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デビュー作を今更ながらですが読んだ。偏った考えの主人公(著者の特徴でもあるが)に共感するのは難しいですが、おもしろかった。
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容姿端麗な上に頭脳明晰でエリート街道を順調に歩んでいる主人公が不幸な生い立ちを持つ女性と出会って人生が変わっていく、みたいなお話。出来すぎる故に人から避けられてきた、という描写があるくせになぜか異様にお人好しな主人公の性格設定が謎。
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止まらなくなるくらい面白かった。読後の「残る」感は少ないのだが、読んでいる最中は、次ページをめくるのももどかしいくらい。主人公はまさに3高そのものの方。島耕作と被る。結局、恋人を捨ててまで気になる女性の看病に仕事をやめた残りの人生を託すのだが、そこまで?思いつめるのが解らない。
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橋田浩介は一流企業に勤めるエリートサラリーマン。38歳という異例の若さで人事課長に抜擢され、社長派の中核として忙しい毎日を送っていた。そんなある日、彼はトラウマを抱えた短大生の香折と出会い、その陰うつな過去と傷ついた魂に心を動かされ、彼女から目が離せなくなる。派閥間の争いや陰謀、信じていた人の裏切りですべてを失う中、浩介は香折の中に家族や恋人を超えた愛の形を見出していく。
数人に薦められて読みました。テーマは暴力の中の純真なんでしょうか。極端な生き方をする中でしか、見出せない答えなんでしょう。楽な生き方を選ばない主人公は偉いですね。ボクには出来ません。
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昔の女を思い出しました。元気でしょうか。元気だろうなぁ。元気じゃなきゃ困るわ。
信じてやれなかったなぁ。
つか、ありゃ嘘だろ。
やっぱ、じゃなきゃ困る。
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迂闊にも泣いた。
不器用で頑なで切実な文章。
でもやっぱり、彼の主張は残酷だと思う。
本質に近づこうとすればするほど、人は冷たくなるのかな。
橋田は間違ってないからこそ、残酷。
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トラウマを抱え生きることにさえ困難を感じさせる短大生の香折と、一流企業のエリートサラリーマンの橋田浩介。傷つき変形した香折の日常から目が離せなくなった橋本。彼自身もエリートでなくなる日は近く、苦悩の中で同僚を失い、職も辞す。
大きな動揺に見舞われた香折を見守る事で生きる力を維持するような日々。そんな最後のエネルギーを与えたのが、与え続けられた香折であった。
恋人・ 瑠衣は、『僕の中の壊れていない部分』の枝里子なのだろう。自分をコントロールする、という意味では出来すぎの感もある瑠衣。度々橋田の行動に傷つけられながら最後まで自分を律することを止めない悲しさがあった。
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人は誰だって弱い。でもそれを強さに変えることができる。エリート会社員の橋田浩介は、様々な心の闇を抱える短大生の香折に偶然出会う。心に深い傷を負い、20年間誰のことも信じないで生きてきた香折は、大事な時にいつもそばにいてくれる浩介に次第に心を開いていく。素直になることは、時にものすごく大変だ。なぜなら、相手を傷つけてしまうかもしれないし、自分も傷ついてしまうかもしれないから。でも、人を本当に信じることができたとき、初めて生きる意味を見つけられるのかもしれない。
「この世界の誰もが最初は赤の他人でしかない。それがちょっとした出来事や理由のない些細な勘定の堆積によって、段々に他人とは言い切れなくなっていく。風船が空気でふくらむように、帆が風をはらんで船を進めるように、人生を豊かにするのはそのような実態のない偶然や心の揺らぎなのだ」pp.24-25
「人と人との結びつきは所詮偶然の世界に属しているのだ」p.43
「男ってどうしてそんなに偉くなりたいの。一体その先に何が待ってるの」百合p.176
「次の瞬間が最後の瞬間であるのなら、どの瞬間も光り輝く至上の時間なのだ」p.298
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本読んで久々にうるうるしてしまった…。
橋田は高学歴で高IQ、モデルルックスの超エリートサラリーマン。
料理がうまく美しい彼女がいる。
しかし、ある日香折という女性を助けたことにより
橋田の人生は、約束された将来から少しずつ反れ始める。
過去の虐待から人間不信に陥っている香折と過ごす時間は
橋田にとって、自らの価値観を見直す時間となった―。
世間の誰もが羨むような人生を送っている男が、
自分の価値観を大幅に修正し、
結果として人の羨まない方向に突き進んでいくという話。
結構ストーリー展開はあっさりしていて
どうしてここまでページを食うんだ?と思ってしまったけど、
世界情勢から、社内競争から、付き纏いへの対処術から
ストーリー以外の部分でもとても勉強になりました。
途中で香折の気持ちには気付いていて
あまりに鈍感な橋田さんにイライラしてしまったw
あー。あー。切なすぎる。
社会人になって、読書をする余裕が若干なくなってきた…。
その上、こういう文の量が多い本を読みたくなってしまうし。
真剣に速読できるようになりたい!
“何か新しいことができる人は天才だけで、
あとの人間はただひたすら今を未来につなぐ役割を
懸命に果たしていけばいい”
“まるで涙の化石のようだ”
“この光こそが時間であり、この瞬間こそが光なのかもしれない”
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白石さんのデヴュー作。文章、設定、展開はいいんだけど人物とこじつけに似た主人公の思考が・・の部分は最近の作品と同じ。ページ数が多いだけ、疲れた(笑)
違和感と言うか、感覚的ズレがある。煩わしいレベルの社会、人生等の持論は否定しないが内容から浮いてる感じ。好みなんでしょうが、僕にとっては+2と-2が合わさっての平均点。内容に乗り切れず、読了まで1週間かかりました。
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この人っぽい、感じなんだど
特にすっごいいいわけじゃないんだけど、
一気に読み進められた。から。
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二度目を読み終えた。以前読んだ時も今回も似た印象なんだろうと思う反面、読み返して良かった。人間の価値観は様々だし、それだから世の中は成り立つんだと思うが、主人公のあまりにもかけはなれた思いや行動に違和感を覚える。だけどなんだか心に残る作品。
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読み終わったあとに、「自分はこうなりたくないなぁ」と強く思いました。
その気持ちが得られただけでも、この本を読んだ価値はあったと思います。
長さの割に、読みやすいです。
ただ、哲学的思想が強いと感じたので、ダメな人はダメかも。
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エリートリーマンが苦労を背負った短大生と出会って。
登場人物が「気取りやがって」だらけ。キャリアと会話がちぐはぐで引きながら読んだ。
なのに最後はダラダラ涙が。物語に入れないのに涙が出たのは、人のけなげさが理由だと思う。「けなげ」はぽっぽ屋の専売特許だ。
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2月-11。2.5点。
エリートサラリーマンの主人公。
面接した短大生が、バーで働いていた店に行く。
偶然に知り合い、短大生の過去を聞き支援者に。
主人公は恋人・会社と種々のことで壁に当たるが、支援を続ける。
恋愛もの。自分には合わなかった。