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ももいろ女教師 真夜中の抜き打ちレッスン(実業之日本社文庫)

ももいろ女教師 真夜中の抜き打ちレッスン みんなのレビュー

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紙の本

回春的作風ながら教師達の群像も織り交ぜた異色作

2015/01/19 03:09

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

42歳の教師を以って回春路線と言うには若過ぎる気もするが、27歳の後輩女教師との恋のロマンスが静かに描かれたところに若干それらしいテイストも感じる作品である。しかし、見どころは他にもあって、全5章立てのうち第二章では主人公が完全な脇役に回り、第四章の後半もサブヒロインが軸となっている。そもそも男女が3人ずつ出てくる意外さが教師達の群像劇のごとき趣であり、グランドホテル形式と言うのだろうか、所々でサブの登場人物が一時的に主役となる面白さが加味された作品でもあった。

若き日の情熱を失った社会科教師(主人公)が、事なかれ主義で今は過ごしながらも教職の矜持は残しているところに展開の妙があり、先行きの不安から次第に自暴自棄となっていく生徒の姿に過去の己の失敗を照らし合わせ、それを糧に最後でイイところを見せるのは物語として良かった。これが後輩の女英語教師(メインヒロイン)との淡い恋が始まるきっかけにもなっているのは巧みである。

また、この英語教師が普段は冷徹というか、いわゆる無表情キャラなのだが、ふとした瞬間では主人公を気遣うような台詞を所々で発しており、周りや読み手もとっくに気づいているのに知らぬは鈍感な主人公ばかりという要素もあった。これに性には奔放ながらファザコンから真剣交際には年上願望がある29歳の養護教諭が絡むのだが、とりわけ官能面で出色なのは先述の生徒の母である。

憂いを帯びた薄幸美人にして未亡人でもある36歳の母が第二章から第三章にかけて抜群の存在なのだが、この母と第二章で情を結ぶのは主人公ではない。過去に因縁(?)のある堅物ながら嫌味もたっぷりな51歳の学年主任にして数学教師が、妻子ある身として悩みに悩みながらもこの母との情事に耽るのは官能的に不思議な流れながらも何故か自然な受け止め方ができ、なおかつ超絶にいやらしいのが逆に不思議である。貞淑な恥じらいを見せながらも「女」を思い出してからは妖艶な貪婪さで振る舞い始める母の誘いに乗ってしまうのは致し方なしと思えてくるからだろうか。しかし、この主任教師にも矜持があって第三章では「お相手」が主人公へとバトンタッチされ、さらに淫猥度が増すオマケ付きである。他にチャラ男ながら実はチキンな25歳の国語教師も出てきて所々でイイ思いをしたりと、登場人物の誰もが然るべきところに落ち着くハッピーな側面もある物語とも言える。

それだけに本来はメインな英語教師との情交シーンが最後だけなのは勿体ない。全体の構成として多くの人物が関わることから割を喰っている印象でもあり、何より作中のあるアイテムを活用するために出てきた緊縛願望や、その辺りからの振る舞いに見られる手慣れた(誰かに仕込まれたかのような)Mっ気の持ち主に写ってしまうのは普段とのギャップを描きたかったのかもしれないが違和感も残った。

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