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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.1

評価内訳

12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本

贅沢な一冊

2015/09/30 00:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ハスタケ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は史料編纂所の研究者が、数ページずつ、専門分野について紹介している本である。記述はやさしく、数ページでも、そのサワリを味わうには十分で、日本史の世界を楽しむことができる。日本史と言っても、古文書の解読などが主で、スターの秘話を楽しむような向きは、面食らうかもしれない。でもそれが日本史研究の最先端なのである。別々の話でも、オーバーラップしている部分があるのも、それはそれで楽しい。

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紙の本

地味ぃな本ですが…

2015/03/18 15:18

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

共著ということもあって、決して派手さはありませんが、高校の日本史の資料集では味わえなかった面白さをこの本で感じることができるでしょう。日本史の観点が東京大学独特のものもあり、読んでいて異論のある観点もあるといえばあるのですが、教科書ではないので、そうした異論があっても本書の価値を減ずるものではありません。ただ、この本での資料解釈がすべてではない、という観点も忘れるべきではないでしょう。

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2016/05/26 17:40

投稿元:ブクログ

 歴史の本を読んでいて面白いのは、どんな時だろうか。人それぞれだとは思うが、「自分と何か共感できるものを読んでいるとき」というのはあると思う。「昔の人も大変だったな・・・」とか「この人(あるいは事件)は、この先どうなってしまうのだろうか」とか。
 
 本書に出てくる人間は、史料のなかに表われてくる「有名ではない人」が多い。それゆえに、共感しやすい。「旗本野一色家の御家騒動」という項目に出てくる、御家存続のために当主を排除しようとする人々の動きを読むと、無関係な読み手の私までハラハラしてくる。

 もうひとつ歴史の本を読んでいて面白いと思うときは、これまで「通説」だと思っていたことがそうでもなかった、という時だろう。学校で習ったこと、ドラマや映画で描かれていることなど、世の中に流布している「通説」は多くある。だからこそ「教科書が教えてくれない○○」だの、「本当は○○な△△」みたいな歴史関係の本が、多く書店に並ぶのだろう。

 本書が扱っているこの系列の話は、そういう意味では地味な話が多い。「秀吉は「唐入り」を言明したか」や、信長の「天正十年の改暦問題」、「江戸五品回送令を再考する」などである。もちろん、教科書レベルでは重要度の高いものも含まれているが、一般的な「煽り」という意味では、さほどでもないだろう。しかし、そういう「地味」な部分で歴史は構成されているのである。「誰が坂本龍馬を殺したか」「邪馬台国はどこにあったか」のような有名な問題以外にも、歴史を考えるうえで大切な、そして面白い問題はたくさんある。そしてそういうものを学術的に積み重ねていることこそが、研究水準の高さを支えているのだと思う。

 ただ、そのことが一般の人にどれほど伝わるか、というと、やや心許ない。消費物としての歴史と、学術研究としての歴史。このギャップを如何にして埋めていくか、あるいは埋めなくてよいのか。改めて考えさせられる。

2015/03/24 13:02

投稿元:ブクログ

日本史に関するさまざまな史料を収集し分析。日本史研究のトップランナーとも言える、東京大学史料編纂所の研究者42名の研究概要が垣間見られるアンソロジー。
史料の世界でも、次々と「新事実」が発見されている歴史というものに、改めて魅了される。
北郷和人氏や山本博文氏など、「スター研究者」のテキストが収録されてないところも良い(もちろん両氏の著作は好きですが、スターの名声で売ろうという姿勢がないところが良いというくらいの意味ですw)。
歴史好きなら必読。

2015/03/10 16:11

投稿元:ブクログ

興味深い内容続出でした。秀吉の朝鮮出兵時に朝鮮から陶工が連行されたといわれていますが、そのことを一次史料で確認できる例はないとのことです。私は、能を趣味としていますが、1435年、長浜八幡宮での演能の際の入場料がこの本で紹介されています。選挙干渉で有名な品川弥二郎が、『都風流トコトンヤレ節』を作詞したことも書かれています。そしてブラームスはトコトンヤレ節を知っていたようです。
 なお、著者のひとり、須田牧子先生から、サインを頂戴しました。

2015/02/21 11:36

投稿元:ブクログ

古文書等の資料から歴史を読み解く研究について、とても興味深い世界に触れることができた。
堅苦しいこともなく、研究に対する想いも伝わってきたが、資料がもっと具体的に示されていれば、より研究のイメージがわいたであろうと思う。

2015/03/24 18:48

投稿元:ブクログ

東京大学史料編纂所(『大日本古文書』(家わけ文書)、や『大日本史料』などを翻刻・刊行)の42人の研究者が、具体的に自らの専門テーマに絡めた史料批判・解釈の過程をふまえて史料編纂の仕事内容を紹介した一冊である。

中身は、
1章 「文書を読む、ということ」(史料編纂書の仕事など)
2章 「海を越えて」(グローバル・ヒストリーからの視点)
3章 「雲の上にも諸事ありき」(最近流行の朝廷・天皇側の研究)
4章 「武芸ばかりが道にはあらず」(武士の実情)
5章 「村の声、町の声を聞く」(村方・町方史料からの視点)
という歴史学の主要な視点を各章ごとに設けられている。私のように歴史学を専門にした人間であれば、最近の研究動向を踏まえて読み進めることで理解しやすい。
しかし、新書という体裁をとっている割に専門外の人には不親切なように感じた。
もし分かりにくいのであれば、まず岩波や講談社の通史を読んだ上で本書を読むことをおすすめする。

個人的には、4章にある荘園領主と地頭の所領をめぐる裁判の様相や、5章にある主張する百姓(水本邦彦先生以来の自立する村落)などのような地方(じかた)に関する事例が興味深い。

2016/04/10 00:52

投稿元:ブクログ

東京大学史料編纂研究所の研究員42名がそれぞれの専門分野の逸話を綴ったアンソロジー。同じ趣向で書かれた奈良文化財研究所の「奈良の寺-世界遺産を歩く(岩波新書)」が面白かったので、手に取ってみました。「見る」文化財に対して、史料は「読む」もの。研究の題材としては、文化財と比べるとどうしても地味な印象があります。それでも親しみやすい話題で史料に対するイメージも少し変わりました。事情のはっきりしない日記や手紙を読み解いたり、裁判の記録から当時の世相がわかったり、なかなかスリリング。源頼朝が岩窟信仰を持っていたことや、足利義教が恐怖政治を行っていたなんて、知らなかったなぁ。
この本を読んで、高校時代、日本史には興味があったのにもかかわらず「史料集」を読むのがひどく苦痛で、結局、日本史の点数がちっとも上がらなかったことを思い出しました。大人になって日本美術を好きになって、そこから日本史を学び直し中。大嫌いだった史料もこうやってよい先生に巡り合えれば、興味深く読めるのですね。

2015/01/13 23:24

投稿元:ブクログ

2014年に刊行された、東京大学史料編纂所の活動を一般に向けて伝える本。じっくり読めば歴史研究や史料編纂などのその実際の様子を、研究者達の概ね平易な文章から覗うことができるかもしれない。

【メモ】
東京大学史料編纂所 (Historiographical Institute, the University of Tokyo)
<https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/index-j.html>

中央公論新社 詳細ページ
<http://www.chuko.co.jp/shinsho/2014/12/102299.html>

出版社PR
“歴史は史料によって創られる。東京大学史料編纂所は、古代から明治維新期にいたるまでの膨大な史料を日本中から収集して研究する、国内最高峰の歴史研究機関だ。本書は、その史料編纂所に所属する「史料読みのプロ」四二名が、それぞれの専門分野から選りすぐりの逸話を集めて綴ったアンソロジーである。古代から幕末まで、歴史上の偉人も名もなき市井の人々も、悩みや喜びとともに生きたその姿が、ここによみがえる。”

【簡易目次】
Ⅰ 文書を読む、ということ 003
Ⅱ 海を越えて 053
Ⅲ 雲の上にも諸事ありき 095
Ⅳ 武芸ばかりが道には非ず 131
Ⅴ 村の声、街の声を聞く 177


【目次】
 はじめに i

Ⅰ 文書を読む、ということ 003
一 正倉院文書は宝の山 (山口英夫) 004
二 俊寛自筆書状をめぐって (尾上洋介) 009
三 「娑婆羅」から考える (遠藤基郎) 014
四 資料は正しく伝えられるか (西田友広) 019
五 不完全な文書の魅力 (久留島 典子) 024
六 明智光秀の接待 (金子 拓) 029
七 秀吉は「唐入り」を言明したか (鴨川達夫) 034
八 手紙が返される話 (松沢克行) 039
九 歴史資料と言説 (小宮城 代良) 044
十 じぶんの花押を作ってみよう (林 譲) 049

Ⅱ 海を越えて 053
一 鳥羽宝蔵の「波斯国剣」 (田島 公) 055
二 杭州へのあこがれ、虚構の詩作 (須田牧子) 060
三 中国の航海図を読む (黒嶋 敏) 065
四 一休と遣明船 (岡本 真) 070
五 大航海時代、海を渡った日本人 (岡 美穂子) 075
六 オランダ人は名誉革命を幕府にどう伝えたか (松方冬子) 080
七 出島と異国人女性 (松井洋子) 085
八 ロシアに持ち去られたフランキ砲の謎 (保谷 徹) 090

Ⅲ 雲の上にも諸事ありき 095
一 聖武天皇の葬列と純金観音像 (稲田奈津子) 096
二 『大内裏図考証』――京都御所を造った故実研究 (吉田早苗) 101
三 未婚の皇后がいた時代 (伴瀬明美) 106
四 中世一貴族の慨嘆 (菊地大樹) 111
五 貴族の日記と朝廷儀礼 (本郷恵子) 116
六 求む、お姫様 (末柄 豊) 121
七 財政から考える江戸幕府と天皇 (佐藤雄介) 126

Ⅳ 武芸ばかりが道には非ず 131
一 「東国の岩窟王」源頼朝 (高橋慎一郎) 132
二 土地裁判から見た鎌倉時代 (近藤成一) 137
三 武士の文書作成――鎌倉時代の場合 (古瀬玄士) 142
四 南禅寺・西禅寺・北禅寺 (山家浩樹) 147
五 室町幕府徳政令のかたち (前川祐一郎) 152
六 天正十年の改暦問題 (遠藤珠紀) 157
七 原城攻めに参陣した牢人たち (山口和夫) 162
八 旗本野一式家の御家騒動 (荒木裕行) 167
九 江戸五品廻送令を再考する (横山伊徳) 172

Ⅴ 村の声、街の声を聞く 177
一 村祭りの光景 (榎原雅治) 178
二 百姓は主張する (高橋敏子) 183
三 中世の赤米栽培と杜甫の漢詩 (川本慎自) 188
四 中世の薬師寺と地域社会 (及川 亘) 193
五 江戸城と江戸 (杉本史子) 198
六 「篠を引く」「篠引」の意味の変容 (佐藤孝之) 203
七 数珠が繋いだ商人たち (杉森玲子) 208
八 戊辰戦争期のはやり唄《トコトンヤレ節》 (箱石 大) 213


 編集後記  219-221
 参考文献  223-236
 執筆者一覧 237-240

2015/01/25 23:20

投稿元:ブクログ

史料編纂所のエッセイ集です。研究余滴かな。短い文章に研究のエッセンスをこめたものもあります。参考文献も入れています。若手の研究者のものがおもしろいです。教授くらいになると、既出文献の方が丁寧、でもその後が示されていておもしろいです。

2015/03/06 14:02

投稿元:ブクログ

歴史トリビア本が気軽に出版される(気がする)昨今、どこまで信用していいものやら、ユダンならない本もありますが、本書はそういった心配はまったくない、なんといっても東大史料編纂所の編集である。書き手ももちろんその方々、あとはもう、史学の手練れが見せてくれるちょっとした「手の内」を安心して楽しもう。
選ぶテーマもセンスいい。「お役所でいらなくなってゴミになった書類、それが正倉院文書です」という文で始まる『正倉院文書は宝の山』をトップに持ってきてるあたりだけでも、もう大船に乗った気分になりますな。史料との出会い、付き合い方、見極め方など、時にはウラ話を通じて歴史を見る、こんなツウなお席もあったのね。できれば続編も期待したい、思わぬ宝庫を開けたもんです。

2015/01/30 07:42

投稿元:ブクログ

地味だけど堅実な歴史学のお手本。大学で歴史やりたいと考えている人は、これを読んで、こういうのに(全部とは言わないけど三つ四つ)ワクワクしないならやめた方がいいです。個人的には骨董品(笑)の大砲がピカイチでしたね。

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