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以前の文庫は文春文庫だったのですが
今回は集英社文庫から出版されたのですね
すごくいい表紙のイラストレーション
この表紙じゃなかったら、
単行本も文庫本も持っているのに買わなかったな
宮本輝さんの本は、エンドマークがくっきりつくことはなく
ずっと、登場人物がどこかで生き続けているような気がします
かおりも夏彦も、高木澄子さんも
きっと幸せにそれぞれの家族に囲まれて生きていると
今回も読み終わって、確信したような気がします
そして、何回も読んでいるのに、本にはたくさんの付箋
たくさんの言葉に、胸をうたれました
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少し期待はずれかな。夏彦 かおり兄妹 弁護士戸倉陸離 モス・クラブ 下を読んでみます。
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新刊とあったので、最近の作品かと思って購入……以前、文春文庫から出ていた作品の新装版で、まだ携帯電話も普及していない頃のお話でした。
よく確認せずに購入した自分にも落ち度はありますけどね……。
作品の感想は下巻を読んでからにしますが、主人公であるかおりの話し言葉が「~ですわ」とか「~ですの」など、25歳にしては古臭い。
伯父さんに厳しく躾けられ、会社の会長という立場にいるしても読んでいて違和感が……。
他の作品の、標準語を話す女性主人公にも言えることなのだけど(関西弁の登場人物に関しては気にならない)、そこがちょっと残念。
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かおり、夏彦と陸離の生き方。何がきっかけで人生が動き出すか。願望を抱くのではなく、決意することの強さ。また多くの事を小説から得た気がする。
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昔、青が散るを読んだとき、??って感じだったからそれ以来、宮本輝さんを拒否してたんだけど、今宮本さんがよく分かる。
イッキ読みしてしまいました。
早くに父を亡くし、伯父に育てられた兄妹の話、その伯父も亡くなり…。
生きるということ。仕事をするということ。恋をするということ。を兄妹の視点から。
亡くなった伯父が隠している母の秘密は、どうなっていくのか、下巻が気になる。
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あまり評価が良くないようですが、私には、今の私には仕事をする私と重なって読み進めるのが楽しみでした。
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p40「女は、自分の過去の恋愛を断じて隠しておかなければならないときが必ず来ますもの」
p58「俺は、五十を過ぎた人間の情熱以外信じない」
p94「そんな状況に置かれた女にとったら、貞操とか屈辱とかは二の次の問題よ。生きるか死ぬか、なのよ」
p433「いや、彼女たちだけでなく、富める国に生きる者どもは、みな海岸列車に乗って、時代の毒にたぶらかされ、長いトンネルの中ではうたたねをし、海の横に出ると麻痺した目で景色を見やり、自分たちはずっと広々とした海に沿って進んでいると錯覚している。」
宮本輝さんは、昔っぽい男と女を描きながら、モス・クラブや兄弟や、ポケットの会話帳で命を救われる話などみずみずしくて、たまにハッとする良い言葉が出てくるから面白い。
戸倉とかおりの関係が揺れ動くのもまた良い。結局抱くのかよ…と思っていたら、踏みとどまるのもまた時間のなせるいたずらだと思う