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よく行くバーから帰った翌日にこのご本が鞄に入ってたです。謎!
嫌いではないのです。こういうトリックは!
だがしかし、なんだか拝読していて肩こりしちゃったのねぇ。らららー♪
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主人公は3人。記憶喪失の少年、左翼を調査している公安刑事、やりたい放題の人でなし刑事。
色々と謎は残っているのですが、ほとんど解明されないまま終わってしまいました。
主人公達の立場の差や時代背景の描写などからある程度相関図や時系列を推測は出来るのですが・・いまいちしっくりこない・・。
どうにも煮え切らない作品でした。
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三人のストーリーからなる。それぞれ何か繋がりがあるような設定。それなりに面白いが全ての謎が解明されず、少し尻切れトンボぎみ。修羅の道は続く。
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記憶喪失青年、公安警察、悪徳警官3人のストーリーが、代わる代わる独立して流れていく。なんか、読み終わった後に解明されていない謎が残ってた感じ。ちょっと後味が悪い話しでした。(05年9月)
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警視庁公安の刑事・久我、西池袋署の刑事・鷲尾、そして記憶喪失の"僕"。
3人を主人公とした3つの物語。
3つの物語の関連及び"僕"の正体を推理する為のストーリー展開。
ラストの一行で明かされる"僕"の正体とは?
これも2003年10月頃に読んだ作品。
「後味の悪さ」では、『天使の屍』よりこちらが数段上。<登場人物がことごとく厭な奴ばっかり。
読後感の悪いものが2冊続いてしまったので、この後、貫井氏の作品を読んでいなかったり。
そして色々気になる点が。
鷲尾がクビになった本当の理由とか、白木の正体とか。
《豚》が何故、組織にとって脅威でなくなったのか、とか。
"僕"は《豚》より、直接的な原因を作った別の人間を恨んだ方がいいんじゃないか、とか。<象徴だからいいんですかね?
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既読の中にいれたけれど、どうにも読みきれなかった作品。
この作者とは合わないのかもしれない。私が警察の暗部だとかそういった内容の話があまり好きではないこともあるし、人物も提示される謎も魅力に欠ける。
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デビュー作の『慟哭』でも見られた叙述トリックを 50%増量したような感じか。3者の視点で物語が展開する。ハウダニットよりもフーダニットを重視してるのか、読者を読後にわざと冒頭に戻らせるというか
ループさせるのが好きなんだろうか。それなりに面白かったけど、長い。ここまで長くする必要があったのかってくらい長い。贅肉を削ぎ落として分量を減らせば良かったのに。明快さを求める人には不向き。
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【2005.03.22.Tue】
全790ページにわたる長編。著者の叙述トリックに引き込まれ、ページをめくる手が止められなかった。テロ組織「夜叉の爪」を追う公安刑事久我、池袋署に勤務する非道な刑事鷲尾、そして記憶を失い自分の名前さえ思い出せない青年。この3人の視点で3つの物語が同時進行してゆく。それらが最後にひとつにつながるのだろうと期待して読み進めてゆくのだが、一向に手がかりがつかめない。そして最後に久我と青年がつながる。それは意外なところであった。鷲尾が動いていた物語はそれから20年後のこととなる。そこに時を経て公安刑事についての疑惑が出てくるのだ。正直ラストはいまいちすっきりしないところがあった。全てがひとつにつながると期待しすぎたせいかもしれない。
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「慟哭」と同じような手法によるサスペンス。叙述トリックがいまいち成功していない。パズルが完成した時、最後のピースがゆるゆるだったような、気持ち悪さがある。
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極左過激派グループを追う公安刑事。
被疑者をレイプする暴力的な刑事。
記憶喪失の青年。
3部構成でそれぞれ話が進み,錯綜する。
「慟哭」と同じく叙述トリック作品だが,同じく結末が物足りない。
ラストの驚きを演出するための無駄な挿話が多いように感じる。
計算してラストに関わる挿話を埋め込むためには,
それらの部分が大事なようにも感じるが,
最後に未解決な問題が残るのは何か釈然としない。
ただ,「プリズム」の構成からもわかるように,
作者は問題の解決に重点を置いていないようにも感じる。
そして,文章構成や表現は優れており,
本作はかなり長いにもかかわらず,読み進めてしまう。
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読むのに時間がかかったああー。
三つ話があって、二つはつながったけどあとひとつはよくわからなかった。そしてひどいシーンが多く読むのが大変だった。
記憶喪失の子の話は面白く読めた、つながる感じもいい。前世はいらない気がしたけど…。
08.05読了。
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公安警察の久我は、《夜叉の爪》という名のテロリストと日本青年同盟の繋がりを見つけ出すためにスパイを飼っていた。久我は新たな“タマ”を飼うため、斎藤という名の青年に接触を試みる。
警察官の鷲尾は新宿で最近新たに浮上した売春組織を洗い出すために、単独で調査に当たっていた。
歌舞伎町の裏通りで目覚めた僕は記憶喪失になっていた。手持ちも無く途方に暮れていた時、智恵子という名の女の子と知り合う。
久我は良心の呵責にとらわれつつ斎藤と徐々に交流を深めて行き、鷲尾は拘留した女性より強姦罪で告発され、記憶の戻らない僕は「あなたは前世で私の恋人だったの」いう小織という女性に出会う事となる。
「中途半端ぁぁぁっ!(涙)」というのが読了直後の感想でした。
でも、駄作という意味では無いので誤解なきように。
この小説は3つのストーリーを組み合わせた叙述ミステリーなんですね。
つまり、3つの話がいかにして絡まり、帰結するか。それを追うという感じのミステリーです。
読んでる最中は脳を、これでもかッという程フル回転してリンク部分を探し倒します。なので決して面白くないわけじゃない。重くて暗いのは認めるけど(笑)
が、これがなかなか糸口が見つからないんですね。いいかげんに手の内を明かしてよ。と何度も思うが、それでもなかなか明かしてはくれない。じらされ続けると、本来ならじびれを切らしてポイと捨てかけるのだが、この作者の巧みなところは、各々の話が少ない頁でどんどん入れ替わり、そしてテンポ良く話が進んで行くところ。これの所為で飽きる前に頁を繰らされる。次こそは糸口があるのでは、と思いますしね。旨く読み手の心理を突いてます。
主軸(と思ってる)の僕が記憶喪失というのがミソですね。これを置くことによって想像の幅が物凄く広がりますから。
ネタバレ↓
【この小説内の3つの話は1つに集約せず、2つの話がリンクし、1つの話は完全に独立した話となる。読み手はどうしても1本化を求めたような読み方をするので、リンクから外れた話の置き場に困る。又、そのために知り得たいと思う部分が全てシークレット状態。(あくまでも個人感)
故にこういう感想が出てくるんですね。
ただ、これは作者の叙述にまんまと嵌ったという感じもする。どうしても1本に帰結したいというミステリー好きの読み手意識を欺くために1つはダミーとして計算して置いたという事ですから。
私の場合は、全て1つに繋がるんだという思い込みで読んでいたので、どうしても中途半端感は拭えないが、そんな意識無く読めば、全てが繋がるのか、AとBが繋がるのか、AとCが繋がるのか、BとCが繋がるのか・・・と色んな方向性を想像できて読めるし、またそう促してる部分もあります。この幅の広さは秀作だと思わずにはおれないですね。
秀作だとは思うが、「これだけ読ませてこのオチか・・っ!」という感はある・・・長いよ。長すぎ。でもって最後の最後まで来ないとわからないしッ(文句たれ)】
ストーリー的には若干面白味に欠けるという感じはするが、構���の面白さはあります。
それぞれに嵌った修羅がどう終わりを告げるのかという点は全て綺麗に処理されているのでタイトル通りだなと、一応満足・・・というか納得(笑)
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かなりハードボイルドな叙述トリックでした。
「慟哭」と比べかなり筆に力を注いでいるのがよくわかります。
このくらい書き込みが多いと、登場人物がひとりでに動いている感じがして読んでいて快感です。
こうなれば作者の思うツボで、ぐいぐい引っ張られていくうちに頭がこんがらがってきて、最後の1行ですとんと落とされました。
「あ、そっち〜〜!」ってな感じです(笑)
1つのストーリーだけ年代を明かしているのがミソ。これでよけいにこんがらがってしまうのですね。
全部がわからなければそれなりに自分で推理できるものを、1つだけ年代がわかっているだけに
他のストーリーをどうつなげればよいのやら???とずーっと考えているうちにストーリーがどんどん進んでいくのです。
叙述トリックでは「慟哭」以上に秀逸ではないでしょうか。
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作者自身がターニングポイントになったと述懐する作品である。本書の親本が出た時点での、彼の作風の集大成みたいなものか。『慟哭』(創元推理文庫)では視点は二つであったが、本書では三視点。三人の人間の物語が最終的にどう交わるか、と言うのが読者の興味の行き所であろう。
1つ目は、公安の刑事の視点だ。公安の刑事である久保は、立派な「サクラ」になるべく養成所に入って教育を受け、そして「サクラ」になる。頻発する《夜叉の爪》による爆弾テロの捜査の為に、スパイの養成をせねばならないのであるが、なかなか適役が見つからない。しかし、一人の少年に目を付ける。少年の父親は日青同盟の幹部で、少年自身も父親の活動に興味を抱いていた。《夜叉の爪》は日青同盟ではないかという疑いがあるのだ。久保は、少年に近づくが……
2つ目は所轄の刑事の視点である。鷲尾はかなり滅茶苦茶なことをする所謂(いわゆる)不良刑事ではあったが、それなりの業績を上げている故に半分野放し状態であった。が、彼を取り巻く状況は一つの事件を境(さかい)に一変した。売春の容疑で拘置した女性に強姦罪で訴えられたのだ。取り調べは合法とは言えなかったものの、覚えのないこと。しかし、直属の上司をはじめ、皆で鷲尾を陥れようとする。結果、鷲尾は懲戒免職になってしまう。その鷲尾に近づいてきた男がいた。
3つ目は記憶をなくした青年の視点である。目を覚ますと記憶を失っていた。自分自身の身元を示すものは何も身につけていない。警察に駆け込もうにも、警察には近寄りがたい雰囲気があり途方に暮れていた。そんな彼に声をかけた女性がいた。彼女は彼の境遇にいたく同情し、宿を提供してくれた。彼の目の前にもう一人女性が現れた。前世で彼の恋人だったという女性である。彼は一体何物なのか、自分自身を捜し求める。
800ページ長いよ!って最初は思ったけど、出張のお供に持って言ったらあっという間に読了。
3つのストーリー其々が興味深く、どこでどう結実するのか、その一点の興味だけで読み進められる。但し私的にはオチのインパクトがいまいち不足気味かな・・・
「慟哭」のインパクトが強すぎるから過剰な期待をしたのかも・・・
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ひっくり返るような強烈な最後ではなかったですが
それでも楽しめる作品だったと感じています。
でもこの作品って日本で検閲が禁止されていなかったら
絶対に出版NGなんじゃ。。。
筆者自身が公安にボコボコにされんじゃないの?
って変に心配してしまいました。
余計なお世話か。