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奇兵隊の叛乱(集英社文庫)

奇兵隊の叛乱 みんなのレビュー

文庫

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評価内訳

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幕末に新選組と激しい闘争を繰り広げ、戊辰戦争では討幕軍追討の先鋒となった奇兵隊の創設から滅亡までを描いた作品である。

2016/12/08 00:23

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノンフィクション歴史小説もしくは歴史書のようで読んでいて面白味は余りない。奇兵隊の内実を容赦ない姿勢で記述していくところは、著者が幕府寄りというより会津びいきと感じたが、どうも曾祖父が会津藩出身(著者自身は満州のハルピン出身)であることと関係がありそうである。なにしろ、高杉晋作をはじめ長州の幕末の志士として新明治政府でも君臨した名士たちをぼろくそにけなしているのが痛快である。

 幕末に新選組と激しい闘争を繰り広げ、戊辰戦争では討幕軍追討の先鋒となった奇兵隊の創設から滅亡までを描いた作品である。中心人物である高杉晋作は中盤で若死にしてしまうが、その後も滅亡までの軌跡、関係者の去就も追っている。一般的に「勝てば官軍」という言葉にみられるように、新しい時代を創出するための礎となった格好良い存在のように思われている高杉晋作や、明治新政府の中枢人物達(その殆どが長州出身者で占められている)の裏面を容赦なく暴いていく。
 高杉晋作と奇兵隊は、そもそも体制を変革して欧米列強に比肩しうる「国家」を作ろうという壮大な理念を持って行動を開始したのではなく、確立された幕藩体制という身分制度のなかでは立身出世が望めないことへの不満から、現体制への批判勢力として「下層集団(下級武士に武士以外の身分の者まで含めた)」を組織化したのが奇兵隊であり、奇兵隊に触発されて多くの類似集団が生まれている。よって、その思想に統一性などは無かったのである。むしろ、下層武士たちが非武士階級の力も利用して自分らの待遇改善を模索した程度のものであったらしい。しかし、時代の流れは不思議な作用を及ぼして、奇妙な方向へと発展せざるを得なくなった結果が、尊王討幕へと突き進んでしまったといったところである。
 しかし、偶然の成行きとはいえ倒幕がなってしまい、天皇を頂点とした新政府が樹立されてしまうと、今度は勝ち取った自分たちの地位保全策が必要となり、新体制制度の創出=廃藩置県へと突き進まざるをえない結果となる。また、それに伴って、軍制なども天皇の下に一本化する必要が生まれ、地方軍閥的存在となった奇兵隊などは、当然、血の「粛清」の対象となってしまうのは何とも哀れである。
 明治維新前後というのは本当に激動の時代だったのですね。

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大作家が書くような本ではない

2015/09/09 04:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:金吾庄左ェ門 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ハッキリ言って、歴史好きの同人誌即売会でコッソリ売るならまだしも、何がしかの大きな賞を貰った大作家が書くような本ではありません。全編、長州への歪みすぎた憎悪で満ち溢れていて、さすがに会津びいきや佐幕派の人が読んでも気分が悪くなるでしょう。

長州藩関係者の出自を徹底的に貶めるような記述が多く見受けられ、それは事実でもあるのでしょうが、反面、それだけ大きな改革を行った長州藩を評価すべき点でもあります。作者の大好きな会津藩の精神も現代に至るまで高く評されていますが、その反面、出自に固執した結果、改革を断行する事ができず大きな遅れを取る事になったのです。

そして明治維新を見ることなく様々な理由で散っていった人間を嘲笑し、その後も栄達の道を進んだ者を極悪人扱いしているのですが、これはもう小説ではなく単なる誹謗中傷の書にしか読めません。

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