孝夫評伝である。矢崎さんは1944年の生まれだから、ぼくより5つ上の70歳。すでに25年も鈴木とつきあっているのである。しかも、矢崎さんたちは、単に授業にでるだけでなく、平成9年に慶応大学をやめたあと、鈴木を囲んで話す会をつくり、平成24年までつづき、『鈴木孝夫の世界』を4冊も出しているのである。その中でも、矢崎さんは鈴木に密着し、鈴木孝夫がいかにして形成されたかを、親や師、時代を絡ませ語っている。それはときに鈴木はどこへ行ったかと思うほど横道にそれることもあるが、それは矢崎さんという人が鈴木から聞き出す魅力をもっていたからである。たとえば、鈴木の父董(ただし)は教育者と書道家という二足のわらじを履いた人だが、とても反骨の人であったとか。この精神が鈴木に流れているのであろう。鈴木は最初医学部に入学したが、のち文学部に転じ言語学を学んだ。ぼくが大学に入った1968年でも、文学部に入れば就職はないといわれたほどだ。その中で鈴木は自分独自の言語観を磨いていったのだ。鈴木は生涯弟子をとらなかったという。だれかがくれば、わたしの言いたいことは著書に全部書いてあると言って追い返すのだそうだ。それは、かれ自身が、偉大なる師井筒俊彦と格闘し袂を分かった歴史をもつからである。鈴木はまた、戦後はじめてのフルブライトの前身であるガリオア奨学金でアメリカへ留学している。当時アメリカへの留学はまったく異文化との遭遇であり、いっしょに行った人たちの中には、適応できず帰国したり自殺した人がけっこういたそうである。ここでも鈴木の強靭な精神が発揮されたようである。

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