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第21回電撃小説大賞<大賞>受賞
【若き異才の方石職人・白堂瑛介と
人々を狂わす“魔石”をめぐる幻想ミステリ】
方石――人々を魅了してやまない、様々な服飾品に変じることのできる立方体。この技術のメッカである神与島で、アトリエ・白幽堂を営む白堂瑛介は17歳の若き方石職人。方石職人になるため、東京からやってきた下宿人の少女・黒須宵呼とともに暮らしている。
そんな瑛介は、本業である方石修繕の傍ら、人々を惑わす石――魔石の蒐集をし、その身請け人となっていた。
ある日、知人の方石研究者・涼子の依頼で連続方石窃盗事件を追うこととなった瑛介は相棒・猿渡とともに調査を開始するが、そこには宵呼を巻き込んだ驚くべき真実が隠されていた――。
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代わりのものを用意して満たされるのは、ただの依存心だ。代わりが欲しいという気持ちは、依存の証拠ではあっても、愛情の証にはならない。むしろ愛する気持ちがあったなら、軽々しく代わりが欲しいとは思えないさ。
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最初はちょっとかったるかったけれど、どんどん面白くなった。 設定が作りこまれていて、すごいなーと思う。
続きが出たら読みたい。
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2ケ月前に購入、読了。
新人賞大賞受賞作をどんなものかと思って手に取ったが面白かった。好みの設定、世界観なのが相性にあったのだろう。続編も出るので楽しみ。
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半年前に妹に借りて読んだ本。言葉遣いが難しかったけど、設定や世界観が凝ってて素晴らしかった。展開も自然な感じで面白かった。
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予想してたより面白かったです。ただ実在しない〝方石”という物を頭の中でイメージするのには想像力乏しいので苦労しました。アニメとかになったら華やかになるかも知れません。本筋にはあまり関係ないけど、登場したおばさんが男性を本、女性を楽器に例えるの妙に納得です。
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方石なるアイデアが面白く、世界観も好き。
賑やかなでありながらも静謐な空気を持つ作品。
題名でもあるφの方石の秘密であり、瑛介の秘密がわかった時は、なるほどなぁ〜〜って思った。方石て、そんな事にもなるわけ!?ていう、ここの部分が特にアイデアが光ったんじゃないかな。
ファンタジックでありながらも、ストーリーの内容は中々シビア。ラノベ感覚で読めるけど、決して子供用ではなく、人の感情の機微がわかる大人のが楽しめそう。
結構心に響くセリフがあちらこちらにあって、気持ちがいい。
想像力(妄想力とも言う)豊かな私の頭の中では完全に鮮やかなアニメーションとして再生されていた。
深夜にやってるちょっと年齢層高め向けなアニメになったらいいのになー!とか思ったり。
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雰囲気がいい。
世界観とストーリーのマッチがうまい。
歴史や成り立ち、仕組みや応用まで方石の設定を練り上げていてすごい。
最初にバトルがあるが、それ以降はラストまでない。
ミステリーっぽい展開。
主人公は最初はイヤミだが、徐々にデレる。
実は死人というのは驚かされた。
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方石という、様々な服飾品になる立方体の
直しばかりを引き受けている彼の元に
下宿人として少女がやってきた。
方石とはなんなのか、ただの服飾品ではないのか。
そんな疑問も、読んでいたら分かってきます。
現代ではあるけれど、現代ではない世界。
歴史も同じですが、すべてに方石が絡んでいます。
始まりから出てきた方石はなんなのか、誰なのか。
泥棒の目的はなんなのか。
穏やかな日常の学校が始まっただけ、のようで
うっかり忘れそうになる、その事件。
ちょこちょこと閑話にそれが挟まっていますが
うっかり忘れそうなほど、平和な日常です。
題名の方石は『何』なのか、最後の方の作中の台詞は
どういう意味なのか。
怒涛の勢いで分かってくるそれが、方石の使用方法を
さらに分からなくさせてくれます。
さすがあの、と思わせるほどの下地が
ここまでで出来上がっている、のもありますが。
いやでも、持ち主の秘密がこれとは…。
使えない、という言葉に、それはそうだろう、でした。
思い出の品を、持ち続けるのか
模造品で誤魔化すのか。
物に宿るのか、思考から救い出すための
トリガーの役割だけを期待するのか。
記憶の思い出ならば、すべてがそのまま
現状維持、になるので、納得しますが。
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初めましての作家さん。
物語は、盗まれた魔石を取り戻すところから始まるんだけど
盗人の黒幕は、とある目的の為に魔石を集めている。
方石研究者・涼子の依頼で連続方石窃盗事件を
調査することになった瑛介と相棒の猿渡。
そこに黒須宵呼が絡んできて、後半はドタバタに・・・
とまぁ、サクっと説明すると、あまり面白そうじゃないけど
これは結構好きだったりする。
この方石の仕組みが面白い。
森岡 浩之の「夢の樹が接げたなら」を連想しました。
これは言語デザインの話だったんだけど
こういう職人系の話には、何故か惹かれるんですよねぇ
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この「方石」というものを生み出した作者さんがスゴすぎる…方石の歴史が、私たちが知っている歴史と上手く絡んでいるから本当にあるんじゃないか、なんて思ってしまいました。方石に関する歴史だけではなく、方石のしくみや法律などもしっかり考えられているので、読んでいて一度も引っかかることがありませんでした。方石が存在するという不思議な世界に、一瞬で惹き込まれました。
これからどうやって物語は続いていくのでしょうか。続きを読むのが楽しみです!