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教団X みんなのレビュー

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みんなのレビュー270件

みんなの評価3.3

評価内訳

270 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

社会に対する警鐘

2016/11/23 20:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:十楽水 - この投稿者のレビュー一覧を見る

現代社会に対する警鐘であり、強烈な著者の問題意識が随所に書き記されている。その中でも、胸に突き刺さったのが「軽薄な自己が、大義に飲み込まれることで、役割を与えられる」という一文。この指摘、時代を超えて重く響くのではないだろうか。

大きなものの一部になりたい願望と、思考に飲み込まれる快楽。移植された思考で、自分を尊大に見せる。自分の優位性を信じる。昨今の排他的で攻撃的な言論、同質性の心地良さに安住し異質な価値に開かれない閉鎖性に、通底するものを感じる。著者の問題意識も、近い所にあるのではないかと、勝手ながら想像する。

個人的には、松尾と沢渡を対比させて読んだ。2人を隔てたものは、なんだったのか。戦争体験か? 過剰は常に危険を宿す。凡庸な言い方だが、中庸であることの大切さ、難しさを松尾は訴える。その訴えに耳を傾けたい。

陰謀論的なところ、腰砕け気味のラストも気にならない。スケール感の大きさに圧倒された。

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紙の本

異世界

2016/10/26 22:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ともみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

分厚いけれど、引き込まれるように読み終えることができた本だった。描写が生き生きとしていて、読みながら気持ちが悪くなる場面もあったが、実際にあるかもしれない世界だとも思えた。記念の日にサイン本を手にし、思わず買った一冊なので、一生大切にしたい。

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紙の本

読むべき1冊!

2016/03/06 11:01

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み初めから引き込まれ、一気に読める。

閉ざされた宗教団体の狂気の世界に恐れ、
高原が企てたテロが始まってからは、
誰が誰を騙し操っているのか、
謎を読み解く楽しさがある。

人は誰かに認められたい。
人より幸せだと実感したい。
そんな人の弱さにつけ込んで、新興宗教は力を広める。
いろいろな闇を抱えた人や、自ら考える事を止めてしまった人にとって、
新興宗教は居心地のよい世界なんだろう。

また国家の利益を守る仕組み、紛争・戦争の仕組みなどにも切り込み読み応えがある。
中村文則の作品を読むのが楽しみだ。

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紙の本

すでに3回

2015/06/20 21:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひらくる - この投稿者のレビュー一覧を見る

買ってから3回は読み直しました。

単純に面白い!
ずっと中村作品が大好きで、読みづつけていますが、
いつもの作品は無音。
静寂の中で話が進んでいく印象。
この作品は、風景の音が聞こえ、風の音が聞こえたり。
抽象的だけど。

この本を読み終えてすぐのニュースを見て
予言の様で怖くなった。

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電子書籍

作者の「今この作品を書かなくてはだめだ」が伝わってくる

2015/08/24 11:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る

又吉さんの「どんなに時間がかかっても読んでほしい」とのレビューに押され、読むことにしたのだが、圧倒されていた厚さの割には、電子版ということもあり、すらすらと読むことができた。

今、日本で何が起こっているのか。
終盤、「善」と「悪」がごっちゃになって、ひっくり返っていく様子は見事。

読むと、少し自分が「知的」になった気になれる、そして、「知的」にならなくては、世の中が悪い方向に流れていくときに何もできないのだ、と気づかせてくれる1冊。

性描写が気になるところはあるが、選挙権を持つころまでに、子どもにも読ませたいと感じた。

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紙の本

深刻な顔をした伊坂幸太郎

2016/08/30 18:32

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の作品は初めてだが、陰鬱なテーマと展開のわりに伊坂幸太郎のような、書くこと自体を楽しんでいる感じがあった。蘊蓄多目なところもにている気がする。なので「ブンガク」と肩肘張らずに、やや厚目のミステリだと思うとそこそこ楽しめた。これ読んで人間に絶望することも神の存在に思いを馳せる必要もない。ただ少しだけ我が身を振り返る、そんな手応えの小説だと思う。

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紙の本

スケール

2016/06/29 20:39

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

カルト教団に始まり、テロ、過去の戦争へと話は展開。グローバルな物語ながら、他方、人物描写も細かく、よく書かれてはいる。が、その分、紙幅が大きく割かれる結果になり、読みこなすのに疲れた。欲張りすぎか。また「あとから後悔する」というフレーズがしばしば出てくるが、これは「馬から落ちて落馬した」を意図的に書いているのか?

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電子書籍

性と宗教と宇宙と戦争と…盛りだくさんで面白い

2016/03/31 09:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:モウ子。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

性と宗教と宇宙の成り立ちと神と戦争と生き方と…もうアレもコレもを織り込んで、それでも飽きさせず終わりまで突っ走らせてくれるパワフルな一冊。物理学や量子力学が解りやすい語りで解説されていたり、靖国問題や戦争責任まで登場し、あとがきにあるように、著者の言いたいことは取り敢えず全部入れときましたという感じ。そんなことには殆ど無関心な人間でもすんなり読めるのは著者の力量なのだろうけど、やたらと「狂気」を隠れ蓑というか逃げにしているようで、そこが、セックスの扱いが画一的だったのと併せてとても残念だった。

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電子書籍

国家の裏で蠢く陰謀とか好きな人にはいいかもー

2016/02/09 11:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏川龍成 - この投稿者のレビュー一覧を見る

たまたまこの作品がリベラルなメッセージを含んだ作品かと思いましたが、中村氏自身がその傾向が強い方のようなので、読者への右巻きな為政者や政治へのメッセージであったり、資本主義社会への警鐘を鳴らすようなメッセージも含まれている作品だと感じました。

個人的には、そんなことはどうでもいいんですが。

政府や国家の裏で蠢く思惑、陰謀などが好きな人には堪らないかも。中学生男子とかも好きそうな内容。

テレビ画面から伝わってくる情報が全てではない。
悪の反対は別の悪。正義などない。というかそんな感じ。

小気味よいテンポで進んでいくストーリーは、非常に読みやすく惹き込まれる。

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紙の本

活字を読みながらドキドキできる

2016/01/25 22:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:パニーポ - この投稿者のレビュー一覧を見る

分厚いだけに読む前は憂鬱。さらに内容はとても濃い。
それなのにサラサラと読めます。
続きがとにかく気になってしまいます。
色々な意味でドキドキできますよ。男女の絡み。命の危機。
大人の本って感じですが、楽しかったです。

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紙の本

影響受けまくリング

2016/01/21 00:35

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投稿者:ティモン - この投稿者のレビュー一覧を見る

自分は宗教とかが嫌いだしあんまり触れたくないなぁと思ったがやはりアメトーークで絶賛とのことで読んだのだが、ふぇっ?てなる話の壮大さ。小説の章に教祖の奇妙な話なるものがあるのだが、素粒子とかビッグバンとか予想外の角度からの話でただ驚いた。
それと途中途中に官能小説的なところがある。勃った。言い回しが妙にエロい。
小説自体が面白いのとなんか勉強と言うかタメになるというか作者の伝えたいことがダイレクトに書いてある感じ。おもろーだしパッケージカッコいいから買うなら本の方がいいと思うな。

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電子書籍

平和追求国家を…!今だから読むべし!

2015/09/18 07:32

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投稿者:ASAGI - この投稿者のレビュー一覧を見る

世に存在する悪と闇を全て詰め込んで目の前に曝された様な一冊。神と科学、脳と宇宙、優秀ゆえに手が届かない真実や歪んだ想いが人間の思考回路をおかしくさせて行く。正誤も善悪も幾多の欲望で曖昧になる……人間の弱さと脆さを見せられ、かと思うと洗脳された思いは強烈で呪縛を解く事は難しい。生き永らえて満足の行く己の唯一の物語を紡ぐってなんて大変なんだろうwww. 難解な説法には頭が付いて行けないが、原子の塊が死しても残り全ての生の中に取り込まれて行くって発想が妙に心に残った。

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紙の本

社会に弾かれた者の物語

2016/11/28 14:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山好きお坊さん - この投稿者のレビュー一覧を見る

前半は重厚感と推理小説的スピード感を感じ、久しぶりに本への没入の高揚感を味わった。後半は心の動きや人々の結びつきに現実感が無く、事件の進展に納得させる力も弱く、セックスの盛り込みによる興味で引っ張っている感が残った。
 しかし、著者の構想力には脱帽した。引きこもりに代表される社会から弾かれ続けている者とその弾かれている代表的側面である「性」を中心に沿えたカルト集団の存在は宗教、信仰を下卑たものに貶めものの、妙に現実性への同感と読者の心の下卑た一部が発する興味心を誘う著者の手管か。しかし、「神」の存在を否定しながらも否定しきれない教祖「沢渡」への狂信的な信者の信服と沢渡に接する者が一様に感じている人を超えた「パワー」には大いに違和感を持つ。
 「沢渡」のすべてのテロ活動が個の破滅に帰する教団Xの最後、高原に代表された社会改革的なイメージが一挙に萎むラストの展開、その高原を冷徹に銃殺する若い「公安」のSNS投稿などは、高みに挙げられた没入感を奈落に突き落とされた感じになるほどのシラケさを想起させるものだった。
それでも、性を芯とするカルトの存在や市民警察とかけ離れた公安の暗躍はあるかもという警鐘の余韻を頭の隅に残させてくれる読み応えある作品でもあった。

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紙の本

疲れた

2017/02/10 20:43

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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白い考察が多々あったり興味深い事は確かだが、散漫過ぎて長過ぎる。読み終わった時には疲労困憊。読み返したいとは思わない。

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2016/11/05 15:54

投稿元:ブクログ

国とは幸福とは何か、ミクロ、マクロ様々な視点での考察が面白い。すべてが理解できたかと言われれば自信がないが。原子の話を読みながら、自分の存在が流されていくような感覚を覚えた。

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