紙の本
題名も表紙も
2001/07/22 21:59
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投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初のころの短編と比べるとまるで違う作家の本。いや、部分でにやりとさせられるところもあるにはあるんだけれども。
こういう方向に行くなら、それはそれで周りはなんとも言うこともないわけで、この人は特に短編では題名のつけ方にでもにやりとするようなエスプリを感じたんだけど、最近はそういう楽しみも少ないなぁ。
ロンドンの焚き火がでてくる「アイロンのある風景」は、どうみても題名は「焚き火」じゃないのかなぁ。いや確かにロンドンのTo Build a Fire は記憶に残るいい作品。
そ れと比べると晶かだけど、こういう緊張感を欠いた中途半端に重い作風には短編は向かないと思うんだよねぇ。
初出
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表題含め、阪神淡路の震災にちょっとだけ関係ある6つの短編集。なかでも「蜂蜜パイ」がよかったかな。村上作品のふわふわの中にいる主人公が、そこから抜け出さなくちゃってやっと気づいてくれた、ような読後感。
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はじめて村上春樹さんの小説を読んだのですが、雰囲気のある方だと思いました。明確なことを問いかけているわけではないけれど、何か考えてしまうような気がします。この本自体は震災のときのことを舞台にしてまいます。
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神戸の大震災を軸に何かがグルグル、グルグルと動き出す。春樹の短編(長編も)は、別に答えとか結末とか関係なく、もっと読みたいと思わせてくれるところが凄い・・・。個人的には「かえるくん、東京を救う」と「蜂蜜パイ」が好きですが、結構意見は分かれる一冊です。
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村上春樹の短編集。
すべてのストーリーの中に地震が出てくるんだけど、それが一種のきっかけになっていたり・・・
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「阪神大震災」の周辺のできごとを短編に。『アイロンのある風景』のある一節がとても印象深い。これから何度も読むだろうという予感を感じた一冊
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「アイロンのある風景」が良かった。『焚き火が消えたら、寒くなっていやでも眼が覚める。』の辺りが特に。
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最後の物語を読んで、全身を水で洗ったような気分になった。とても好きな一冊。
ちなみに私が持っているのは文庫本だが、文庫本の表紙はかっこよい。
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短編の連作集なので非常に読みやすく感じました。特に「アイロンのある風景」と「かえるくん、東京を救う」が好き。
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確実に背中が冷え冷えします。
鬱になりたくないなら読まないほうがいい。
暗闇が恐ろしくなる。
鏡が恐ろしくなる。
決して全部が怖いわけじゃないんです。
『かえるくん、東京を救う』は凄く分かりやすくハルキワールドだし。
『蜂蜜パイ』自体はそれほどでもないのだけれど、伏線として他の話を捉えてしまうと怖くなる。
でも、不思議なくらい何回も読み返します。
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全部すきですがいちいちかえるさんをかえるくんに訂正する場面がコミカルで素敵だった。ラストの「誰よりも。」の台詞にじーんとなりました。蜂蜜パイもすき。これの終わりも良かった。個人的に春樹さんの落ちはあまり腑に落ちないことが多いのですが、今回の短編はどれもすっきりしていて気に入っています。「UFOが〜」とかも、凄く村上春樹!って感じがして良かった。
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震災にまつわる6つの短編集。この本で村上春樹にはまった気がします 最後に収録されてる「蜂蜜パイ」が村上さんにしては珍しい終わり方してるなあと思うんですけど 「アイロンのある風景」「かえるくん、東京を救う」が好き「誰よりも。」
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村上春樹はあまり得意ではない。が、面白かった。かなり普通?な感じだから?阪神大震災をモチーフにした短編集特に最初の二編は良かった。かえるくんもよかった。どの小説も、「死に向かう」ことが主題のようだ。なるほど、なるほど。と思う言葉がちらほらあった。
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村上春樹さんの本ははじめて読みました。ノーベル賞に一番近い作家、と聞いていたのですが……どうも文章も物語も馴染めませんでした。短編だからかもしれませんが、どうも突拍子もなく物語が飛んでいるみたいで。この人の長編も読んでみたいです。
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阪神大震災を通低するモチーフとして書かれた連作短編集。この機会に読み直してみた。
物語の中で震災は直接的に描写されていないが、遠く離れた出来事として描かれ、そのことで何らかの断続性を暗示する象徴となっているように感じる。
いずれも秀作。
最後の「蜂蜜パイ」はいいですね。