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善の根拠(講談社現代新書)

善の根拠 みんなのレビュー

新書

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.3

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

2015/01/18 23:07

投稿元:ブクログ

悪は常に罰する者が、善には常に課するものがいる。
人は何なのかわからないものを愛することができない。
死ぬ気になれば何でもできる。

2015/05/09 20:48

投稿元:ブクログ

著者は曹洞宗の僧侶。
しかし,僧侶としてではなく,「仏教の立場から」(仏教思想を道具として)善悪の根拠を明らかにしようと試みる。

本書は,まず,「自己」とは何かを論じる。
「自己」には,それ単独で存立する実体はない(「諸行無常」「諸法無我」「空」)。
「自己」は,「他者」との関係(縁起)によって存在する。
「自己」と「他者」との関係(縁起)が各々の存在に先立つ。
「自己」は,「他者」によって自己の在り方が決定されてしまうという矛盾を抱えてしか存在できない。

その上で,「自己」を受容する態度を「善」,拒絶する態度を「悪」と捉える。
よって,善(悪)の根拠は,他者依存の「自己の在り方」を受容(拒絶)する「決断」ということになる。

本書の最も難解なところは冒頭の部分。
『なぜ,「自己」の受容を「善」とするのか。』という部分である。

この点は,簡明には述べられていない。
おそらく「仏教の立場から」考えるので,「自己」の受容が「善」になるのだと思われる。
ゴーダマ・ブッダは,「一切皆苦」であるとしながらも,あえて生きることを選択した(「死んだら楽になるかも」とは考えなかった。)。
つまり,「仏教の立場」とは,苦しくとも悟りを得るまでは生き抜くということである。
そして,生き抜くということは,「自己」を引き受けることである。
よって,自己を受容することが,「仏教の立場」からは「善」となる。

本書は,この考えを前提にして仏教の「戒」を思考実験の材料として,この考え方の応用方法を見せていく。
ただし,著者は,演習問題として「戒」を持ち出してみただけで,「戒」に関する解説を意図していないことを繰り返し断っている。
あくまで,思考実験である,と。

著者は,ナーガールジュナ(龍樹)の空・縁起の思想を土台に道元を理解し,それを応用する。
そして,おおよその問題は「自己」の捉え方(「自己」が存在するとはどういう意味か)に帰着するという考えを基礎に置いている。
こうした考え方は従前の著作から一貫している。

なお,仏教の立場から倫理問題に言及した著作として,中村元『原始仏教 その思想と生活』(NHK出版)がある。

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