紙の本
恋愛、セックス、結婚といったことを経済学の視点から考えた画期的な書です!
2018/12/06 09:32
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、恋愛、セックス、結婚といういわば人間が人間たるために行う営みを経済学の視点から再考した画期的な書です。同書には、愛はお金で買えるのか?結婚は妥協の産物なのか?SNSは恋愛をどのように変えたのか?などなど、私たちの身近な疑問や質問を経済学の理論から見事に説明してくれます。なかなか興味深いとともに、内容的に非常に面白いものとなっています。
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タイトルから窺えない内容の深さ
2016/02/03 16:40
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投稿者:素振りをする素振り - この投稿者のレビュー一覧を見る
購入前はタイトルのイメージから大した内容ではないと勝手なイメージをしていたが、いざ読んでみるとしっかりとセックスと恋愛について経済的な考察がなされており一見する価値はあると思います。
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セックスと恋愛の経済学
2016/01/31 09:54
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投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学の理論を用いて「SEX」と「恋愛」行動について読み解こうという、野心的な経済学の本。日本では「草食男子」「肉食女子」という概念が定着して久しいが、海の向こうでもそうだったのね。そして、男子に一定の経済力を求めるのも万国共通なのね。私みたいな「中年フリーター」は、読んでいて精神が鬱状態になってしまったわい。恋愛傾向が人種によって大きく違うのは「ああ、やっぱりね」と思ってしまう。経済力が高い階層ほどいい教育を受けられ、低ければ低いほど、まともかつ真っ当な教育を受ける機会が低い現実を、この本でもイヤというほど認識させられる。だが残念ながら、この本では「貧乏な人間が、どうやって恋愛を楽しめばいいのか」という視点では書かれていない。貧乏人は恋愛を楽しむな、ということなのだろうか。
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一般的に倫理観や社会的規範などで忌避してしまうテーマを経済学の視点でしっかりと分析している。羞恥や汚辱などといった感情論を超えてしっかりと議論する必要があるテーマであると感じた。
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書評でみて。経済学を「やる」ことや、「恋愛」「結婚」から説く。様々な研究者の論文などから引用して、マジメに、説明している。大学生、結婚、不倫、老人、それぞれの事情について、経済的にはどのように評価されるのか、統計の比較で、わかりやすく解説。高校の先生に、今の高校生の性の現状について聞いたことがあるが、高校生、大学生がこれから、どのような人を選ぶべきか、なぜ、今、勉強が必要なのかも経済論理から説明していて、きっと役に立つと思う。いや、今、恋愛している人、結婚しようとしている人、不倫をしている人、いろいろと楽しもうとしている人、みんなが読んで参考になる。この本を読みながらピケティを意識した(読んではいないのだが)。有名な「 r>g 」(「資本収益率」>「成長率」)、「背が高い」とか「学歴」とか「イケメン」とかという後から得られない資本で、どれだけ持てるようになるかも説かれている。難点を言えば、統計の数字についてすべて文章で示していて、これをグラフにしてくれれば、もっとわかりやすいと思う。まあ、日本の大学ではこの講義は無理だろうな、女性の数が男性より多い大学では「ヤル」率が高いとか言っているし。
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婚前交渉、恋愛、結婚を経済学的観点から眺め直すと興味深い事実が浮き彫りにされる。問題は数字で浮き彫りにされたその事実の解釈が正しいかどうかだ。
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セックスと恋愛の経済学 意表をつかれ 身近に感じ
2015/2/4付日本経済新聞 夕刊
この授業がカナダではなく、日本だったらどうだろう。もちろん履修希望者は押しよせるが、同時に大学に非難が寄せられ、即刻、休講になるだろう。
例えば、ある商品が日本で100円、アメリカで1ドルなら、購買力平価は1ドル100円である。これがハンバーガーの値段ならわかりやすい。しかし著者は意表をつく。各国のセックスワーカーによるある種の「サービス」を事例にあげ、価格決定に関して、「花嫁が容易に輸入できるかどうか」、といった驚くべき「係数」まで持ち出す。
評者は日本経済新聞の「品格」を守る義務があるので、本書に限って正確な引用は、下記のような穏当な部分のみとする。
アメリカの、パトロンと愛人を募るウェブサイトでは、愛人志願の35%が学費を目的としているとのこと。相手を固定した方が、セックスの「費用対効果」が高まるからだ。あるいは「性的平等性と国民所得に強い正の相関性がある」(女性の自立度の高まり)こと。また熟年恋愛市場の活発化はITの発達で、出会いのコストが下がったからであることなど、実に身近な経済学である。酒井泰介訳。
(中沢孝夫)
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真面目な本ですからね!笑
市場での交渉力が弱い女性ほど体を許しやすいとか、家事に関する比較優位とか、とかとか
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マジメな話です。過度な期待はしないこと。
結婚や妊娠について経済学の観点からの見解。
数値がアメリカの統計やデータなのであまり参考にならないかも。
もっかい言っときます。
やらしさ0ですよ。
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データを日本に置き換えた場合はどうなるだろうと考えながら読んだ。そして、人種によってやゲイ・レズによってどうこうなんて発想は私にはなかった。
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この本は、ブリティッシュコロンビア大学で人気の講座や講師のブログをまとめた本らしい。
まあ興味をそそられるタイトルだし、まあ大学の講座としては人気が出るだろうなと思った。
しかし基本的には居酒屋の雑談を学術的な切り口で検証したと言う感じの内容で、男女の人種が違う場合と同じ場合では付き合うのに収入の差があるのか?(結論:ある。そしてアジア人は他の人種よりも収入面で多くの負担が無いと付き合えない)
地域の犯罪率と女性の未婚率には相関関係がある等様々で日本でも通用しそうなものもあれば、日本とは文化的にあまり身近ではない問題に対していも色々と検証している。
男性は収入の差によって不倫する率に差はほとんどないが、女性の場合、収入の低いほど不倫率が高い。など面白い切り口も多く読み物として楽しかった。
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著者の連想がものすごく上手く、自然で、ちきりん著『マーケット感覚を身につけよう』とよく繋がった。「ヤリヤリ君にとっての買い手市場」(2章44頁)等、セックスマーケット・恋愛マーケットのリアルな様がデータと共に見えて来る。
1章 あなたの恋愛
2章 出会いの大学時代
3章 バーチャル恋愛
4章 渡る世間は鬼ばかり
5章 結婚ーこの妙なる制度
6章 生計を立てる
内容は興味深いけれど、日本語訳が直訳すぎてものすごく読みにくい本。原文で読むがいい。
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結婚は唯一無二の相手との恋愛の延長にあり、他とは比べられない、全くの非経済的な行為である。と思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。
本書は、女性の高学歴化、高収入化、多産化・少子化、妊性の高低、各年代毎の性行為など考えられる相当な状況での性行為や結婚・離婚のコストと実際の統計を分析している。
勿論、恋愛・結婚は唯一無二の関係なのだが、前提条件があるわけで。その前提条件こそが、「経済的なコスト」なのだ。相性が大事、共通の価値観が大事、これらは我々が意識するかしないかのレベルで既に計算済みの経済的なコストの上に成り立っている。
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恋愛や性交渉を経済学的の対象として分析した例は多くない。それゆえに示唆にと読む一冊であった。
経済分析をするためには必ずデータを基本としないといけないが、そのデータ(実験結果)をふんだんに盛り込んで検証している。
たとえば、自分がアジア人だとして、白人女性を射止めるためには、白人男性と比較してどの程度金銭的なアドバンテージがあればよいのか、または若ければよいのか。
(ちなみに答えは黒人の場合は+1200万円、アジア人の場合は+2500万円だったような・・・。。。絶望的な値だ)
すこし気になったのが、本書に出てくるデータのほとんどがアメリカまたはヨーロッパで実施されたデータをもとに議論されているという点である。
確かにテーマがテーマだけにサンプルを大規模かつ公平にとるのは難しいが、アジア人にも同様の傾向が表れるのかは興味深い。
ちなみに、データの多くは婚活サイトから情報を収集しているようである。
確かに、婚活サイトは求婚する側もされる側もデータを評価しやすく、だれが上手くいったかはもちろんのこと、いかなかったにせよ誰に対して興味を抱いていたかをアクセス履歴等で追うことができる。
日本でもそのようなサイトは多くあるはずであるので、検討するデータはそろっているように思えるので、だれか調査をして本書のように書籍化すると、最近のビックデータブームと相まって売れるのではないかと思う。
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統計数値でひもとく恋愛。経済的な環境の変化が性行動や恋愛、結婚の行動を変えていること、心理的な読み解き。
もっとセンセーショナルに面白く書けると思うのですが、読み解くまでがちょっと難しく感じました。