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紙の本
読んでみてビックリ
2006/01/30 12:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリ、時代小説、風俗小説などなど、幅広いジャンルの作品を書いている大ベストセラー作家の笹沢左保。なのですが、今まで一度もその小説を読んだことはありませんでした。作品数があまりに多いので、どうしても手の込んだものが無さそうに思え、なんか「ベストセラー作家」というのを敬遠してしまうんですよね。
本作(春陽文庫版)も古本屋でカバー絵に引かれて(大きなイチゴの絵です)偶然手にとったもの、パラパラめくってみると今では文庫では珍しい上下二段にわかれた体裁、値段も安かったので買ってみたという程度のもの、特に期待もしていませんでした。
が、読んでみてビックリ、化粧品会社が募ったミスコンテストの最終候補に残った五人を襲う連続殺人事件を扱った、よくできたしっかりとした本格ミステリ、とても楽しめました。
作品数の多い作者のこと、できの良い悪いはあることでしょうが、少なくとも本作は本格ミステリが好きな人におすすめできる秀作です。ただ、読むのなら春陽文庫版以外がいいかも。古い版の本にはありがちですが、誤字脱字があまりにも多かったので。
紙の本
ちょっとマニアックな「はなれわざ」
2000/09/19 00:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松谷嘉平 - この投稿者のレビュー一覧を見る
■『招かれざる客』に続く、著者の第二長篇(1960年初版)。
▼OLを対象にしたミスコンテストの最終選考に残った5人が、優勝者発表を前にして、次々に「謎の事故」の犠牲に。果たして、これらは何ものかによる事故に偽装した殺人なのか?捜査の前に密室とアリバイの壁が幾重にも立ちふさがる。
■『招かれざる客』と同じく「大盤振る舞い」とも言えるトリックの数々(しかし、「あれ」から死体が出てくるというのは、想像するだけで怖いなあ)。
■その解決に乗り出すのも、前作と同じく倉田警部補なんですが、今回は彼が完全な探偵役ではありません。誰がなるかは読んでのお楽しみ。
■全てのトリックは絡み合って、一つの織物のような様相を呈することになります。逆に、ちょっとマニアック、「はなれわざ」であるがゆえの「危さ」も秘めていているような気もしますが。
■このような「いかにもパズラー」な真相の中に、またもや人間臭い情念と欲望のドラマを用意したところは、はやり作者の作風でしょう。
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