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みんなのレビュー23件

みんなの評価4.1

評価内訳

23 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ロマンチックSFの傑作

2015/02/24 19:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ともひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ビブリア古書堂で「たんぽぽ娘」を知り、井上一夫訳の「たんぽぽ娘」を読み、この本を手に取った。

「特別急行がおくれた日」
「河を下る旅」
「エミリーと不滅の詩人たち」
「神風」
「たんぽぽ娘」
「荒寥の地より」
「主従問題」
「第一次火星ミッション」
「失われし時のかたみ」
「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」
「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」
「スターファインダー」
「ジャンヌの弓」
以上13の短編が収められている。

目的はやはり「たんぽぽ娘」にあった。
本書の訳者は以前読んだものと違い、伊藤典夫氏である。
翻訳者が違うと、やはりどこか質感が変わるもので、私は伊藤訳の方が好きだ。
細かい表現がわかりやすいし、ロマンチックな場面はより素敵だと思う。
おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」という表現も伊藤訳だ。

ストーリーはすでに知っていたのではあるが、何度読んでもいいものだと思う。

他の作品はどうだったかというと、「たんぽぽ娘」に負けない作品ばかりだった。
嘘偽りなく、本当にどの作品もよかった。
その中であえて挙げるならばと思っても、「河を下る旅」、「神風」、「主従問題」、「ジャンヌの弓」と絞りきれない状態だ。

世界観と情景描写はとにかくわたしをわくわくさせるし、物語からは切なさと安らぎの両方を感じられる。
それでいて、二番煎じにはならない。

これだけの物語をこんな文章で書けるのなら、さぞ執筆活動は楽しかったことと思う。
死の前日まで次回作の準備をしていたというのも、それが理由の一つではないだろうか。

とにかく他の作品を読みたい。
しかし、4つの長編と200の短編のうち、日本で翻訳された作品はそう多くはない。
あとがきによると、伊藤氏は次のヤングの短編集を計画しているようだが、彼もすでにご高齢である。

…私は英語ができない。
もし英語を読むことができれば、いくつかの作品は手に入る。
「たんぽぽ娘」の原文を味わうこともできる。
さて、どうするか。

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紙の本

甘いだけでないヤング

2016/10/26 12:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:文蔵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヤングの作品のうちでも特にロマンス色の強いものを集めたとのことだが、結構シニカルの内容もあり、驚かされた。たぶん作者の生きたアメリカの当時の社会状況が影響しているのだろう。甘いだけでなくビターなヤングもなかなか良かった。

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紙の本

タイムトラベル

2015/10/21 00:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:PK - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタ的には新しくはないですが・・良かったです。河出文庫は以外にSF良いもの出してます。たんぽぽ娘も良いが、ハローサマーグッバイの方が好きかな。

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2015/01/13 20:05

投稿元:ブクログ

奇想コレクション最終回配本。で持っているのに
文庫本を買ったのは、ざっくりとした短い話で
ふわっとしたい気分になりたいときに
ポケットに入れておけるから。
それにしても、ちょっと前まで
入手困難な幻の名作がうちに3冊もある。
ネットで英語版、苦労して読んだ反動だ。

2016/12/21 00:26

投稿元:ブクログ

2016年12月20日読了。表題作含む著者のSF短編集。繰り返される「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」のフレーズが印象的な表題作は、多くのSFファンを虜にしてきたという甘酸っぱい(かつ、どことなく素直に納得できない感覚がある)お話。短編小説っていいものだな…という気持ちになる。世界や人のコミュニケーションのあり方が変わる「SF」という設定は、恋愛や思い出などの感情と絡めて描くととても相性がいいのだろう。ただ、全体としては『ジョナサンと宇宙クジラ』の本の方が面白かったかな。

2015/12/26 20:44

投稿元:ブクログ

栞子さんがおすすめしているという帯につられて

SF 短編集

まあまあ面白いのもあれば
よくわからないのもあり
ちょっと読むのがつらかった

たんぽぽ娘はよかった
荒寥の地よりもよかった
磁場の関係で他の惑星につながった話もきらいじゃない

火星に行く話もなんだかおもしろい
最後のジャンヌダルクのはなしも悪くない

総じてタイムトラベルものがすきってことだなぁ

2015/06/04 23:57

投稿元:ブクログ

表題作ほか数篇だけ読了。

表題作、話題になっていた(ビブリアのために)のは知っていたけど、それとは関係なく「一昨日は一昨日は兎を見たわ、昨日は鹿、今日はあなた」ってフレーズだけ、全然別に覚えがあって、なんでだろう・・・って思っていたんだけれど、今になって氷解した。CLANNADのことみシナリオだこれ。

ずっと気になっていたので読んでみた。思った以上にSFラブロマンスで、思ったより相当、良かった。これは素晴らしい。そして逆にまたCLANNAD見たくなる。

2016/10/15 01:03

投稿元:ブクログ

話の流れ内容がなんとなく分かってしまって残念というか、たぶん私自身が ヤングにリスペクトされた 作家さんの作品を読んできた年代のために 分かってしまうんだろうなって思います。たぶん こちらが源泉!!

2015/03/27 00:14

投稿元:ブクログ

 13編収録の短編集。

 有名な「たんぽぽ娘」はヤングらしいロマンチックさあふれる作品。未来から来た少女に恋をした妻を持つ男の恋模様を描いた短編で、結末の鮮やかさにはため息が漏れます。

 そのほかでは「河を下る旅」もおススメ!二人の男女が出会いによって希望を持ち、再生していく姿、そしてこちらもラストに息が漏れます。

 「エミリーと不滅の詩人たち」は詩人のアンドロイドの管理をする学芸員の話。詩人たちのアンドロイドでは採算が取れない、ということでアンドロイドは破棄され、新型自動車の展示スペースにされそうになり…
 誰も不幸せにならないオチのつけ方が見事なだけでなく、未来の技術への希望を文学で表現するSF作家だからこそ書けた短編であり、そしてその二つをどちらも肯定する結末を書けたのだと思います。

 「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」は読み始めたときはハードSFかと思いきや、読み終えるころにはおとぎ話に様変わりしているという、ある意味ビックリの短編。こんな話を書けるのはやっぱりヤングだけだと思います。

 ただ一方で設定が複雑な短編もいくつかあり、そうした作品は世界観がいまひとつ理解しきれず、結局後半に収録されている短編の多くがななめ読みになってしまったのが残念なところ。翻訳ものもそこそこ慣れてきたつもりだったのですが、まだまだ足りないのかなあ。

2015/08/09 11:08

投稿元:ブクログ

おとぎ話のような雰囲気のあるロマンチックなSF短編集。表題作の『たんぽぽ娘』のみ既読でしたが、やはりこれが最高の出来。
『エミリーと不滅の詩人たち』『主従問題』『神風』『河を下る旅』も好み。
面白くないなと思うものもあり玉石混交の感はあります。

2016/07/25 07:14

投稿元:ブクログ

たんぽぽ娘、高橋葉介も題名借りて書いてましたね。
よい短編集だと思います。
既読感があるんだけど、ほとんどが初読、この既読感は、ヤングの作品、その後の作品に影響を与えているからだと思う。ヤング後の作品のいろいろなものがこの短編集に詰まっていたのではないかな。だからこその既読感、だと思いました。
サイエンス・ファンタジー。そう、ファンタジーなのだと思います。面白く読み終えました。
長編、どうしようかな。

2015/05/15 19:31

投稿元:ブクログ

全体的に、とてもカラフルな印象。

SFなので、とても読みにくい箇所も多々あるけれど

それでも面白い。


そして、たんぽぽ娘が一番好き。

2016/04/26 11:26

投稿元:ブクログ

「ビブリア古書堂」で知って読んでみたいと思っていたら、偶然古書店で見つけた。確かに「たんぽぽ娘」は日本人の琴線に触れる作品で面白いと思った、あと2,3作がまずまずの出来だが、他はあまり頭の中で映像化出来なかった。SFは自分で想像出来ないとなかなか辛いものがある。

2015/03/09 20:54

投稿元:ブクログ

・R・F・ヤング「たんぽぽ娘」(河出文庫)の 「編者あとがき」にかうある。「ヤングの短編集を編むとき、ぼくが特化したのは、ロマンスものーーというか、彼のボーイ・ミーツ・ガールものである。ほか の作家ならいざ知らず、彼の作品中ずばぬけた出来ばえを見せているのはボーイ・ミーツ・ガールものとそのさまざまなヴァリエーションだった」(384 頁)。確かに、これはこの通りの短篇集である。これ以上でもなくこれ以下でもない、ボーイ・ミーツ・ガールもの集成である。巻頭の「特別急行がおくれた日」から最後の「ジャンヌの弓」までの全13編、外れはない。どれもおもしろい。
・巻頭の「特別急行がおくれた日」は蒸気機関車運転手ルークの片思ひである。最後はプロポーズしようと思つたルークが「そんな日が決して来ないことも彼は知つてゐた。」(17頁)と終はる。想像通りだし、ありきたりで予定調和だとも言へる。しかし、主人公の雰囲気、物語の雰囲気が良い。これは他の作品にも言へることで、ヤングの特質でもあらう。3作目「エミリーと不滅の詩人たち」は異色作であらう。ボーイ・ミーツ・ガールならぬガール・ミーツ・ボーイズで ある。しかもそのボーイズは生きた人間ではない。「アンドロイドの詩人」(53頁)である。エミリーは博物館の補助学芸員であつた。そこに展示されるテニ スン、ブラウニング、フィッツジェラルド等々、エミリーはこれらの「誰からもかえりみられない詩人たちに、深い同情を寄せ」(55頁)てゐた。ある時展示 替へとなり、詩人達は文字通りお蔵入りとなつた。ところが、エミリーが新展示の自動車にその詩人達を乗せてみたところ、それは上司にも好評であつた。「そうだね、お手柄といってもいいかもしれんな。ミス・メレディス。理事会も喜ぶんじゃないか。」(72頁)といふわけで詩人達は展示の中で生き延び、エミ リーは詩人達との朝の対話を楽しむのであつた。恋愛ではなく、しかも相手は生身の人間ではない。それでもこれはロマンスと言へばロマンスであらう。これは私の好きな作品である。普通のロマンスが好きではないからかういふのを好むといふことがあるかもしれない。しかし、それ以上に「アンドロイドの詩人」の機械さ加減、いや奇怪さ加減と、それに対するエミリーの反応、態度が楽しい。ある意味、これも恋は盲目である。そして、これが古めのSFであるからこそかういふ味が出せたのである。最新の知見をもとにしたSFであつたらとてもこんな雰囲気は出なかつたはずである。「第一次火星ミッション」はたぶん火星探検ものである。物語はかう始まる。「宇宙船はラリーの家の裏庭で建造された。」(204頁)そして、その「最後にコントロールパネルを取り付けた」(205 頁)。それは「一九五七年型フォードのダッシュボードである。」(同前)そんな宇宙船で火星に行つた少年は〈火星の女王〉(210頁)に会ひ、ナイフを忘 れてきてしまつた。それがかうなるのである。「地球管制官『リード中佐、いましがたかがんで、なにか拾いあげていたが、ひょっとして科学的に興味を引きそうなものでもあったか?』」(218頁)さう、「真実をいったとしても、誰が信じてくれるだろう?」(同前)これはSFといふよりファンタジーであらう。 少年が会つたのは〈火星の女王〉であつたが、成人した中佐は何を見るのか。錆びたナイフだけなのか。科学的でないSFであるからこんな雰囲気が出るのであ る。表題作「たんぽぽ娘」はおもしろい。正統的なボーイ・ミーツ・ガールもののSFである。しかし、私はこれらの相当に崩れた変奏の方により惹かれたのであつた。

2015/02/18 12:09

投稿元:ブクログ

知らない内に文庫で発売されていて迷わず購入!
たんぽぽ娘は何度読んでも、みずみずしい作品だと思います。
その他の作品も、不思議な気持ちや切ない気持ち、色々な感情が湧き上がってくる素敵な作品ばかりです。

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