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みんなのレビュー10件

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紙の本

多彩な文学的技巧によって描き出される驚異的な世界の裏に潜む遣り場のない閉塞感を見逃すな。

2015/01/26 16:50

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投稿者:abraxas - この投稿者のレビュー一覧を見る

本邦初訳や新訳を含むSF、ファンタジーの短篇十五篇、それに中篇一篇と「あとがき」所収。猫好きならディ=クという名の仔悪魔猫が活躍する中篇「エンパイア・スター」がお勧め。ビルドゥングス・ロマンと、スペース・オペラが一つになった構成で、初心者にもとっつきやすい。全知視点を持つ結晶体ジュエルが語るコメット・ジョーの物語は、時の裂け目をくぐることで遭遇する多観的(マルチプレックス)な世界を描く、いかにもSFらしい稀有壮大なロマン。エリオットやワイルドの引喩に加え変幻自在の語り、とSFファンならずとも文学的感興を堪能できる仕上がりとなっている。

スター・ピットで宇宙船の修理格納庫を自営するヴァイムには捨ててきた過去があった。過度の飲酒癖が災いし、幼い息子を置いてコロニーを出たのだ。その原因が生態サイクル学習用の生態観察館(エコロガリウム)だ。その時代ゴールデンと呼ばれる一部の人間を除き、スター・ピットを越えて宇宙へ出ることは不可能だった。外に出れば狂死する運命にある自分とエコロガリウムから出られない生物のアナロジーがヴァイムを苦しめる。自己完結的サイクルからの脱出願望とその不可能性を主題とする「スター・ピット」に横溢する遣り場のない閉塞感は黒人の同性愛者である作家自身のものであろう。

ロジャー・ゼラズニイのスタイルを模した「われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む」は、ヘルス・エンジェルスまがいの集団がコンミューンを営むカナダ国境地帯が舞台。反動的なマイノリティに寄せる共感と全世界電力網整備という任務との間で生じる葛藤を主題とする異色作。ゼラズニイ的要素をふんだんに盛り込んだ文体模倣が見もの。蝙蝠状の翼を持つ翼輪車(プテラサイクル)「箒の柄」を駆って上昇後エンジン停止、滑空にどこまで耐え得るかを競う場面など映画のようだ。

主人公は漁師等の手を使う仕事に従事することが多い。肉体と技術を駆使して危険な作業に携わる者だけが感じる葛藤や解放感は、物語を進めるための推進力だが、ディレイニーの筆には詩的な美しさが宿る。海底の谷間にケーブルを設置する両棲人の傷だらけの栄光と挫折を描く表題作「ドリフトグラス」。旧世界の神とキリスト教の神の暗闘に、狭い島に生きる青年の懊悩を絡ませた「漁師の網にかかった犬」。海に生きる男の背中に漂う悲哀は、まるでギリシア由来の神話や悲劇を見るよう。

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紙の本

奇跡の名作「エンパイア・スター」収録

2015/09/20 12:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KTYM - この投稿者のレビュー一覧を見る

米SF作家S・R・ディレイニーの中短編集。「スターピット」「コロナ」「時は準宝石の螺旋のように」などの傑作揃いですが、何と言っても、白眉は伝説の名作「エンパイア・スター」です。サンリオSF文庫、早川書房版ともに、長らく入手困難でしたが、ようやく読むことができるようになりました(酒井昭伸さんの新訳です)。
腰まで伸びた三つ編みのブロンド。コーヒー色のスリムなからだ。オカリナひとつ。左手には真鍮の鉤爪。悪魔仔猫と<宝石>を道連れに、衛星リースを飛び出す<彗星のジョー>。謎の美女サン・セヴェリナと出会い、帝位継承戦争が繰り広げられるエンパイアスターへ向かう旅の中で、ジョーは多観性(マルチプレックス)精神に到達する。
23歳のディレイニーが僅か十一日間で書き上げたという、小品ながらSFの魅力が凝縮された奇跡的名作。発表(1965年)から50年過ぎても、まだまだ新鮮です。「ダールグレン」に挫折した方も、是非、どうぞ。

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2015/01/17 12:43

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2015/01/26 15:04

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2014/12/30 23:48

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2016/04/24 17:34

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2016/02/12 12:31

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2016/11/18 15:37

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