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日本の思想 改版(岩波新書 青版)

日本の思想 改版 みんなのレビュー

新書

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みんなのレビュー95件

みんなの評価4.2

評価内訳

95 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

明哲な知性が日本”思想”のいかがわしさを解明する

2006/02/28 19:35

11人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦後日本最高の知性とも言える丸山教授(1914年—1996年)の啓蒙書です。
講演録「思想のあり方について」から見ていきます。
あの有名な“ササラ型”と“タコツボ”型文化比較です。ササラとは今の人には解らないかも知れませんが、竹の先を細かくいくつかに割ったもの、手のひらのように元の所が共通していてそこから指先が分かれる、そう言う形です。タコツボ型は文字通り孤立したタコツボが並列している状態です。
日本に西洋近代文明が導入されたのが明治の開国期、西欧歴史の長い共通の文化伝統としての根っこがが切り捨てられて非常に個別化した専門化した形態で近代の学問が入って来ました。西欧の学問の根底にあって学問を支えている思想或いは文化から切り離され独立に分化し技術化された学問の枠の中にはじめから学者がすっぽりはまってしまったのです。その為に日本の近代社会構造が“タコツボ”型になりました。日本の社会がそれぞれに一定の仲間集団を形成し、その仲間集団が一つ一つの“タコツボ”になったのです。
それぞれの集団は組織の内と外が峻別され偏見の塊“クローズド・ソサエティ”を形成します。しかもその事で各集団は一種少数者意識を持つ事になり、被害者としての強迫観念に駆られるようになる。保守勢力・進歩主義者・自由主義者・民主社会主義者・コミュニストそれぞれが精神の奥底に少数者意識、被害者意識を持つという非常にいびつで奇妙な状態にりました。戦前はまだ“天皇制”という結び目でそれぞれの“タコツボ”が結ばれていましたが、戦後はそのタガもはずれてしまいました。
丸山先生の観点はただに組織の閉塞制を批判するのでなく、そのよってきたる所を“根っこにある思想性”の無さから捉えています。社会と社会を結ぶ共通言語がないのです。そこの所を本書の巻頭論文で先生は日本独自の“開国”の仕方=“思想の雑居性”として捉えています。
「明治の開国期に輸入された西欧思想も既存思想と対決する事もなく、その対決を通して伝統を自覚的に再生させる事もなく、ただ無秩序に新しい思想として埋積される事によって近代日本人の精神的雑居性をさらに甚だしくする事になる」
「異なったものを思想的に接合するロジックとしてしばしば流通したのは何々即何々あるいは何々一如と言う仏教哲学の俗流化した適用であった」
共通言語がないから“理屈を言わず黙って俺に付いてこい”=「無限抱擁」は絶対拒絶の半面です。”いかがわしい”のです
この様に物事の二面性を把握して切り込むのは先生の特徴です。
第2論文「近代日本の思想と文学」でプロ文学論争を対象に“実感信仰”の虚妄性を批判しながら逆に“理論信仰”の非生産性を論じておられます。今ひとつの講演録「“である”ことと“する”こと」では伝統主義、官僚的保身主義を“である”論理として批判する一方では現代社会に於ける場違いな効用と能率原理の恐るべき進展にも警鐘を鳴らしておられます。
戦時下軍国主義の横暴と闘い、戦後も又全共闘など極左の暴力に傷つきながらも決して妥協しなかった先生のお姿が思い起こされます。
さすが現代では学際的学問も盛んになり、経済界でもかって無かったビジネスが生まれています。但しその現象も根っことなる“思想”を持たない社会では、逆に単なる高度専門化の現れかも知れません。横溢するセクショナリズムと保身のための組織擁護の精神は、いくら“改革”だなんだと言っても相も変わらず健在です。良い例が“規制緩和”“経済改革”の象徴であった“ホリエモン”の“理念”はただ“自分のライブドアを世界一大きな組織にする”に過ぎなかったのです。官僚的資本主義への反攻と現代もてはやされている“投機的資本主義”に活路は有るのでしょうか。

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紙の本

絶対名著

2016/04/30 10:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Ottoさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

帯に絶対名著とある。
もう50年以上前の1961年発行、岩波新書青版C39、2015年第100刷で改訂されず改版。著者は、いわずとしれた丸山眞男、1960年安保闘争の思想的指導者にして、60年代後半には学生運動家から糾弾された日本政治思想の大家である。
この本が有名なのは、最終章『「である」ことと「する」こと』が、大学入試でたびたび出題されたことによる。受験生は、入学後この本を手にすることになるのである。

最近も、慰安婦問題で日本政府の「反省はするが謝罪はしない」という態度について、これは「反省(状態「である」)が、謝罪(行為「する」)はしない」のが日本の思想であって、韓国等外国には理解しずらいだろうから、その点をちゃんと説明しないと問題の解決にならない。との解説をみた。

やっぱりそうか。いまだに一読の価値のある名著と言われる所以である。

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紙の本

日本の思想について興味深い示唆に満ち溢れている。

2016/07/28 23:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、4部に分かれていて、最初の2部は論文として描かれたもので、後半の2部は講演録である。当然講演録のほうが理解しやすい内容となっている。前半の論文については、すべて理解したとは思わないが、大変興味深い内容を扱っていて、日本の思想について興味深い示唆に満ち溢れている。

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2004/10/03 02:44

投稿元:ブクログ

第4章の「である」ことと「する」ことを学校の教科書で読んで以来、
この人がちょっぴり好きになりました。

2004/11/22 00:59

投稿元:ブクログ

「BOOK」データベースより
現代日本の思想が当面する問題は何か。その日本的特質はどこにあり、何に由来するものなのか。日本人の内面生活における思想の入りこみかた、それらの相互関係を構造的な視角から追究していくことによって、新しい時代の思想を創造するために、いかなる方法意識が必要であるかを問う。日本の思想のありかたを浮き彫りにした文明論的考察。

2009/12/11 01:16

投稿元:ブクログ

本書のうち「日本の思想」が、S大MRゼミ講読テキストのひとつ。「日本の思想」は、ほぼ半世紀前の論考だが、非常に現代的な課題を多く含む。ベネディクト・アンダソンやボブズボウムよりも前の仕事だ、ということに気づいて愕然。

2005/04/21 00:45

投稿元:ブクログ

とりあえず、正典。その問題意識とモデル構築のすばらしさもさることながら、出版され50年くらいたった今もなお同じ問題の構造が指摘できるのは悩ましい。

2005/05/07 22:49

投稿元:ブクログ

「転向」に関する記述は予備知識がないためピンとこなかった。勉強が必要。後半の講演をおこしたものは分かりやすい。名著といわれるだけある。

2008/01/14 00:02

投稿元:ブクログ

西欧におけるキリスト教のような思想的機軸を持たず、常に抵抗なく思想の雑居状態を受け入れ、思想を伝統として蓄積してこなかった日本人。明治憲法下、統治のための思想の機軸として「国体」を据えてみたものの、当時の支配層はその中身の明文化を避け続けたまま敗戦を迎えてしまう。
この国の伝統なき思想状況を明らかにし、さぁ、我々はこれから何を選び取って行きましょうか?と投げかけた50年前の名著。
・・・それがそのまま21世紀の我々の社会の分析として生き続けてしまっている皮肉。いまだに我々は、この本から歩みを始めないと、どこにも進めないのかも。必読。

2006/01/20 21:43

投稿元:ブクログ

「『である』ことと『する』こと」を読みたくて買った。本書の中の「日々、自由であろうとすることによって、はじめて自由でありうる」という「永久革命」が彼の思想の根幹にあるのだろう。

2007/12/06 23:52

投稿元:ブクログ

日本の戦後民主主義的思想を支えた人物である丸山眞男の代表作
理論の美しさに感動。
いままで読んだ本の中で、一番ショッキングだった本。
かつては、この本が『大学生の読むべき本』とされていた時代もあったらしいです。
この本の書評を書ける、知性と教養と論理的思考力を身に付けたいです。

2006/05/21 12:06

投稿元:ブクログ

買った本。難解だが2度目読み始めたら少しずつ頭に入ってきた。日本人の考え方についての指摘は、今読んでもまったく古くない。思想の雑居性や、学問の各分野のたこ壷化など。

2006/10/30 01:03

投稿元:ブクログ

やべえそろそろ読む気なくしてるなあ。3,4章から読んだけど、ここは一言で言えるようなことしか書いてないから一瞬で読めるのに、1章に戻って読んだら何が言いたいのかがよく分からない。書かれていることは理解できるのに、入っていけなくない。そのまま放置してもうかなり経つ。ということで一旦打ち止め。読み終えたら感想を更新する。

2010/05/22 22:12

投稿元:ブクログ

THE日本の思想と言うべき一書。
当たり前過ぎて気が付かない日本人の根底にあるものを批判しており、丸山が指摘したにも関わらず相変わらず今も日本人はそのままなのである。それが、今読んでも古くないと感じる所以である。
私自身の日本の思想史に関する知識の乏しさ、また、本書自体が非常に抽象的な表現が多く、論理的展開が複雑なため、大変難解なものに感じた。
本書の読み方としてはタイトルになっている1章「日本の思想」から順に読んでいくのではなく、4章の「『である』ことと『する』こと」などを読んでから始めに戻って読むとより本書の内容を理解することができるのではないかと思う。

2007/01/17 10:20

投稿元:ブクログ

言わずと知れた丸山真男の日本の思想。
私の出身大学には、丸山真男文庫なるものがありました。寄贈してくださったんでしょうね。学生時代はほとんどお世話にならなかったけど…。

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