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2015/03/29 16:54

投稿元:ブクログ

おみやげのおかしをふたつあげるからひみつひみつのつぐみのひとよ
 武藤雅治

 士別市出身の佐々木六戈【ろくか】が、2003年に歌集・句集・詩集3冊を同時刊行した折には、目を見張った。しかもいずれも水準が高く、表現者にとって〈ジャンルの越境〉とは何なのだろう、と考えさせられたものだ。

 この度、短歌評論集「抒情の水位」の著者武藤雅治が、歌集と句集を同時刊行し、再びそれへの関心がわき起こってきた。

 歌集は5冊目、句集は1冊目にあたるが、読み比べると、意外にも着想の根は両者とも共通している。けれども、表出方法として、短歌が〈問い〉、俳句がそれに対する〈答え〉という、珍しい照応関係が見いだせる部分がある。

 たとえば、すべてひらがな書きの掲出歌。この「つぐみ」から歌集題「鶫【つぐみ】」が来ているが、甘い菓子を二つ贈るから、まあ、秘密にして口を噤【つぐ】んでいてね、と言われた「ひと」の物語が読みとれる。寓話性の強い歌だが、では、その「ひみつ」を提案した主体を示唆する句はどれか。句集の、次の無季定型句が目に入った。

  あめりかに抱かれやすく身をそらす

 世界をリードするアメリカの政策に影響されやすく、「身をそらす」戦後日本。とはいえ、すでに甘い「おみやげ」を二つもらっており、「ひみつ」を共有して口をつぐむしかない、という深読みもできる。

 もちろんこの読みは個人的なものだが、武藤が提示しているのは、読者によるそういう深読みの可能性、歌句を補完する存在としての〈読者への信頼〉だと思う。

(2015年3月29日掲載)

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