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スナイパーの誇り 上(扶桑社ミステリー)

スナイパーの誇り 上 みんなのレビュー

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.9

評価内訳

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紙の本

68歳位の老・元名スナイパー(ボブ・リー・スワガー)の戦いや如何にと思ったら、何と主役は第二次世界大戦時の独ソ戦における赤軍美女スナイパー“白い魔女”だったとは。

2016/12/07 10:36

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

全く期待を裏切らない面白さでした。68歳位の老・元名スナイパー(ボブ・リー・スワガー)の戦いや如何にと思ったら、何と主役は第二次世界大戦時の独ソ戦における赤軍美女スナイパー“白い魔女”だったとは。突然、記録から姿を消した“白い魔女”の謎を追うボブ・リー・スワガーが、“白い魔女”の最期の狙撃地で彼女の銃で狙撃をするという出来過ぎた話ではあるが、スパイ絡みの謎解きと、緊迫した追撃戦、そして感動的な幕切れ(出来過ぎですが)に超満足でした。
1942年のスターリングラードで、独・ソ連のスナイパーの息詰まる一騎打ちから始まる。ロシアのスナイパーは絶世の美女・愛称ミリ(リュドミラ・ペトロワ、“白い魔女”)。この対決は、ドイツのスナイパーが右肩を撃たれて終わるが、ミリも脚を撃たれるらしい。この短いプロローグからいきなり現在(2014年)に変わり、キャシー・ライリー(ワシントン・ポスト紙モスクワ特派員)からスナイパーに関する事項で相談を受けたボブ・リー・スワガー(名スナイパー)が、狙撃銃モシン-ナガン91から徐々に“白い魔女”=ミリに関心を持って調査を始めることになる。話は、1944年の独ソ戦の中で、ミリの行動を追う話と、ボブ達が英雄であるべき“白い魔女”=ミリが1944年7月を境に記録が完全に消え去ってしまった理由を追う現在との間を交互に展開される。“白い魔女”=ミリが、何やら独・ソ間の途方もない陰謀に巻き込まれ、独・ソ両方から抹殺対象にされたらしいところまで進んだ段階で、突然モサドが登場し(上P-186)、ボブとキャシーが車にはねられそうになり(上P-198)、70年も前の事件が現在の大きな陰謀に関係しているらしいことを示唆させる。更に突然、何の脈絡もなく1944年7月のドイツ特殊部隊によるソ連側戦線内における橋爆破作戦の話が出てくる。ム、これはひょんなことから孤立無援のミリに対する救世主にするための布石かなと勘ぐるが、結末になって正にそのとおりであったことが判る。
下巻でも、過去を調べるボブが70年前にミリが狙撃を行った場所を特定するための推理に並行する形でミリの戦いが活写される。70年前にミリが運命のドイツ軍将校狙撃(1000mの超長距離狙撃)を成功させたその場所で、ボブは遂に姿を現した謎の陰謀組織との死闘を展開することになる。なお、狙撃に成功したミリは結局ドイツ軍の手に落ちるが、予想通りドイル軍特殊部隊に助けられて、共に中立国であるスイスへと亡命して生きながられることになる。ちょっとハッピーエンド過ぎるきらいはあるが、純粋に使命を全うする人間でおまけに美人とあってはこれ位のご褒美があっても良いでしょう。
なお、何故ミリが両方からの抹殺対象になったかと言うと、スターリンの右腕とも言うべきソ連軍高官がナチス軍高官の反ユダヤ思想に傾倒してユダヤ人大虐殺という点で共鳴し、ナチスのスパイとしてナチス軍進出地域におけるユダヤ人名簿を渡していたという事実を独ソ協力して隠蔽しようとしたということである。但し、ミリ=“白い魔女”がどうやってその事実に気付いたかに関しては何も触れられていなかったように思うのだが・・・・・・・・、読み落としたのかな。

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2015/03/10 21:02

投稿元:ブクログ

イスラームについて勉強している流れでコーランを読んでいたのだが、なかなか、捗らない。飽きてきて積読していたハンターに手を伸ばした。

面白い。ミステリーとアクション。スワガーシリーズのスタート地点。「極大射程」と通じる仕立てだ。

70年前のソ連の美女スナイパーと現代がどうやって繋がるのか?

後半が楽しみ!

2015/01/03 19:22

投稿元:ブクログ

ボブ・リー・スワガーシリーズの最新作。第二次大戦の独ソ戦で活躍した赤軍の女性スナイパーをめぐる物語。60代になったスワガーが事件に絡んでゆく過程などがもうけっこう雑になってるし、いつも同じパターンだし、今回はどうも適役も腑抜けだし、せっかく出てきたモサドも何もしないしで、けっこうゆるい内容ですが、それでも面白いのでついつい読んでしまいます。まぁ娯楽作品なんでこんなもんでもいいのですが、次はもっとハラハラさせて欲しいなぁ。

2015/02/02 17:50

投稿元:ブクログ

 前作『第三の銃弾』でダラスを舞台にJFK暗殺の可能性としての新説を試みたハンターという作家。狩猟を趣味とし銃器に造詣が深い作家ということでオリジナルな道を歩んでいる昨今であるが、そもそもが傑作『真夜中のデッド・リミット』に代表されるような本質的には冒険小説作家である。強い権力に反発し、弱く、庶民の側であり、無名のヒーローに、命がけの活躍物語を与えることを得意とするのがハンターの神髄であると、ぼくは見ている。

 ボブ・リー・スワガーが名うての射撃手としてベトナム戦争を闘ったが、今では作者の分身のように60歳後半の老境でありながら、老いに逆らい今でも好んで冒険を求めて、歴史の謎に迫ってゆく。今回は第二次大戦中、独ソ戦において活躍した女性スナイパーの存在について個人的に惹きつけられるものを覚え、彼女の痕跡が消えた土地ウクライナへとスワガーは向かう。

 女性スナイパーは別名<白い魔女>と呼ばれる金髪碧眼の美女。彼女の存在については、モスクワ在住のジャーナリスト、キャシー・ライリーがスワガーに持ち込んできた。二人はウクライナで謎の妨害に合いながらも真相を求めて危険な追跡行を展開してゆく。彼らの捜査行と並行して交互に語られるのが過去の白い魔女の時代1944年の夏の物語だ。現在と1944年を交互に行き来しながら語られる物語は、ドイツ側のユダヤ人虐殺に深く関わる上位指導者の暗殺や、大物スパイの存在へと近づいてゆき、スリリングである。

 独ソ戦でのスナイパーを描いた映画『スターリングラード』を観ていたので、<白い魔女>の登場シーンであるスターリングラードでの市街戦の様子は鮮やかに眼に浮かぶようだった。そしてヨーロッパがナチに蹂躙され、ソ連がスターリンの粛清に怯えながらも、東部戦線は累々と屍の山を築いている頃の話だ。あまりに情報の少ない国、ウクライナを舞台にした本編は、伝説のスナイパーの人生を辿りつつ、鏡のように時代を超越してシンクロナイズしてゆくスワガーという名スナイパーの現在の冒険とクロスして、一発の銃弾という一点にすべてのエネルギーを集約させてゆく。見事なクライマックスである。

 そしてこの架空ではあるが、そんな存在があったとしてもおかしくない1944年の英雄、<白い魔女>は周囲の巨大な陰謀やスパイを巻き込んで、驚くべき結末を見せる。さらに現代にも、イスラエルの情報機関モサドの分析官のもとに、この物語と関連するであろう遠い事件が襲来して、それらが挿話として各所に挟まれているが、これまたハンターの仕掛けである。

 やはりこの作家は銃器を専門とした物語を紡ぎながら、基本的には名もない一人一人の人間の知られざる活躍を描くのが何とも巧い。ホロコーストの恐怖と時代への怒りを登場人物たちに投影しながら、作者は平和への勇気と名もなき兵士たちの命がけの行動への祈りを捧げているのだろう。

 作者あとがきで明らかになるが、実際にハンターはウクライナに赴き、キャシー・ライリーという実在で同名のガイドに連れられ、あの時代のことを丹念に足で調べたという。68歳という巨匠の熱い心は今なお健在である。

2015/03/11 20:09

投稿元:ブクログ

流石にもうアクションは無理だということで過去のスナイパーがかかわった事件に現代のスナイパーたる主人公が挑むという形式に前作あたりから変わった感があるが、前作は実話に対し、本作は創作と思われる。それでも過去と現在が絡み合って話が展開されるので十分に楽しめる。

2015/03/12 19:57

投稿元:ブクログ

中々の無茶な展開で進む物語だが、過去と現在をリンクさせつつ、スワガーが必要以上には前面に出ておらず、物語に引き込まれた。この感じは極大射程に通ずるものがある。

2015/05/26 21:53

投稿元:ブクログ

アメリカ軍の天才スナイパー、ボブリースワガーシリーズ。
今回は60を越えたスワガーが旅をする話。
ある日、1944年にロシアで活躍した天才女性スナイパーを追いかけるジャーナリストから連絡が来て、興味をそそられたスワガーはかつてのスナイパーの足跡を追いかけ始める。

物語はそれと平行して1944年のストーリーも展開される。

奇抜な話は特にないけど、アクション描写が相変わらず秀逸でまた、容赦がない。
とても面白かったです。

2015/11/22 15:58

投稿元:ブクログ

ボブ・リー年とってからの3作目。第二次大戦末期のロシアで活躍した「白い魔女」と呼ばれた女性スナイパーと時代を超えてボブが交わる。消されたスナイパーの記録をめぐり時間を超えた闘いが始まる。なんて感じ。2015/10読了。

2015/01/10 09:51

投稿元:ブクログ

スワガーシリーズ最新作。
今作も前作と同様、現代と過去がリンクしながら進行する。
今回の背景は第二次大戦末期、ウクライナから敗退中のドイツ軍。
祖国からも敵国からも裏切られた美人スナイパーの運命とは?

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