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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.2

評価内訳

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2015/07/20 08:03

投稿元:ブクログ

「洲崎パラダイス」を読んでみたかった。
写真で見たネオンが印象的。
宮本常一の「女の民族誌」に家出のことがあった。
田舎から出てくると、そのような仕事につく人が多かったようだ。成瀬巳喜男の映画で銀座のお店の田中絹代が思い浮かぶ。そこでも、お金をせびりに来る男がいる。女性は概してたくましく描かれる。

2015/07/16 22:20

投稿元:ブクログ

面白い本見つけました。わたしが生まれた年に発表されてた小説を今読むことが出来ます。100年の名作。複数の小説家さんの作品を一冊の中に収められています。自分の生まれた年の作品を読んでみてください。

2015/01/23 00:14

投稿元:ブクログ

梅崎春生『突堤にて』B-
釣り客の集う場所における、戦後の暗喩。

芝木好子『洲崎パラダイス』B
駄目男義春と付かず離れずの蔦枝。
飲み屋のおかみさんや常連の男も巻き込んで、なかなか情感のある小説。

邱永漢『毛澤西』

吉田健一『マクナマス氏行状記』B
うまーく日本人の人の好さに意図せず取り入る「不良外人」。
それを記述する語り手も日本人なのに、一歩も二歩も引いた記述だ。

吉行淳之介『寝台の舟』A+
男娼ミサコ、と、不能の私。いい情感。
「おっぱいがないのがくやしい」「切って、捨てて、しまいたい」

星新一『おーい でてこーい』B
教科書以来。

有吉佐和子『江口の里』B+
どうにも意気の上がらないグノー神父のもとに現れた美女。しかも大金の布施とともに。
それが芸者であることで周りが騒ぐ。

山本周五郎『その木戸を通って』B+
なるほど「美しい不思議小説」。
枠組みは完全にジェントルゴーストストーリーだが。

三島由紀夫『百万円煎餅』B
はじめて「白黒ショー」という風俗を知ったよ。
それにしても三島ならまた別の作品があっただろうに。

森茉莉『贅沢貧乏』B-
モノ・モノ・モノまみれ。

井上靖『補陀落渡海記』A
中上の短編で知ったこの習俗に、興味は持ちながらも先延ばししていたのに、ここでついに遭遇。
凄まじい描写は特にないのに、各人のパーソナリティが伝わってくるために最後の最後が怖ろしいことに。

河野多惠子『幼児狩り』A
真正マゾヒストの女性が、幾人かの男の子に眼をつける。
書かれていない事柄が奥に拡がっていることを想像させる小説。

佐多稲子『水』C
母の死を知らされて貧乏な娘が泣く。その背後で流れる水。

山川方夫『待っている女』A
喧嘩して妻が出て行ったあとに、窓から立ち尽くしている女が眼に入る。
いつまでも。話しかける。
やがて帰ってきた妻が言うには云々。
気味悪く瀟洒。この読後感は素晴らしい。

長谷川伸『山本孫三郎』C
仇討の話。

瀬戸内寂聴『霊柩車』B+
夫と子を捨てて出奔した晴美が、夫と漸く離婚し父に金をねだる。
父母の死について。
久々に会ったもと夫の眼鏡や服が自分の見たことのないものに変わっている、など、細かい描写がよい。

2014/12/24 17:12

投稿元:ブクログ

日本文学100年の名作、第5巻。
1954年〜1963年に発表された短編を収める。収録作家は吉田健一、吉行淳之介、星新一、有吉佐和子など。表題作は三島由紀夫の短編から。
前巻は時代的に戦争をテーマにしたものが多かったが、本巻になると徐々に戦争の影は薄れているなぁ、という印象。逆に表題作『百万円煎餅』に見られるように、徐々に暮らし向きが豊かになって行く萌芽が見られる。この『百万円煎餅』、巻末の『読みどころ』で『憂国』との共通点が指摘されているのだが、言われてみれば確かにそう。それでいて読後感はまったく異なるのだから、正に『鬼才三島にのみできた高度な文学遊戯』だったのだろう。
吉田健一の短編から『マクナマス氏行状記』を、というのはけっこうマニアックなセレクトじゃないだろうか。吉田健一はエッセイとも小説ともつかない短編を大量に書いたが、その中でも軽妙洒脱でとっつきやすい短編。但しあまり知名度はない……と、思う。
星新一の『おーい でてこーい』の発表が1958年だというのは驚いた。もう少し後かと思っていた……。あまりにも有名な作品だが、切れ味の鋭さは流石。
森茉莉の『贅沢貧乏』、こちらも有名。果たして小説と言っていいのかは解らないが、森茉莉が築いた独自の境地を最も象徴しているように思う。

全10巻ということで、本巻が折り返し地点。第1巻からずっと買っているが、この第5巻が今のところ一番ユニークな構成になっているのではないだろうか。収録作が幅広いのもいい。
この先、どんな作家が収録されるかは解らないが、倉橋由美子、金井美恵子、笙野頼子はぜったいに選んで欲しいな〜。でも、これで半分読んでしまったのだと思うとちょっと寂しい。

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