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歴史とは何か 改版(岩波新書 青版)

歴史とは何か 改版 みんなのレビュー

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みんなのレビュー88件

みんなの評価4.2

評価内訳

88 件中 1 件~ 15 件を表示

歴史についての言説の妥当性は、どのように考えられるか

2001/03/17 19:59

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鍼原神無〔はりはら・かんな〕 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 イギリスの現代史家(専門は両対戦間の外交史やロシア革命史)の公演録。聴衆に向けて、「歴史とは何か」って歴史哲学の主題を平易に語り通した、あまりにも有名な本。古典的名著と言えましょう。

 「歴史哲学」と言うと、しちめんどくさい観念論ではないか、と懸念されるかもしれませんけれど。要するに「歴史とは何か(=歴史哲学)」とは、「歴史を巡る思考・言説の妥当性はどのように考えてゆけば成り立つか」と言った主題であるにすぎません。

 実はこの本の原著が刊行された1961年は、フランスでミッシェル・フーコーが、20世紀的な歴史書の大著『狂気の歴史』を刊行した年でもあります。
 一方、カーの『歴史とは何か』は19世紀の歴史学のスタンダードな考え方がその限界まで思考を巡らした内容、と言えると思います。
 フーコーがその20世紀的な歴史哲学(=歴史とは何か)の書『知の考古学』を刊行したのは1969年なのですけど。1961年って年に、新・旧の歴史学・歴史哲学の大著が刊行されたことは興味深いことと、思います。

 「『歴史とは何か』は19世紀的な歴史哲学の限界」と書きましたけど、これは古臭い、とかつまらないとかって意味ではありません。後、もう1歩踏み出せば、すでに構造主義的な20世紀思想の歴史世界に入らざるを得ないんだけど。その手前でギリギリ踏みとどまってる、とも採れる思考の筋道は緊張感があってスリリングです。
 一般向けの歴史書は、その結論もさることながら、専門の研究者が結論に至った思考の筋道こそを読取るべきもの、と言われます。そうした読み取りの為のとても貴重な内容が、『歴史とは何か』で語られている「歴史についての妥当な思考・言説」についての思考の内には、含まれています。

 カーの『歴史とは何か』は、今読んでもおもしろい本です。いいえ、「今・読んでも」ではなく、21世紀に入ったアタシたちが、「20世紀とはどのような歴史だったのか?」問い直すため「今・読んでこそ」、おもしろいのでしょう。
 だから「古典的名著」なのです。

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<前提のない議論に歌い踊る時代もまた歴史なのか?>

2003/05/25 02:31

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まんでりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 少し前に歴史教科書の議論をテレビでやっていた。
 少しく喧(かまびす)しい。
 『歴史とは何か』という前提を横において話し合っているのだからどこまでいっても話が噛み合うわけがないではないか。

 この本はカーの連続講演を翻訳したものである。

 「現代のジャーナリストなら誰でも知っている通り、輿論を動かす最も効果的な方法は、都合のよい事実を選択し配列することにあるのです。事実はみずから語る、という言い慣わしがあります。もちろん、それは嘘です。事実というのは、歴史家が事実に呼びかけた時にだけ語るものなのです。いかなる事実に、また、いかなる順序、いかなる文脈で発言を許すかを決めるのは歴史家なのです。」(p8)

 「歴史上の事実というものは、歴史家がこれを創造するまでは、どの歴史家にとっても存在するものではない」(p25)

 「偉大な著述家は、『彼が人間の自覚を進めるという点で重要なのである』」(p77)

 「歴史は現在と過去との対話である」とカーは繰り返し述べる。

 このような対話を十分に行わないで己の思い込みを互いに押し付け合うだけの言い争いにはもういい加減うんざりだ。
 歴史「教科書」ではなく、まずは「歴史」とは何か、をこそ語り合うべきなのである。
 違うかね?


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それは積み重なる風景か

2001/05/22 00:24

5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 二十世紀中葉の世界は、十五、六世紀に中世社会が崩壊し近代経済組織が作られて以来、この世界を襲ったいかなる変化に比べても更に深く更に烈しいと思われる変化の過程にある。一九一四年以前の法則は通用しない。

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2011/09/07 21:32

投稿元:ブクログ

学生時代に読んだはずなんだが内容をさっぱり覚えていないのでまた読んでみた。
歴史を学ということは、過去と現在との対話である。まぁ、今時は特段珍しくもなくなった論点です。ただ、このことを本質的に理解できているかどうかははなはだあやふやでもある。
まず、この視座としての「現在」というものを正しく捉えていなければならないし、過去というものも「誰かに選択された過去」であるわけなので、それを批判的に解釈し自分のものとしなければならない。歴史って人によって受け止め方も変わってくるということだ。

2013/01/13 15:31

投稿元:ブクログ

j自分のやっていることに迷いが生じたため自分を見つめ直すために読んでみた。歴史学素人なので理解できてるとは言い難いが、日頃ぼんやり考えていたことがより精密に書いてある、と思った。それは俺がこのような知見が披露された後に教育を受け、その延長線上で思考したり作業してきたからなんだろう。いい刺激を受けた。ただ「進歩」を強調する論旨に違和感を覚えるのは、俺がオプティミストではなく今が思いっきり停滞していて時間がウロボロスの蛇みたいに閉じているようにしか感じられないからなのかも知れない。原文ではprogressだろうか。時代が感じられる。

2016/01/13 16:10

投稿元:ブクログ

必要があって改めて読み直してみたが、久々に読んだこともあって、「こんなことも書いてあるのか」とかなり新鮮に読めた。特に過去の歴史的人物について、精神分析をすることはできないとする箇所は、今の職場との関わりで「そうだよね」と意を強くした。

それにしてもやはり名著である。と思ってしまうことから、僕は依然として、カーのいうところの「歴史」から抜け出せていないというか、「現代歴史学」「新しい歴史学」に対応できていないのだな…という気分になった。

2012/11/03 19:53

投稿元:ブクログ

目次(抜粋):
は し が き
Ⅰ 歴史家と事実
Ⅱ 社会と個人
Ⅲ 歴史と科学と道徳
Ⅳ 歴史における因果関係
Ⅴ 進歩としての歴史
Ⅵ 広がる地平線
原 注

2009/09/26 09:03

投稿元:ブクログ

そのへんの事実と「歴史的事実」の違いとは何か。それは将来の世代への貢献度である。著者は歴史について語りながら、ほんとうに大事な価値とは何かについても語る。この本まるまる一冊が「弁証法」の実例になっているすごい本。

2008/10/05 01:55

投稿元:ブクログ

英国外交官にして国際政治学者のE・H・カーによる歴史に関する講演記録を起こしたもの。
歴史に関し、一般的に陥りがちな誤謬について、豊富な知識を背景に緻密な論理を展開し、歴史の相対性等について説き起こしている。「歴史問題」という言葉は現代においてよく聞かれる言葉であるが、それぞれの歴史の解釈という各論に入る前に一度そも「歴史とは何か」ということを考えるべく、本書を開いてみると良いと思う。座右の書の一つ。

2011/11/12 13:31

投稿元:ブクログ

(1967.09.07読了)( 1967.07.01購入)
(「BOOK」データベースより)
歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など歴史における主要な問題について明快に論じる。

2007/11/30 18:14

投稿元:ブクログ

歴史とは現在と過去との対話である。複雑な諸要素が絡み合って動いていく現代では、過去を視る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など歴史における主要な問題について明快に論じる。

2007/12/18 23:59

投稿元:ブクログ

大学生になって一番最初に読んだ本。歴史的事実を学ぶときは、歴史家を学び、そして当時の世界情勢を学ばなければならない。E・Hカーの名著。

2011/10/15 19:46

投稿元:ブクログ

題名の通り「歴史」とはなにかを考えさせられる。
ちょぼちょぼ途切れ途切れて読むものではないな……一回通しで読んだだけではピンとこないので、いずれ再読したい。
当時の目で当時の時代をみても意味がない、現代の目で当時をみるからこそ歴史である。

2014/09/09 20:27

投稿元:ブクログ

歴史とは現在と過去との対話である。という言葉で有名なカーの講演。歴史は事実ではなく解釈である、というのが非常に面白いし、ああそうだなと思わせる深さを持つ。現在は物事の真理とか、原理とか、絶対性とか法則とか、そういうものを現実的に考えることがナンセンスになってしまっている。実際的なものというか、実用的なものというか、そういうことが第一であって、なんか躍動感というか平たくなってしまった今の世。
 サー・アイザイア・バーリンがとことんこき下ろされて、大体敬称までつけたフルネームで最後まで呼び続けるいやらしさも、そのキャラクターだった。読んでいて楽しかったけれど、流し読みも多かったのでとどまっているものが少ない。もう2,3度読んだら少しは深まるかと思うけれど、後は心と相談。今日はそんな気分。

14/9/9

2009/03/29 06:17

投稿元:ブクログ

難解である

事件の原因に対する考え方
複数の原因があっても、何かある一つの原因の働きだけを重視する

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