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ずっと、触ってほしかった(角川文庫)

ずっと、触ってほしかった みんなのレビュー

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本

至高の純愛ファンタジーは官能小説との架け橋

2014/12/26 00:55

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作を執筆した作者は官能小説家である。しかし、本作は敢えて官能小説にあらず!と声高に断言したい。喪って初めて気づいたお互いへの深い愛情が迸る至高の幼馴染みラヴファンタジーであり、同時代の諸兄なら現代的な1つのすれ違いの切なさとして、あるいは幼馴染みとは言わずとも一時期を親しく過ごした異性ともしかしたら後の人生を共に歩むこともあったかもしれなかったと思わず夢想してしまいそうな若かりし頃のノスタルジーとして共感を呼ぶ作品である。この純愛物語を構成するにあたり官能描写は手段でしかなく、そもそも直接的な官能場面も多くはない。しかし、場合によってはハンカチ必須の感動に向けて準備が必要であろう。

主人公の幼馴染みであり、何事にも世話を焼いてくれていながら突然の事故で幽霊となってしまった享年19のヒロイン【凪】が、何かと凪に頼ってばかりのヘタレな主人公(22歳)の勝手に思い描く男目線の「女性」と、その内面に隠されている「女」のリアルな本音というギャップを明るみにしいていく中盤までは全体がコミカルなだけに滑稽でもあり、同時に主人公のダメさ加減がクローズアップされているようでもある。

しかし、お眼鏡に叶う女性が現れる。野暮な装いで地味。主人公も当初は見向きもしていなかった女子大生の【真知】が凪によって磨かれていく様は映画『プリティ・ウーマン』あるいは童話『みにくアヒルの子』を彷彿とさせるスカッとした展開であり、ストーリーとしても流れがほっこりする方向に変わっていく心地良さがある。

敢えて人目につかぬよう振る舞っていた真知の事情が明かされる場面にはリアリティのある哀しみが伴っていてやりきれなくもなるが、それを包み込もうとする主人公の言動には男としての成長も垣間見られ、これを契機に凪の「お役御免」が近づいてくる。

そして、『一夜の永遠』と名付けられた第六章こそが本作のクライマックスである。ここまで別の形で使われていた凪の能力がこんな形で最大級に昇華するのかと驚きつつ、幼馴染みとして長く付き合ってきたからこそ打ち明けられなかった凪の想いが主人公と交錯し、まさに溢れ出る、いや、決壊する刹那はあまりにも素敵なプラトニック。男女が入れ替わった形ながら映画『ゴースト』のような切なさが存分に湛えられた愛情の発露の前には官能描写が邪魔とさえ感じるかもしれない。

また、真知とのとぼけたやり取りの中で主人公が凪とは果たせなかった「その先」にある、あるべき呼び方を乞うエピローグは物語として見事な結末であり、読み終えてから改めてタイトルを目にすると、物理的な接触に加えて幼馴染みだからこそ生前は伝えられなかった凪の心にも本当は「触ってほしかった」のかも?と深読みしてしまう良さがじんわりと滲んできた。

極上の愛情物語にして素晴らしき恋愛小説に仕上がった本作が官能小説のみならず普遍的に読まれることを切に望みたい。

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2016/11/25 20:46

投稿元:ブクログ

想像通りの展開でまあまあ笑える軽い読み物。
思ったよりも官能小説だった。
「おおお、おおおお……」
「むんぅ……」
が印象に残り過ぎてエロ描写があんまりエロくないw

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