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hontoレビュー

憲法の条件 戦後70年から考える(生活人新書)

憲法の条件 戦後70年から考える みんなのレビュー

新書

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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.3

評価内訳

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紙の本

憲法とは何なのかを考える手がかりになります。

2015/03/27 11:19

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

憲法とは何か、ということを私たちに語りかけてくれる憲法学者としては、樋口陽一さんや、先日亡くなられた奥平康弘さんなどがいらっしゃいました。本書は、社会学者である大澤真幸さんと、若手の憲法学者である木村草太さんが、対話という形を通して、「法の支配」ということを「空気の支配」ということと対比して説明したり、ヘイトスピーチ化する日本の問題点を考えてみたり、議会でなぜ実りある議論がなされないのかを先に出た「空気の支配」ということばを使って考えてみたりしながら、憲法を私たちのものにするために私たちが真剣に考えるきっかけを与えてくれます。

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2015/05/25 07:56

投稿元:ブクログ

社会学者大澤真幸先生と憲法学者木村草太先生の対談をまとめたもの。
そもそも、法の支配とは何か?
法に書かれているものは絶対神の言葉であり妥協が存在しないイスラム教。法の上に皇帝が君臨し、法を支配する中国。そして、人間が法を作り、その法に人間が支配されるという形での法の支配。
日本国憲法の成立、意義、そして国民感情の成り立ちなど鋭い切り口で明快に分析される。
具体的各論についても、非常に明解である。集団的自衛権はなぜ違憲か、そしてあるいみ明確に違憲である自衛隊の存在と、生存権の関係。法解釈についての議論など、非常に面白く、また気づかされることが多い。
憲法について考えるということだけでなく、法というものはなにか?法を運用するということはどういうことかなど、法治国家で生活し、法律を使用して仕事をしている私たちには非常に参考になる本だと思いました。

2016/03/02 21:06

投稿元:ブクログ

社会学者大澤真幸さんと憲法学者木村草太さんの対談で、新書ということもあり、ライトな語り口、難解なところなど全く無く、余り本を読まない人でもすんなりと一気に読めるだろう。
大澤さんのいつもの心理学的な視点や独特のキーワードも冴えており、本書では特に中核となる「法の支配/人の支配」という二項対立を提起し、一貫して言及される。
日本人にはいまだに「法の支配」という近代社会の原則がなじめない。「法」を外部からの介入としてしか感じ取れないのだ。その上、戦争の責任者を結局うやむやにして過ごしてしまった点、ドイツとは真逆である。日本人は自らが引き起こした戦争を、あたかも天災か何かのように、まるで自分たちが被害者であるかのようにイメージして、そのままの心情を保持してきた。
戦後はアメリカにひたすら思いを寄せ、中国が経済的に台頭してくると、アメリカからの「愛」を取られまいと、ますます必死に媚を売る。すでに沖縄等の米軍基地や「思いやり予算」などという法外なもので徹底的に服従してきたのに。
最近無理矢理成立された安保法制は、木村草太氏が断言するように、間違いなく「違憲」であり、しかも安倍晋三やその一派が繰り返してきた妙な「例示」や説明がいかに馬鹿馬鹿しくデタラメであるか、本書では明確に語られている。
ここで指摘されているように、「集団的自衛権」はその本質が理解されることも無く(もしかしたら安倍自身も全然理解していない)、「日本を守るため」という不可解な名目で自公政権が打ち出してきた。勘違いやデタラメばかりの彼らの説明を、真に受けて信じてしまった国民がいるというのが情けない。
他にもヘイトスピーチやネトウヨについての分析が面白かった。彼らは「国に愛されていない」と感じ、「国に愛してもらいたい」と必死なのである。つまり彼らの場合愛国者といっても「国に愛されたい者」の意味なのだ。
学術的な論述を好む私としては、この小冊子ではちょっと物足りない部分もあるものの、万人向けのわかりやすい本として、本書はおすすめできそうだ。
ただし、「国家的な緊急事態への対処を決めておくべき」という議論の部分は、いま安倍自民党が目指している改憲=緊急事態法案の中身とはどうやら異質なもののようだが、そのへんは本書では詳細に突っ込まれていない。それもそのはず、これは昨年(2015年)1月に刊行された本なのである。

2016/06/27 21:45

投稿元:ブクログ

例えを多用した議論の積み重ねがわかりやすく、一気に読めた。
哲学から日本国憲法へのアプローチは興味深い。ルソーやカントなどからの引用も勉強になった。
「選挙権は権利というより公務」という考え方にはなるほど、そうだよなと納得。
「国家緊急権」についても理解が深まった。

2015/10/24 15:47

投稿元:ブクログ

対談本という性質上、ある事柄について体系的な知識を学べるというようなものではなかったが、憲法学者と社会学者が、特定のテーマについてそれぞれの専門分野からの知見を述べ合っており、刺激的な内容だった。政治や法律に関心のある人なら何かしらの考えるヒントが得られるはず。

個人的にこれはと思った部分を以下に引用する。

木村「憲法研究者ではない一般の人から見れば、憲法というのは国の物語の象徴としての役割のほうが重要なのではないかと思います。それがどのよに誕生したのかという物語と不可分に結び付いている。……ところが、日本国憲法の場合には、大多数の国民が共有できるような、よりどころとしての具体的な歴史的物語がない」(pp58-60)

大澤「日本国憲法の原点には、敗戦がある。それは、敗戦から始まる物語にならざるを得ない。ところが、先ほど述べたように敗戦を否認しているために、物語にならないのです」(p61)

木村「表現の自由が萎縮しやすいのは、表現の自由には、それ自体に対価がないからということになりますね。……しかしながら、人々の発する情報が自由に流通することによって、社会全体のレベルでは利益を得られます。個人が表現するということは、自分の利益ではなく、社会の利益を実現するための贈与としての性質があり、そこに社会的価値がある」(pp86)

木村「……ヘイトスピーチにはグノーシスのようなものも感じます。……グノーシスをどう理解するのかというのは、それ自体すごく難しいのでしょうが、私が注目しているのは、「現に流通している標準的な世界観はすべて間違っているのであって、自分たちだけが真理を知っているのだ」という一種の秘教主義、選民思想的な部分です」(pp110-111)

木村「〔集団的自衛権の〕賛成派は、アメリカに見捨てられたら日本はやっていけないから……集団的自衛権をもとうという。それに対して反対派は、集団的自衛権を認めたら戦争に巻き込まれるからだめだという。激しく対立しているようでいて、いずれの議論も利己的である点は同じです。どちらも国際公共価値には目を向けていないわけです」(p171)

大澤「「日本の国益のために」という論理は、本当はまだ、理性の私的利用の範囲なんです。……究極的には、国の振る舞いも、理性の公共的使用という観点から考えるべきだと思っています」(p180)

木村「〔命令委任の禁止について〕そもそも何のために独立して判断しなければならないのかというと、単なる地域の代表としてではなく、全国民の代表として、日本全体の公共的な価値を実現するためです。そうした地点から議論しなければのらないのに、それがないままに命令委任から解放されてしまうと、国会内論理みたいなものに突き動かされてしまう」(p201)

大澤「理性を公共的に使用せよ、といったところで、何が公共的な判断なのかは本当はわからないわけです。公共的に使用されたりせいがどう判断するかは、結局、不可知のままだ。とすれば、そもそも、公共的な判断などというものはないのだ、と開き直ってはいけない。内容は定かでなくても、公共的な判断は必ず��る、と想定することが重要です」(p261)

2015/04/30 08:20

投稿元:ブクログ

冒頭、「集団的自衛権は違憲です」とはっきり書かれていてNHK出版やるねと思った。後半の議会についての批評が特に面白かった。PTAに始まり、なぜ議会が機能しないのか、ユダヤ人は全員一致を疑う、一票の格差問題が田舎が損する得するの話になるのはおかしい、合理的な根拠があれば不平等は認められる、などまさに最近、会社の会議で全員一致が求められて悪い会議だといっていた人がいたのでとても良いテキストになった。読みたい本もさらに増えた。今年読んで良かった本ベスト入り。

2015/03/06 22:45

投稿元:ブクログ

社会学者の大澤氏と憲法学者の木村氏の対談本。
内容は興味深いが、対談形式だと、少し理解しにくい。
個人的には、木村先生単独の作品のほうが、ギャグや小ネタが入っていて面白い。

2015/08/18 15:35

投稿元:ブクログ

【目次】
まえがき 大澤真幸 [003-008]
目次 [009-013]

第1章 「法の支配」と「空気の支配」 015
1.1 「法の支配」とは何か
1.2 国際法こそ法の中の法?
1.3 法が機能する二つの条件
1.4 「法の支配」ならぬ「空気の支配」
1.5 法は「職員室」からやってくる
1.6 「法の支配」と「法解釈の支配」
1.7 解釈の余地がある法とない法
1.8 法を蹂躙する権力者たち
1.9 「善き法の支配」の伝統
1.10 法の支配をめぐる矛盾

第2章 幻想の「国体」と日本国憲法 043
2.1 憲法をめぐる分断
2.2 政治的妥協としてのA級戦犯
2.3 天皇制はなぜ残されたか
2.4 二重の否認
2.5 戦争は「南海のゴジラ」だった
2.6 敵国であることを忘れて
2.7 憲法の原点には物語がある
2.8 物語の不在と自己欺瞞
2.9 奴隷制廃止の背景
2.10 死者の視線
2.11 「救世主」としてのアメリカ
2.12 「国体」というマジックワード
2.13 拡散した「国体」
2.14 護憲派の倒錯
2.15 未来の他者の願望を受け取る

第3章 ヘイトスピーチ化する日本 083
3.1 ヘイトスピーチ問題の二面性
3.2 社会への贈与としての「表現の自由」
3.3 価値のないことを表現する自由
3.4 ヘイトスピーチの背後にあるもの
3.5 「普遍」を嫌う人たち
3.6 アイロニカルな没入
3.7 ナショナル・プライドの喪失
3.8 「普遍」が嘘っぽく受け取られる理由
3.9 国に「愛されたい」愛国者たち
3.10 グノーシスと自傷行為
3.11 「愛されない不満」と「国家の無力化」
3.12 「社会への贈与」の不調
3.13 言論空間の歪み
3.14 ヘイトスピーチと日本国の同型性
3.15 別れたいのに別れられない
3.16 反・米軍基地の深層心理
3.17 へイトスピーチヘの法学的対応

第4章 偽りの「集団的自衛権」 137
4.1 「戦争なき集団的自衛権」
4.2 「つなぎ措置」としての自衛権
4.3 集団的自衛権の「アルコール度数」
4.4 なぜ違憲なのか
4.5 集団的自衛権を使わなくても国民を助けに行ける
4.6 「日本の存立を脅かす事態」とは?
4.7 なぜ「集団的」と言い換えたのか
4.8 外務省の思惑
4.9 自己チューな日本
4.10 誰のための集団的自衛権?
4.11 憲法九条の「使い方」
4.12 国際公共価値はアメリカ任せ
4.13 手続き論も、理念も抜きの空論
4.14 アメリカ盲従以外の選択肢はあるのか
4.15 理性の私的使用と公共的使用
4.16 「二重の欺職」から「二段構えの思考」へ
4.17 魂なき法律至上主義を脱するために

第5章 議論なき議会と「空気」の支配 189
5.1 政治とは「他者と向き合う」こと
5.2 全員一致主義の日本
5.3 PTAという「空気の共同体」
5.4 代表制が機能するために何が必要か
5.5 一般意志に基づく投票とは?
5.6 選挙権の行使は「公務」である
5.7 一般意志と日本的全員一致の違い
5.8 スイス寒村での住民投票
5.9 日本��おける性的マイノリティ問題
5.10 「差別」と「不平等」の違い
5.11 類型化をいかに乗り越えるか
5.12 自己の反転としての他者
5.13 普遍の立場で考えるためのレッスン
5.14 弱さを通じた連帯
5.15 法の外に締め出された人たち

第6章 憲法を私たちのものにするために 237
6.1 法の改変可能性
6.2 ORAユニットとノートルダム寺院
6.3 「第三者の審級」とは何か
6.4 形式へのコミットメント
6.5 近代法システムの本質
6.6 聖書からコーランまで――参照点としてのテキスト
6.7 「法解釈」の恐ろしさ
6.8 「当てはめ」の陥穿
6.9 「飛躍」というウィーク・ポイント
6.10 どこにあるかはわからないが、ある
6.11 「国家緊急権」をどう解釈するか
6.12 九条の本質的理念とは
6.13 憲法に命を吹き込むために
6.14 何のための憲法か
6.15 憲法をつくり直すために
6.16 九条を選び直す

あとがき 木村草太 [279-284]
参考文献 [285-286]

2017/01/24 18:08

投稿元:ブクログ

2015年刊。◆全体を通読した読後感は、著者とは憲法の捉え方(説明の手法?)が違うかもしれない(勿論結論に明瞭な反対箇所は少ないし、どうしようもないレベルの憲法論とは異質と理解可能なのだが)という印象。例えば、木村≒長谷部恭男の法の支配論、広義の国際法に依拠しすぎな説明等。◆ただ、その論の前提たる疑問、例えば①熟議の場、討論の場としての議会制度自体の形骸化への懸念は尤もだし、②集団的自衛権容認立法=片思い米国へのラブレター=この目的達成に有用ではない等はフムフムと。◆なお、著者の北岡伸一評には苦笑。

2016/10/27 19:06

投稿元:ブクログ

憲法について騒がれることが多くなったので学びのために手に取った本。
集団的自衛権、憲法9条といった世の中で騒がれているようなポイントだけではなく、憲法そのものについての基本的な考え方を学ぶことができる。
ただ、法に対しての人の解釈が無数あるように、法そのものに対しての基本的な考え方も他にも多くあるのだろうという予感はしている。
これはあくまで一つの意見ということで解釈している。特に初心者の私にとっては最初の一歩の本なので、これがすべてだと真に受けてしまうのは危ないなと。

ただ個人的に大いに共感できる意見が多かったのも確かだ。
憲法9条はどこの国にもない誇れるものだと思う。

例えば1000年たって人類が戦争で滅びかけていたとして、人は思うだろう。
なぜあの時人類は平和を求めようとしなかったのだろうか?なぜ自国の、自民族の利益を追い求め、争い、傷つけあったのだろうか?と思うだろう。

その時に日本国憲法第9条が発見されば、やはり人類の中には良識がある者もいた。と思うだろう。

未来のために残したい、そんな憲法なのだと思う。
もちろん各国が自国中心の利益を求める中、この憲法で自国を守れるのか?本当に大丈夫なのか?疑問はある。
が、日本だからこそ持てたこの独自の憲法。安易な道を選ぶ前に、しっかりとした議論を行うことは強く感じる。

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