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紙の本
やくざの歴史は差別の歴史
2001/08/28 01:14
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投稿者:あおき - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は,博徒やてきや大陸系の移民など,ある種差別されていた人々が,戦後「やくざ」に昇華してゆくさまから,現在の山口組に代表される現代のやくざまで続く,日のあたらない歴史を克明に描いた記録である。
戦後の焼け野原で,明らかに差別をされるなか,自らの生きる方法を作り出してゆく力。それが正義ではなかったにしろ,それなりに「わけ」があり,歴史がある。もちろん,暴力に訴え,人を脅して生きてゆくことに正義はない。その姿をこの作品では,あくまで客観的に,写実的に描きだしている。
著者はあとがきのなかで,「やくざ」とは「戦後の差別のもたらしたもの」と書いている。戦後の復興のなかで影をおとした事実。それは戦後57年たった今でも色濃く残っていることを無視してはいけないだろう。
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