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hontoレビュー

夕暮れ密室

夕暮れ密室 みんなのレビュー

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みんなのレビュー17件

みんなの評価3.3

評価内訳

17 件中 1 件~ 15 件を表示

2016/04/12 23:27

投稿元:ブクログ

みんなのマドンナだったバレー部のマネージャー森下栞が、文化祭の当日ロッカー室のシャワールームで殺されていた。ドアにも窓にも鍵がかかっていて、完全な密室だった。遺書は残っていたが、自殺とはとても思えないクラスメイトや部員たちはその密室を解くために乗り出すが……。

いやいや、いやいや。トリック自体はともかく、話の流れが雑すぎない?動機とかどうでもいいタイプのミステリーだったらいいよ、でもこの構成だったら違うでしょ。一章は部活に一生懸命だったり仲良しの三人組だったり、ちょっとした謎解きだったりで大変良かったよ。みんな好きだった良い子だったっていうわりに被害者とのエピソードがさらっとしすぎてたり、激怒したり号泣したりの激しい感情の動きがなかったり、基本的にキャラの行動やセリフに説得力がなさすぎだったと思う。実際同級生の事件なんかあったってみんな口では悲しいとか悔しいとかいうけどこの程度でしょって皮肉のつもりならまだしも……。それならそれでもっと桐島っぽく振り切っちゃうとよかったのに。あと蟻とかペンギンとか土星とか例え話はどれかに絞った方が話がまとまったと思う。百歩譲って他の人はともかく、犯人と被害者のエピソードはもうちょっとちゃんと書くべきでは。分かってたよそんなトリックは!でもここまで絶賛されてきた被害者と犯人がそんなことになるなんてどんなドラマがあったのって楽しみにしてたのに、がっくりだったよ……。一番絶句したのは親友ポジの子が死んだ人に遠慮してもしょうがないでしょって死んだ翌日くらいに好きな人に返事を迫ってたところ。青春だねなんて全く思わない。

2015/04/10 16:02

投稿元:ブクログ

綾辻先生の推薦文が帯に書かれていて、見取り図もあるとくれば、そりゃあ買わざるを得ないやないかーい!とか言っちゃう割に、実はTSU●AYAの店頭で迷うこと数日。年度末はね、ハードカバー購入にちょっぴり臆病になるよね…。何だかんだ言いつつ買ったわけですが←

文化祭前夜の犯行、使用されることのないシャワールーム、水浸しの犯行現場、二重密室…ミステリマニア垂涎のギミック満載です。その割にちょっぴり物足りないのは、被害者が少ないからかなあ←
そして何より、「プロローグの語り手=第一の被害者」っていう設定が実は一番衝撃的だったから、あとで繰り出されるジャブはちょっぴり物足りなかったのもあるかも。

章ごとに語り手の視線が変わるので、話が何度も行きつ戻りつしたのはちょっぴり冗長だったかな~。で、この手の構成の、犯人のモノローグが差し挟まれる場所っていうのは自然あたりが付くので、こなれてる人には目次を見た段階で犯人に見当が付いちゃうんだよなあ、多分。

中盤で披露されるトンデモトリック(意外といい線いってたんだな、そういえば…)は面白かったし、私自身の推理が木端微塵にされた(水浸しだったのはプールに落ちたから→それを隠す為に現場に水が溜まってた→犯人は水泳部員?→水着姿で犯行現場付近うろついてたあいつが超怪しい!→容疑者死亡/(^o^)\うぎゃああ)のも気持ちよかった(笑)。

だけど、何だろう、読んだ後に感じるこの物足りなさは。ラストのどっちつかずな締め方は結構好きだったんだけどなあ。
各章でクラスメイト達が語る被害者像があまりにパーフェクトな女子高生過ぎて、最終章で犯人が語った被害者の最期と少し乖離した人物像だったのも違和感があったのかな~。いや、でもあれはあれで、あまりに「いい子」推しされてた被害者が、一気に人間味を取り戻した瞬間でもあったしな~。違和感って言葉は違うか…。

犯人の思考や行動もあまりに突飛だし、探偵役の指摘も瑕疵が目立つし…そんなこといったら、ほぼ全ての本格ミステリがそうなんだけど…←
あとは、語り手のほぼ全員がリア充だったのも、高校時代は勉強ばっかりしてた私にはあまりにも…あまりにも眩しかった…←

「夕暮れ」密室っていうタイトルがトリックそのものに関係あるかと思ったけど、そうでもなかったのは一体。どの部分が「夕暮れ」?

高校最後の文化祭当日。男子バレー部のマネージャーでクラスでも人気のある女子生徒・森下栞が、校内のシャワールームで発見された。発見現場のシャワールームは施錠され、校舎全体にも鍵がかかるという二重密室だった。遺書らしき文書が見つかったことから自殺と考えられたが、納得がいかない部員やクラスメイト達は、密かに調査を進めていくが…。

2015/09/22 13:59

投稿元:ブクログ

インターハイ進出を賭けた大事な一戦に負けた栢山(かやのやま)高校バレーボール部。
マネージャーで男子生徒の憧れの的、三年生の森下栞(もりした・しおり)は、そんな落ち込む部員たちを明るく励ますマスコットガール的存在だった。
しかし事件が起こる。文化祭当日、校内のシャワールームで、その栞が遺体となって発見されたのだ。現場は完全な二重密室状態。しかも栞のポケットから遺書も見つかったことから自殺として処理されそうに…
疑念を持った部員やクラスメイトたちは、真相究明に立ち上がるが…!?
第23回横溝正史ミステリ大賞
で、惜しくも受賞を逃した青春ミステリの快作。


いやぁ~、面白かった!
本屋で、綾辻行人と北村薫が書いた「どうしても本にして欲しかった」という帯の文句を読んでずっと気になってたけど、
確かに強烈に心に残る哀しき青春ミステリーで、かなり引き込まれました。
(辻村深月の「島はぼくらと」でもお馴染みの五十嵐大介氏による美しい装画がまた秀逸!)

なんといっても、第一章で日常の謎を見事に解き明かした小さな名探偵・森下栞が
まさか第二章でいきなり死んじゃうなんて!(汗)
本当にビックリです!((((((゜ロ゜;

自分をひけらかすこともしないし、
控えめで、穏やかで、なのにいつも話題の中心にいる女の子の無惨な死。
自殺を信じることができずに
動揺し混乱するクラスメートたちは
各々が各々の理論で殺人事件の真相に迫っていく。
(登場人物たちがそれぞれ亡くなった栞への思い入れを披露し、密室の謎や何故殺されたのかを推理し合うところが面白いのです)

そして、クールな二枚目キャラやロック大好きキャラ、数学マニアや遅刻王にピッキング名人など
章ごとに語り部を変えることで
登場人物の印象が変容していく構成も巧妙で
リーダビリティの高さにつながってるように思います。

夜の校舎を歩く怪しい同級生の目撃談。
出しっぱなしだったシャワーや密室の謎。
見回りをしたはずの学校の先生は何故異変に気付かなかったのか?

そして犯人は栞のクラスメートに絞られ、
やがて第二の殺人が発生する…。
 

しかし、この作品の優れている点はミステリー部分ではなく、
むしろ田舎の高校生たちの青春を見事に描写した点です。
(そしてこの田舎の高校生たちの青春のイメージこそがタイトルである「夕暮れ」が表すものだと思う)

茜色に染まる夕暮れ空。
部活の後の冷たい缶コーラ。
文化祭でのクラス劇、「真夏の夜の夢」。
夜の校舎での天体観測。
プレアデス星団を見ながらの
万有引力と恋についての考察。
夏の終わりのプール掃除。
土手の上で食べるカップラーメン。
見えない未来への不安と東京への憧れ。

誰もが誰かに恋していて、
地球カレンダーの話や
好きな男子の制服をこっそり着た話など、
これぞ青春といった胸キュンエピソードの数々と
思春期だからこその痛みもちゃんと描かれていて、妙に郷愁を誘うし、読んでいてどこか切な��のです。
(臨場感たっぷりの冒頭のバレーボールの試合のシーンも上手い)

飛行機が頭上に来ると必ず目で追うというオウサマペンギンの習性や、
ゴビ砂漠とサハラ砂漠に住んでいる蟻がお互いに向かって歩き出したとき、出会う確率や
隕石や宝くじに当たる確率の考察、
など伊坂幸太郎を思わす洒脱な会話と気の利いた警句の数々も
違和感なくスマートに配置されていて、
最近よくある文章が成熟していない軽い青春ミステリーとは一線を画すセンスを見せてくれます。


子供の頃はいつまでもいつまでもずっと続いていくような気がしていた夏。
けれどもそんなことはあり得ないって、大人になった僕たちは知っている。
永遠に続かないからこその儚い煌めき。
だから夏の夕暮れは切なくて気だるいのです。

もともと13年前に書かれた作品なので携帯がスマホじゃなかったり、みんな持ってなかったり、
警察がまったく介入してこなかったり、
殺人の動機がいまいち弱かったりとアラがないわけではないけど、
いろんな意味で驚愕の真相と斬新な密室トリック、
強烈な余韻を残す切ないラストはかなり好きなテイストだし、
ミステリーとしてよりは
アラを補って余りある秀逸な青春小説として評価したい良作。

それにしても賞を受賞云々は選出者の好みにもよるし、
そのときの層の厚さやタイミングにもよるし、
作品の良し悪しにはまったく関係ないんだなとあらためて実感。
(全体にアラがなくまとまった作品より、荒削りで稚拙でも何か一つ心を揺さぶるポイントがあるんであれば僕個人としてはそれは駄作とは言えないんじゃないかなと思います)
こういうセンスのいい作品が埋もれてしまわないことを切にお願いしたいです。

2015/05/02 01:43

投稿元:ブクログ

「ん。夕暮れじゃなくない?」と読み終わってからつっこみたくなるタイトル。高校を舞台にした殺人事件を主題にしたミステリー。もう少し登場人物たちのキャラクターの描き込みがほしいし、そのキャラクター同士の影響関係みたいなものもほしかった。登場人物それぞれが事件の解明のために推理を展開するという構成のせいもあるかもしれないけれど、各個人の個性、物語の中で付与される役割に平板な印象を受けた。

2016/06/16 09:03

投稿元:ブクログ

身勝手きわまりない犯人にはかけらも同情できない。推理合戦とばかりに様々な推理が語られるが、切れ味はいまひとつ。そもそも鑑識をちゃんとすれば、警察が真相に気づくだろう。ここまでなら星3つ。登場人物たちのセリフに多用される「風」関係の発言は、わざとらしくて浮いている。コイントスはやるせない。

2015/10/24 18:19

投稿元:ブクログ

高校の文化祭当日,バレー部のマネージャーで男子に人気のあった森下栞の死体がシャワー室で発見される.警察があまり絡まないのはやや不自然だが,生徒たちなりに推理をする.事実関係をお互いに確認しあう場面がやや長いが,最終的に國武が素晴らしい結論を得る.高校生の会話が楽しめたが,構成はあまり良くない感じだ.

2015/04/14 22:40

投稿元:ブクログ

一気読みー!!

学園ミステリ。

シャワー室で見つかった同級生の遺体。

彼女に近しい同級生が、事件の全貌を明らかにしようとあれこれ考えを巡らせるものの、なかなか真相にたどり着けず…でも、少しずつ出てくるヒントに、ページをめくる手が止まりませんでした。

おもしろかった~。

2015/08/22 14:16

投稿元:ブクログ

 8月19日に読み終えたのに、この文を書いているのは9月2日。ちょっと記憶が薄れてきている。
 高校で発生した女子高生密室殺人事件を、親友や周りの友人目線で追っていく。
 いかにも主人公っぽい女の子が次の章で殺されちゃったのはちょっとびっくり。
 出てくる友達たちの感情がちょっと薄くて、なんか現実的でないような気がするのが気になる。それと殺人事件なのに警察が途中で出てくるだけ。
死因がなんなのか、死亡時間は何時かといった、警察が捜査する基本事項が出てこなくて、高校生たちの推理だけ進んで行くのがなんか違和感を感じちゃう。
 書かれていないだけで、警察はちゃんとやっているって設定なのかもしれないけど・・・。
 結末は、それほど悪く無いだけに途中の違和感が残念。
 

2015/12/07 00:31

投稿元:ブクログ

2015.12.6 読了。

レビューがまちまちだけど、一気に読めたってことは自分の中でおもしろい方だったんだと思う。
ただ、謎解きする探偵たち(特に最後の)の描写がもっとほしかったなー
人間的な意味でも。
いろいろな人の視点から物語を進めてくのは面白かった。だからこそ、探偵役がもっと目立ってほしかったかも。だって、最後の最後だもんね。

あと、動機とか、曖昧だなー、軽いなぁーって思った。頭いいのに、計画性あるのに、うーーん。。

でもでも、読みやすかったので、この人の学園ミステリ、他のももうちょっと読んでみたいなー

2015/04/19 00:58

投稿元:ブクログ

久しぶりに一気読み出来る本に出会いました。
これは自殺なのか、他殺なのか。そこから物語は動き出して核心へと迫ります。結論は他殺なのですが、そこに行き着くまでの各登場人物の推理と前後の繋がりがとても上手く構成されていると思いました。

2015/07/17 21:53

投稿元:ブクログ

青春ミステリ。
少女が女子シャワー室で死んでいた。首には扼殺後、胸にはキリが刺さった状態で。しかも密室。

各章ごとに語り部が変わり視点が安定しないが、各人の心理描写は生々しいリアルさはあると思う。ただ、殺された少女が良い子に描かれすぎている点と犯人の動機は納得しにくい。
犯人は予想が容易。あまり各章の繋がりを活きせてないというか最終章が唐突すぎた。
それにイマドキの高校生だったら、もっと付き合ったり別れたりしてるだろうに純情すぎる。

2015/05/14 10:53

投稿元:ブクログ

落選作だからなのか、だから、落選なのかはわからないが、微妙に練りが甘い。
密室も最初にトリックありきで、辻褄が合わせてある気がします。全体的に大味。
文章は、読みやすいので次作に期待しています

2015/04/30 15:37

投稿元:ブクログ

高校内で起きた二重密室の殺人事件をバレー部員たちが解決していく本格学園ミステリー。

複数の登場人物が探偵役となり推理と誤答を繰り出す展開が面白く、特に久保田和志のトンデモ推理は楽しませてもらいました。
肝心の真相は、携帯電話のくだりを含めた凶器の鉋から展開していくロジックはなかなか心地良かったものの、殺害した男子生徒をどうやって人目に付かずに川まで運んだのかなど、説明不足な箇所もありもやもやも残りました。
また、殺害の動機がありきたりですし、激しい感情に駆られるほど被害者が魅力的に描かれていなかったので、いまいち説得力に欠ける気がしました。

2015/03/29 15:49

投稿元:ブクログ

犯人がわかるまでと、密室の謎度が高くて面白いなと思ったが、犯人の動機が?で殺すほどの理由かと少しがっかりした

2015/03/07 00:12

投稿元:ブクログ

1つの事件を丁寧に考察しており、幾度も展開される推理は重厚な本格ミステリを読んでいる気分にさせられて、とても気持ちのいいものでした。
密室となった水浸しのシャワールームの中にある死体。という謎を巡って推理合戦が起こるのですが、その中にとんでもないバカトリックがあって笑ってしまいました。ああいうアホらしいの好きですよ。全然アリだと思います。
そして第2の事件が起こり、物語は一気に結末へと向かいます。
この第2の事件で犯人特定に至るロジックがとても綺麗で思わず姿勢を正して読みました。
警察がザルだったり、殺しの動機の部分で若干弱く感じるところはありましたが、学園青春ミステリということで許容範囲には入るかな。

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