紙の本
僕らのブラッドベリは健在だった
2002/01/13 23:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょいかごねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
レイ・ブラッドベリといえば、かれこれSFというものに親しみ始めた中学校のころから常に僕の本棚の一番いいところを飾っている作家である。この老大家が新刊を出している。これを読まずにいられようか。
僕のようなブラッドベリ・ファンには、なんとも懐かしい、安心のできる短編集だった。ホラー系もありファンタジー系もあり、ほのぼの系もあり、本当に楽しめました。
もちろんブラッドベリを読むのは初めて、という方でも面白いと思う。ただいくつかは、昔の作品と同じ登場人物が出てくるなど、昔の作品を読んでいないと面白さ半減、という作品もあるので、もし初めてこれを読んで面白いと思った方は、昔のブラッドベリさんの作品もぜひ読んでみてください。
紙の本
程よい不思議
2001/04/03 12:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mamin13 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『瞬きよりも速く』に引き続き2000年に邦訳、刊行された(アメリカでの出版は1988年)ブラッドベリの未訳短編集。収録作の初出は1945年の「墓石」から1987年の「ローレル・アンド・ハーディー恋愛騒動」までと40年の開きがあります。
内容はファンタジー、ホラー、SF、そしてコミカルなものまで、相変わらずバラエティに富んだ日常と非日常の狭間を描き、ちょっとした不思議が詰まったどこかしんみりと味わい深い23編が収録されています。
地球人の襲来を受けた火星で、初めて目にした地球の女性に恋焦がれるシーオの思いを綴った「恋心」(「火星年代記」のサイド・ストーリー)。
列車に居合わせた幽霊を助けよう(?)と悪戦苦闘する老婦人…、「オリエント急行、北へ」。悩みを抱える息子が亡くなった両親をディナーに招く…、表題作「二人がここにいる不思議」。その他「10月はたそがれの国」でおなじみのヴァンパイア一族のコミカルなニュー・ストーリー「10月の西」などなど、少し大人のじんわりとした余韻が程よい短編集です。
紙の本
懐かしくもある幻想たち
2001/06/02 03:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF小説の名手による23の短編集。どのストーリーも奇妙な余韻を残してくれる。泣いたらいいのか笑ったらいいのかわからないような不安定さも魅力。
「トインビー・コンベクター」の切なさ、「トラップ・ドア」の恐怖、「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」の感傷、どれをとっても味わい深い。
そういえば、萩尾望都がブラッドベリの原作をもとにマンガを書いていたこともあったっけ。
投稿元:
レビューを見る
レイ・ブラッドベリ短編集。
日常に起こった小さな奇跡から、身の毛もよだつおそろしいサスペンスまで、作者の技量をうかがわせる一冊。
いずれかの作品があなたの心に残るでしょう。
投稿元:
レビューを見る
全篇通してSF、ホラーに加えラブストーリーまで、実に様々で粒揃い。とてもいい短編集だと思います。個人的に、読後はなんとも不思議なきらきら感がありました。好きです。
投稿元:
レビューを見る
すがすがしく、気味悪く、メルヘンで、おもしろく、切なく、うまくいかなかったり、奇跡が起こったり、誇ったり?そんな感情盛りだくさんの短編集
投稿元:
レビューを見る
ブラッドベリの短編集です。どちらかと言うとファンタジー寄りなお話です(笑)
23の短編が入ってます。何となく、ショートショートというと起承転結やどんでん返しがメインな印象がありますが(ワタシが国産SSは星新一や阿刀田高しか読んでないからかも?)ほのぼの系の話が多いです。妖怪一家のドタバタや正統派ショートホラー、SFもあります。
表題作にもなってる「二人がここにいる不思議」が一番好きですねぇ…♪コレは人生に疲れ気味の中年男が、死んだ両親を食事に招く話です。何か良いです(笑)幽霊と看護婦の逃避行のお話もほのぼのしてて良いです。
寝る前に一話づつ読んでいくタイプの本だなぁと思いました(笑)
投稿元:
レビューを見る
表題作『二人がここにいる不思議』を含めた二十三篇の短編を収録。英題は『The Toynbee Convector』。趣向が違う作品が多い。
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りたけれど、途中で挫折。
今の読書スタイルに合わない本でした。
まったり読書を楽しみたい時に読みたいので、お取り置き。
投稿元:
レビューを見る
ブラッドベリの短編集。60代の終わりごろの作品ってことだけど、やっぱ、ブラッドベリはいいね。
不思議な感じが、昔と違うなって気はするんだけど、一瞬で世界が変わってしまうような鮮やかさは変わってない。
死んだ両親をレストランに招待する表題作は、特によかったな。
投稿元:
レビューを見る
ずいぶん前に買ったのをやっと読む
ブラッドベリは飛び飛びで読んでいるから何作目か忘れたなあ
多分7冊目くらいだろう
どうも最近自分の嗜好が変わってきたのかブラッドベリに厭きてきたのかあんまり夢中にはなれなかった
この作品は短編集で、
好きだったのは「さよなら、ラファイエット」、「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」、「ストーンスティル恋愛騒動」、大佐の純自家製本格エジプト・ミイラ」
この人の作品はアメリカやらイギリスやらの時代背景を知らないと意味がわからない言葉や言い回しが多いので少し読みにくいのが難点
でもそれは慣れてしまえばどうってことはなくて、そんなことよりも作家の主張というか好き嫌いがはっきりしているのが特徴だと思う
だから読者も選ぶと思う
嫌いな人からすれば意味が分からないだろうし
好きな人からすれば美しいとか素晴らしいとか感じるんだと思う
ちなみに私は好きな方です
気分によるけど
ホラー風味の話より好きな世界観を描いている話の方が好きだなあ
投稿元:
レビューを見る
10月15日読了。SF詩人ブラッドベリの幻想短編集。奇妙ではかない世界(地球とは限らない)の上で、男女(人間同士、とは限らないが!)がすれ違い、そですりあう23編。私はブラッドベリの「火星年代記」の大ファンだが、この短編集ではSF的要素は薄めだが、その分男女の恋愛要素や「大切な想い」を取り上げたエピソードが多い。数ページで終わってしまう短編や、意味がよく分からない話(原書で読めば伝わるのだろうか?)もあるが、全体として「ええ話やったなー」とほっこりした読後感を味わえる。定番のようだが「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」、「ご領主に乾杯、別れに乾杯!」は特に素敵。
投稿元:
レビューを見る
ホラー風だったりほのぼの風だったり、クスッと笑ってしまったり。ちょっと不思議なお話が詰まった短編集。
こうなればいいなぁ…という期待を裏切り、落語のようにストンと落とす結末が面白い。
内容に統一感がないので一気に読むより、時間をみつけて1作ずつのんびり読むのに向いているかな。
投稿元:
レビューを見る
海外の作品は一つひとつの作品の好みが出やすいものだと思う。
しかし、この短編集は中々面白いと思う。はじめは読みにくく感じるが、文字を追っているうちにすんなりと作品の中に入って行ってしまうようだ。
投稿元:
レビューを見る
短編集なので読みやすい。標題作はやっぱり良かったよ。これ、面白いの?というお話も結構入ってたんだけども。