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自ら考え戦略的に動く営業集団をつくる 3つのフレームワーク
2015/1/9 著:河村亨
戦略や支持の内容に対する正しい「理解」と、それに基づく「納得」があってはじめて「実行」が伴うものである。そして、繰り返し実行することでやっと「定着」に至り、結果をだすようになる。
正しい理解を引き出すためには、「思考を促す対話」が必要となる。どんなにわかりやい説明をしても、自らの頭で思考するプロセスでなくして、結論や指示だけ与えられても担当者の腹におちることもなければ、記憶に残ることすらない。
本書は、「自己決定」と「フレームワーク」により仕組化することによりそれを可能にしている。構成は以下の5章から成る。
①なぜ戦略は実行されないのか
②戦略実行の「フレームワーク」活用 市場を可視化する
③戦略実行における「フレームワーク」活用 戦略遂行を可視化する
④戦略実行における「フレームワーク」活用 プロセスを可視化する
⑤自己決定を活用した、人と組織の運営
⑥戦略実行のサポートツールを活用する
難しい。3つのフレームワーク。
そのひとつであるBSC(バランスド・スコア・カード)。
実行すべき施策とその理由を明確化するために用いるもの。
これを各人に理解させ現場への落とし込みを行うとなるとちょっとやそっとの覚悟では難しい。片手落ちとなったBSCでは何の役にも立たない。自分の現状には少し現実離れしてしまっている。
しかし、その手法を活用して劇的に改善している組織もあることは確かである。その考えの欠片でも拝借して用いれる点は現場の活用も検討していきたい。