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れるられる

れるられる みんなのレビュー

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
14 件中 1 件~ 14 件を表示

2015/03/14 16:40

投稿元:ブクログ

楽天ブックス、¥0.
考えることは多い。経験していないことについて考え語るには情報が必要。情報を得た後でも謙虚さが必要。

2015/07/09 22:14

投稿元:ブクログ

第1章 生む・生まれる
第2章 支える・支えられる
第3章 狂う・狂わされる
第4章 絶つ・絶たれる
第5章 聞く・聞かれる
第6章 愛する・愛される

考えさせられる。

ダイアログ イン ザ ダークにいってみたい。

2015/03/08 00:28

投稿元:ブクログ

「生む・生まれる」「支える・支えられる」「狂う・狂わされる」「絶つ・絶たれる」「聞く・聞かれる」「愛する・愛される」

相反すると思いがちな「境目」をテーマにした6つのエピソード。「境目」は間違いなく曖昧であり、本来自分もどちら側にも存在しうるはずなのに、「境目」は人を引き裂く。

著者である最相葉月氏が綴る言葉は、熱く・暖かく・冷たく・寒い。これら全ての要素をもって、鋭く・シンプルに・確実に、事実の中にある事実を描き出します。

肝に銘じたい、一冊です。

【本書抜粋 最相葉月】
世界は、あちら側とこちら側で出来ています。こちら側の人があちら側にいることもあれば、あちら側の人がこちら側にいることもあります。こちらとあちらが一人の中に共存していることもあります。両者の境界は曖昧ですが、曖昧さを受け入れながら生きることを求められる人生もあるのではないかと思います。
---

2016/04/30 01:24

投稿元:ブクログ

【収録作品】第1章 生む・生まれる/第2章 支える・支えられる/第3章 狂う・狂わされる/第4章 絶つ・絶たれる/第5章 聞く・聞かれる/第6章 愛する・愛される
*テーマを巡るいろいろな考え方に向き合いつつ、真摯であろうとする筆者の立ち位置が好ましい。当事者を置き去りにしてはいけない、そう思える第三者が増えることが必要。

2016/04/01 13:02

投稿元:ブクログ

「いのちの場所」(内山節)と同じ岩波書店の一連のシリーズの一冊。タイトルの付け方が面白いと読んでみることに。ただ、”連作短編集”とあるのを”小説”と思ってしまったが、実はエッセイ。というか極めて事実に即したノンフィクションテイストの骨太作品だった。

過去の著作で有名どころでは「絶対音階」。その他、星新一にまつわる本や、「セラピスト」(本書の内容に連なるところがある)等、徹底した取材が身上とのことらしい。確かに今回の”短編集”でも多くの実例に当たり、効果的な引用で話に厚みを持たせるなど、巧みな構成だと思わされた。他の作品も読んでみたい作家さんだ。

さて本書は、「生む・生まれる」、「支える・支えられる」、「狂う・狂わされる」、「絶つ・絶たれる」、「聞く・聞かれる」、「愛する・愛される」という、動詞の受動/能動態のタイトルの6編。 内容紹介文が「人生の受動と能動が転換する、その境目を綴った」とか、「どちらかに落ちる時が、ある―。」なんて書いてるから、支えているつもりが実は支えられていたり、愛してるつもりが愛されていたとか、物事は表裏一体なのよ的な不思議な話が綴られているのかと予想したが(しかも小説として)、さにあらず。あまり境目的な危うさはない。いずれにしても、著者の真摯な取材能力と深い洞察を通してそれぞれ短いながらも重厚な作品となっていて読み応えある。

特に「生む・生まれる」は考えさせられるところが多かった。前半の人工授精に関して、著者は
「遺伝子上の父親が誰であるか、母親でさえもわからないのである。これほど人間のアイデンティティを揺るがす行いがあっていいのか。」
と激しく憤っておられるが、そこはあまりピンとこなかった。遺伝子上の親なんて知っても知らなくても、自分の中で納得できればいいと思っているからかもしれない。それより人工授精が戦後帰還兵の不妊を大義名分として研究がスタートし、ドナー不足から医学生の中から精子提供者を募り、その噂が広がり”優秀な”精子を求めて希望者が殺到したなんて笑えない話がゾっとする。
後半の出世前診断の恐ろしさの指摘が著者の真骨頂だろう。単に染色体異常の発見に留まらず将来は身体能力、果ては人格に至るまで、胎児の段階で優劣の判断に発展しかねないという指摘、そこまでは誰でも思いつくこと(昭和の時代にすら手塚治虫が漫画の中で警鐘を鳴らしていた)。それよりも、現在でさえ(現在出生前診断はダウン症の発見に主に行われているらしい)、その検査結果で判断を迫られる母親の苦悩、いや結果次第で迫られる判断よりも、その検査を受けたこと自体がその後も良心の呵責になるという鋭い洞察。出生前診断を受ける時点ですでに選択への道を踏み出しているという指摘が実に深い!
「決心なんてしなくてもよくなればいい」
この言葉は重い。実に深いテーマだと、僅か数十ページの小作品がズッシリ心に落ちてくる感じ。

「支える・支えられる」は震災・災害等の後のケアする者とケアされる者との関係に言及したもの。被災地に赴いた自衛隊の心労に頭の下がる思いがひとしおだ。
一方で、ケアする者とケアされる者の間���”不公平な人間関係が形成される”というが、日本で顕著な現象なのかもれないなどと読んでいて思う。日本では下働きとも見做される職種の従事者も、例えばロシアでは職に貴賎はないとばかりに堂々としている(貴賎はなくても給与格差があるのは当人たちも勿論承知した上で)。 仕事と割り切って、ケアを受ける側も与える側も、日本ほどケアする側の心のケアが更に必要になるなんて事態は、少なくともロシアでは起きない?なんてことを想ったりもした。
”心のケアとはそもそも、支援者が自分たちの活動を指して使い始めた言葉”
だから受ける側への配慮がないということか。日本ってあっちこっちに気配りしすぎな気もする。さまざまな角度から物事を見ていたら自分を見失ってた~♪ってやつ?(笑)(Mr.Children「Innocent World」)

この「支える・支えられる」は、場合によってはどちらかの立場に立たされることがあるが、前章の「生む・生まれる」では、”生む”話は出生前診断、”生まれる”話は人工授精の話と、それぞれ別の話題だ。それ以外も受動と能動が転換するとか、どちらかに落ちるとかいう話ではない章が多い。宣伝文句の煽りかたには難あり、と言っておこう。


「聞く・聞かれる」は、さすが『絶対音階』をものした著者だけに、いろんな例が多くて楽しめた。 無響室という施設、「大いなる沈黙へ」(フィリップ・グレーニング監督)の長編ドキュメンタリー、ジョン・ケージの「4分33秒」という楽曲、ダイヤローグ・イン・ザ・ダーク、、、。聴覚にまつわる様々な角度からの考察。

そして最終章の「愛する・愛される」は、『愛のかたみ』を記し、ベストセラーとなり、のちに批判を浴び文壇を去った田宮虎彦の話をただひたすら綴る。じんわりと、愛し愛されることの幸せを噛みしめることが出来る素敵なエッセイとなっている。

2015/09/09 22:38

投稿元:ブクログ

つい 見過ごしてしまいがちなこと
つい 見落としてしまいがちなこと
つい すどおりしてしまいがとなこと
つい 邪魔くさがってしまいがちなこと
そんな ひとつ ひとつ に
ちゃんと 焦点を当てて
きちんと「思考」することの
大切さを指摘させられた気がします

私たちは
生きている限り
常に どこかにいて
常に 誰かと向き合って
常に 何かを考えて
常に 何かと関わっている
そんな存在なのでしょう

自分が
どこに 立っているのか
思わず 考えさせられてしまう
そんな 一冊です

2015/05/09 16:58

投稿元:ブクログ

「境目」をテーマにした6編を収録。
ふだんのノンフィクション作品に比べ、筆者の感情がストレートに描かれている場面が多く、新鮮でした。
長い文章ではないのでさらっと読もうと思えば読めますが、内容的にはさらっと流せない問題ばかりです。

田宮虎彦『愛のかたみ』が読みたくなったけれど、絶版なんですね…残念。。。

2015/06/05 23:32

投稿元:ブクログ

こちら側にいるつもりの自分が、いつあちら側に立つかは分からない。だから、あちら側のことも知り、思い巡らす。いろんなあちら側へ、最相さんが道標をたててくれる。

2015/12/01 10:11

投稿元:ブクログ

生む/生まれる、狂う/狂わされる、絶つ/絶たれる、愛する/愛される…。生と死、正気と狂気、強者と弱者…相反するものと認識している言葉と言葉の境目。何かがきっかけで、こちら側からあちら側へ。
出生前診断、震災捜索活動でのメンタルヘルス、精神科の現場、理系の博士課程取得後の研究者の現実、など…ノンフィクションライターとして様々な現場をたくさん見てきた最相さんだから、本書は「エッセイ」という体裁ではあるものの、ひとつひとつのテーマはものすごく重い。そして、何が正解なのかを簡単に導き出すことができないゆえに、自分の思いも「れる」「られる」の間を何度も行き来した。如何に自分が偏った眼で物事を見ていたか。「あちら側」へ思いが至らなかったかということに気付いて愕然とする。本書を読むことは、自分の心の内側を深く掘り下げる作業でもあった。
これまでの経験で、一番れるられるの間にいたのが、東日本大震災だった。被災者であると同時に、被災者支援の仕事に携わっていたこともあった。千々に乱れる思いを胸の奥に押し込めての震災後の一年は、簡単に言葉にはできない。だからこそ、「支える/支えられる」の章での最相さんの言葉は心に刺さった。
「人を『してもらう/してあげる』関係に区分けするとはなんと切ないことか。しかし災害多発国であるこの国の頼もしさは、その切なさを知る人々がたくさんいるということなのかもしれない。強い国とは、軍事力でも経済力でもなくそういう国をいうのではないか。」
命について、生きることについて、深く深く考えさせられる一冊。時には立ち止まって、色々と思い巡らせる必要があるのではないか。自分自身に問いかけるべきではないか。是非多くの人に手に取ってほしいなと思う。

2015/07/30 06:26

投稿元:ブクログ

著者が最相さんで、岩波書店のこのシリーズで、このタイトル。これだけ取っても、絶対おもしろいやろうなぁと思って読んだ。
「れる/られる」、どちらかに落ちるときが、ある。個人的には支える、支えられるが反転するという鷲田清一さんの言っている話が好きなので、この本もそういうふうに読めた。
きれいな感性をしているひとじゃないと、この内容、このタイトルで本は書けへんなぁと思う。

2015/04/23 01:35

投稿元:ブクログ

能動と受動の対比表現による、六つのテーマの随筆。確実な取材に基づく文章は、やや感情に走っている感もあるが、逆に人間くささかダイレクトに伝わる点が、秀逸であるとも思える。

筆者のこれまでの著書を読んだ上で、この著書を読むと、共感しやすいと思う。

2016/01/17 15:36

投稿元:ブクログ

「生む・生まれる」「正気・狂気」相反するものがあること、ある時を境に逆になるかもしれない。それは紙一重であり、誰にでもおとづれる可能性はある。中でも東日本大震災で支える側にいた自衛隊員が、過酷な状況の中では一歩踏み違えばPTSDになり支えられる側になるのだという話が印象に残った。全て丁寧な取材に基づくものだが、章が進むにつれ難解な言葉になり、興味が薄らいだのが残念。

2015/09/05 00:24

投稿元:ブクログ

オリンピックのエンブレムだの、新国立競技場だの、そんなのやってる場合じゃないでしょって言わざるおえない。ほんとちゃんとして!って訴えたい気持ちになる本でした。若い人々、高校生とかに是非読んでほしい良書です。

2016/01/11 19:48

投稿元:ブクログ

講談社ノンフィクション賞、小学館ノンフィクション大賞を受賞している作家・最相葉月が、岩波書店のシリーズ『ここで生きる』の第九巻として書き下ろした作品。
同シリーズは、「立ち止まる。考える。生きること。私たちのこと。」をテーマとしているが、本書では、著者が、身近な人々やライターとして接した人々の生き方を通して考えた、人生の様々な局面・事象における「・・・れる人(こと)と・・・られる人(こと)」について綴られている。
医学の進歩によって広まった出生前診断の問題を取り上げた「生む・生まれる」、東日本大震災などの様々な災害・事件を通して考えた「支える・支えられる」、友人及び著者自身の精神疾患を踏まえた「狂う・狂わされる」、科学研究の現場で働く人々の苦悩を語った「絶つ・絶たれる」、著者の父の終末期などから感じた「聞く・聞かれる」、昭和の作家・田宮虎彦と妻のエピソードへの思いを綴った「愛する・愛される」の6篇は、いずれも著者の深い洞察を通した重みのあるものとなっている。
著者の作品からは、初期のエッセイ集『なんといふ空』(2001年発刊、2014年復刊)の当時から、他のライターには見られない不器用なほどの正直さ・誠実さが伝わってくるが、本書もその著者だからこそ書き得た、心を打つ作品集と思う。
(2015年4月了)

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