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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.7

評価内訳

8 件中 1 件~ 8 件を表示

2015/05/14 15:23

投稿元:ブクログ

リズミカルな文章ですらすらと読め、日本語訳だけど言葉の響きを楽しめた。カリブはいろんな歴史と文化が混ざり合っているんだなあ・・・。話の筋はいたって単純だが、物語の行方というより、消えゆく口承文学のリズム、哀愁を楽しむ小説だった。

2017/04/10 23:36

投稿元:ブクログ

すごいのはわかる。翻訳としてもすばらしい力業離れ業なのはわかる。でも正直、ソリボに興味が持てず飽きちゃった。

2016/05/14 22:57

投稿元:ブクログ

なかなか不思議な1作である。好き嫌いが分かれる、というよりも、わかる・わからないが分かれる、あるいは意味を求める人を振るい落とす作品と言ってもよいだろう。

著者はフランスの海外県、マルティニークに生まれている。地理的にはカリブ海の西インド諸島に属する土地だが、ヨーロッパ人の移入に伴い、元々住んでいたカリブ人はほぼ全滅。その後は、フランス人が入り込み、イギリスとの綱引きもあったが、最終的にはフランスが征し、現在、フランス人や彼らに連れてこられた黒人・クレオール人が人口の大半を占めている。加えて、華人・インド人・アラブ人が少々という構成である。フランス語が公用語、多くの人はクレオール語も解すが、仏語より下位のものとみなされているらしい。
著者は、クレオール文学の旗手ということになるようだ。クレオール語、クレオール文化とは何か、というと、門外漢にはいささか難しい問題になるのだが、ごくごく大雑把には、植民地で言葉のわからないもの同士が意思疎通をするために発展した簡易の共通語であり、マルティニークの場合にはフランス語を上位語として成立してきたものであると考えればよいだろう。
ごちゃごちゃと書いてきたけれど、ここで大切なことは、クレオールが「口承的」であるという点だ。文字で伝えるのではなく、語りのグルーヴで伝える言葉である。
語りの持つ力とは何か。
それが本書の大きなテーマであり、あるいは唯一の主題であるといってもよいのかもしれない。

主人公ソリボは貧しい炭売りである。社会の最下層におり、実のところ「ソリボ」とは退廃や転落を意味する。しかし彼は、「ソリボ・マニフィーク」という呼び名も持つ。「マニフィーク」とは素晴らしいを意味する。なぜそのような相反する名を持つかといえば、彼が突出した語り手であるからだ。昼は貧しい物売りなれど、夜になれば聴衆をわんさと集め、熱のこもった口上で皆を酔わせてみせるのだ。「みすてぃくりぃ?」「みすてぃくらぁ!」(「ノッてるか?」「ノッてるぜ!」)と合いの手を入れながら。

そのソリボが口上の最中で突然、変死を遂げる。果たして彼は殺されたのか。殺されたのなら犯人は誰だ?
警察が出動し、検視が行われる。13人の証人が現れるが、取調べの最中にも血なまぐさい悲劇が起こる。
そう書くとミステリのようだが、ことは単純な謎解きではない。ある意味、誰が殺したのか、途中でそんなことはどうでもよくなってくるような、先のわからない展開が続く。
証人それぞれが、それぞれの思いを語り、視点はあちらこちらに飛び、話は行きつ戻りつする。

稀代の語り部、ソリボの死因は窒息死だった。彼の喉を詰まらせたものはいったいなんだったのだろうか。
最後まで読んでも狐につままれたような部分が残るが、解説には、ある意味、整合性の取れた答えが提供される。
ああ、そうか、と納得する。それも1つの味わい方だろう。だが、実は本編を貫く「訳わからなさ」自体を味わうのも1つの読み方であるように思われる。

先にも書いたが、クレオールは口承に重きを置く。だが、小説にするということは、すでに語りを文字に���き換えるということだ。それは果たして可能なのか?
さらには、それを邦訳で読むということは、翻訳というもう1つのフィルターを掛けることになる。解説には、訳出にあたっての苦労や裏話も記載され、このあたりも興味深い。

この物語を単体で読んで果たして理解できたのか、といわれると少々心許ないが、翻訳も解説もまた作品の一部だとするならば、よしとせねばならないのかもしれない。
何はともあれ、語りのリズム・うねりというものは、確かに存在するように感じられる。
一筋縄ではいかないが、万華鏡のようでもあり、多層性がある物語である。
語りの力というものが霞んだ向こうに少しずつ見えてくるようでもある。

2016/05/01 21:54

投稿元:ブクログ

http://tacbook.hatenablog.com/entry/2016/04/12/202846

2016/05/20 12:18

投稿元:ブクログ

どうしてもあまり馴染みのない文化が背景にある小説って読むのに慣れなくて、ほとんど読めなかった・・・。「言葉に喉を掻き裂かれて死んだ」なんてフレーズはインパクトあるものだと思うのだけど。翻訳の関口亮子さんのあとがきが面白かった。

2015/07/01 08:13

投稿元:ブクログ

意味があるのかないかより語られること自体が大事、だった時代の最後の名残を今の人に読める形で出してくれるもの。こういうのを日本語で書ける人って誰なんだろう。

2015/01/19 19:10

投稿元:ブクログ

カーニバルの夜、語り部ソリボは言葉に喉を掻き裂かれて死ぬ──クンデラに「ボッカッチョやラブレーにつづく口承文学と記述文学の出会い」と激賞された、クレオール文学の旗手の代表作。

2016/06/04 10:15

投稿元:ブクログ

クレオール文学は初めて読むが、南の島の土着の文化、自然、人々の息遣い、においまで伝わってくるような生き生きとした文章だ。失われて行く口承文化がテーマだが、作家は見事に文章として書き表しているように見える。
それを伝える翻訳が名訳。最後のソリボの口上はもちろんだが、それ以前の地の文に含まれる擬態語擬音語(ナガムシはしりしりと近づき…そんなふうに、かりちゃかりちゃと書くのをもう止めて…)が巧みで、リズムと味わいに満ちている。ストーリーはソリボの死に始まりソリボを愛する人たちを巡る悲劇だが、リズミカルな文章に乗ってユーモアたっぷりに語られる。

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