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みんなのレビュー129件

みんなの評価4.2

評価内訳

129 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

私の宝物級の切ない青春小説

2001/09/20 02:06

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ガーディ二ア - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私は、この本と高校2年生の暑い夏の日に出会った。一瞬でこの本の虜になった私は、その夏、ひと夏かけて福永の本を読破した。
 全て読んだが、やはりこの作品が抜きん出て素晴らしく感じた。かなわない青春の思い。精神的三角関係の重み。絶望感とその先にかすかに見えるような光。
 マチネポエティックの名付け親であり、フランス文学に精通していただけあって、その語り口はなめらかで流れるようで、うっとりとする。
 この本と出会ってよかった。本当にそう心から思う。

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紙の本

庭の中をぶらぶらと歩きながら静かに始まる物語だけど、入院生活と患者の心をズバリと現わして読ませてくれる。

2003/11/21 15:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:emiemi - この投稿者のレビュー一覧を見る

サナトリウムで知り合った汐見茂思が、冒険ともいえる肺摘手術を望んで受けて死亡する。
いつも書いていた大学ノートが2冊あって、それは「僕が今、此処にこうやって生きていることの証拠に、何か書いていなければ気が済まないというだけ」で、小説のようなものだと言っている。これが本編の「第一の手帳」「第二の手帳」になる。

その中での汐見の青春時代の会話は「もっとbrillantなものだ」「Physiqueな要素とは何だろう」といった言い方があちこち登場する。
読んでいる自分とはかけ離れていて、その挫折がどれほどのものなのか想像するのは辛いところだったけれど、高い知性と純粋すぎる愛を感じることができた。
今の自分にすんなり通じるメッセージを受けたところは、戦争に対する恐怖で、「如何にして武器を執ることに自分を納得させるか。」「殺せるか、死ぬか。」など強く印象に残った。

実は、本編より前にある当時の入院生活のほうが興味深く、また、患者の心理も生々しかった。この本を病院の待ち合い室で読み始めて、自分の健康に不安を持っていたからかもしれない。
まず、入院費用の心配からラジオの修理などのアルバイトが許されていたこと。
それから、同室の患者たちを「偶然が人生途上に齎(もらた)した仮初(かりそめ)の友人達と言」いながらも「一人は一人だけの孤独を持ち」「嫉妬や羨望や憎悪など、何よりもエゴイズムの秘められた感情を、隠し持っていなかったと誰が言えよう」とまで表現してあるところ。
こんなにズバリと言われるなんて。他にも著者に言い当てられて、かえって潔く開き直ることができる文章が多くある。

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紙の本

昔の自分は腹が立つ。

2008/06/20 23:47

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hachi - この投稿者のレビュー一覧を見る


「美しい」と評判で気になっていた本だった。
文体、舞台設定、主人公の生き方・・・
どれも、確かに美しいと思った。


主人公の汐見は2冊のノートを残していた。
1冊は、十八歳の頃の記憶を、
もう1冊は、二十四歳の頃の記憶を綴ったものだった。
両方とも汐見が愛を注いだ、人物とのことが書かれてある。
十八歳の頃には後輩の少年を、二十四歳の頃にはその妹を
愛した汐見だったが、どちらも報われずに、最終的には
結核の手術中に死ぬことになる。


私としては1冊目の手帳が印象的だった。
2冊目の手帳も確かに面白いのだが、
千枝子という人物がどうも鼻についてしまった。
汐見が唯一愛した女性なのだが、この人のキリスト教に
基づく愛の形、というのが私には理解しがたかったからだった。

しかしそれはもしかしたら、
私に熱心な信仰がないからかもしれない。



だからと言って汐見に共感できた、という訳でもなかった。
汐見は自分が愛した人間に、愛してもらおうと熱心に
相手を説き伏せようとしているように見える。
千枝子は勿論、1冊目の手帳の忍も口では否定していたが、
汐見のことを愛していたと思う。しかし、汐見はそれ以上に
何かを求めていたと思う。しかもそれは不純なものではなくて、
常に純粋なものだった。

そんな汐見はどこか傲慢に見えた。
相手を自分に引き込もうとする姿が、どうにも好きになれなかった。

理解はできるけど、好きになれない。
その感覚は私にとって「昔の自分が嫌い」というものと似ていた。

自身があって、自分の思い通りになると思っていて、
だけどもろい・・・そんな汐見だったから、純粋を求め、
また自らも純粋でいようと思ったのではないだろうか。


それを考えると、「昔の自分が嫌い」というのは
純粋だった頃が嫌だった・・・ということなのかもしれない。

そう思うと、すでに純粋でなくなってしまった今、
また純粋なあの頃に戻ってみたい、と矛盾しつつもそう思ってしまった。

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2004/10/15 16:09

投稿元:ブクログ

主人公・汐見茂思は藤木兄妹を愛したが、その深すぎる想いによってすれ違い、愛に破れ、自殺同然の結核手術で死んでいった……「私」は彼の残した2冊のノートで彼の思索を辿る。ラストの「春」のシーンがとても好きです。

2015/08/22 14:06

投稿元:ブクログ

烏兎の庭 第五部 書評 8.23.15
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/siomi.html

2006/04/13 21:46

投稿元:ブクログ

こむずかしく考えすぎると、孤独になって、不幸になりそうだとおもった。だって分かち合えないもん。私だっていやだな。

2005/04/28 17:26

投稿元:ブクログ

同性愛を取り扱った作品です。巻頭にある聖書の一節 「人はみな草のごとく、その光栄はみな草の花の如し」(「ペテロ前書第1章24」)を頭の片隅に留めながら、じっくりと読むのをオススメします。

2007/04/17 02:12

投稿元:ブクログ

理知的な青年、とあったのですが、最初はどこといってそういう印象は受けなかった。しかし改めてみると、汐見が回想を恣にするのは適さないと語り過去をノートに書き付ける判断や、また人を愛する姿、信仰との衝突に不器用な理知を感じた。時折、現実とリンクするようで胸苦しかった。

2005/05/05 20:22

投稿元:ブクログ

学生時代、バイト先の先輩にオススメ本を聞いた時返ってきた答えが「草の花」。その後福永武彦全集をそろえるほどはまりました。若い頃に読めてよかったなあ。

2005/05/23 17:24

投稿元:ブクログ

絵のような小説。10代後半に出会っていたかった1冊です。
ストーリーは異なりますが夏目漱石の「こころ」を思い起こしました
若さゆえ、自分への潔癖を貫いてしまった汐見。
彼がグレーゾーンを許せる人物だったらこんなに孤独にならなかったでしょう。
小説の段落構成も好きだし、純文学の恋愛小説の中ではこれ以上の
作品にはまだ出会えていません。

2005/11/27 01:48

投稿元:ブクログ

文学で度々みかける「人を愛するのに失敗した人」の話。昭和初期から戦後のインテリが好きな人にはたまらないと思う。

2011/01/26 18:35

投稿元:ブクログ

痛々しいほどに純粋な孤独を描いた作品。愛、戦争、宗教など、他にもこの作品を構成する要素は沢山あるけど、第一の手帳に書かれている若かりし頃の汐見の孤独が何より引き込まれる。藤木と千枝子、両者を愛した汐見だけど、わたしはやはり18歳の汐見の持つ孤独こそがこの作品で1番美しいと思う。

2005/08/04 17:31

投稿元:ブクログ

高校生の時に読んだ一冊。
十代で読めてよかったと思う。
たぶん、高校生のころに読むのと大人になってから読むのでは、感じることが大きく違う気がする作品。
若さゆえに純粋で潔癖な主人公の痛々しさが鮮烈に心に残る。

2008/07/29 16:38

投稿元:ブクログ

我が人生における読み返し最多、第二位(一位がデミアン)。若い頃はとかくこのような暗い孤独感などに惹かれるものだけど、たぶん今読み返したらいい想い出とかが ぶち壊しになると思うので怖くておいそれと再読できない…ぐらい人間歪んでしまったw 信念のために死ねるとか、それって殉教? 信念が美学だったら、それって耽美? 乱暴に一言で言ってしまうと、男の人ってロマンチストだよね! が詰まったお話。

2006/02/11 01:45

投稿元:ブクログ

こちらは長編。今、少しずつ全集を読み進めているのですが、どうして「廃市・飛ぶ男」とこの作品しか文庫になっていないのかが不思議です。淡々と命、そして死と向き合う作品は、静かに淡々と読み続けたい。

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