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読了後、空恐ろしい気分が満喫できる一冊です。一体自分は誰なんだ?という409号室の話はうまいストーリ展開で飽きさせません。
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簡単に言ってしまえば、精神を病んでいる登場人物が多数出てくる狂気の物語。
しかし、それだけの言葉では片付けられない悲痛な叫びをこの作品は送ってきます。
彼らの抱く狂気は程度の差すらあれ誰もが持っているものです。
何か小さなきっかけで容易に生まれる"普通"と"奇形"の差。
それが彼らの絶望と恐怖を作り出してると考えると、決してただのホラーで終わらせる事が出来ない作品となるでしょう。
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綾辻行人と言えば「館シリーズ」や「囁きシリーズ」が連想され易い中、この作品は綾辻行人の隠れた名作です。綾辻さんの作品を読み慣れていた私でも天地ひっくり返された気分になりました。
またメッセージ性もあり、人間はどんな状況にあれ、自分の生き方を選択する能力を持っていることを実感させられます。
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私の初綾辻行人本。
短編集。
謎を追いかけて読むのが楽しかった。
この後綾辻作品を読むようになりました。
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全て精神科病棟の患者が主人公の3つの話。どの話も、主人公の立場で話を追っていくと必ず裏にオチがあるような感じ。狂っているのは主人公なのか?何が現実で何が夢なのか、読んでいるうちにわからなくなってくるような感覚があるが、最後に残る怖さがなんともいえない。
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怪奇ものだと分かっていても読んでしまう・・・。表題作ほか全3編。
ホラー嫌いなのに。気持ち悪いと分かっているのに、それでも何度も読んでしまう。
アーヤ先生は魔術を使うよ。いや、ほんとに。
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未体験ゾーンを味わいたいのならどうぞ。ただし、夢にうなされるかも(笑)
綾辻作品では特殊な部類かなぁ。
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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2010/10/2~10/4
10年ものの積読本。精神病棟の一室を舞台にした3作の中篇、「夢魔の手 三一三号室の患者」、「四〇九号室の患者」、「フリークス 五六四号室の患者」が収録されている。一番恐ろしいのは人間の心、という言葉を聞いたことがあるが、まさにそのことを実証している作品群。人の心の奥底に潜む深い穴に吸い込まれそうになる。綾辻氏らしいホラーとミステリを見事に融合させた作品。10年も積読のではなかった。
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何年かぶりに購入した綾辻氏作品。ホラーテイストのミステリ×三篇。精神科病棟が舞台ということで覚悟をしていたものの、出てくるのは一見(一読?)普通の人ばかり。「あれ?」と思った途端に世界ごとひっくり返される仕組みはさすが。狂人と常人の境目が如何に曖昧か、というテーマを淡々と咽喉元に突きつけてくれます。ただ、内容が内容だけに何度も読み返そうとは思わないよね…。
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とある精神病院でのお話。3編の短編であり、それぞれの登場人物に何の関係もない。同じ病院かどうかも不明。
それぞれに病んだ畸形(フリークス)のような物語たちである。一抹の不安を抱きながら読み進める物語は、一つの結末の予感を感じさせながらも、最後は予想外の収束を迎える。しかしその結末はパズルが解けたかのような爽快感ではなく、さらに深い迷宮に迷い込んでいくかのような漠然とした不安をもたらすのである。
あとがきで作者はこう言う。
「ヒトというのは本当に異常な生き物である。チキュウというこの惑星にあって、おぞましいまでに逸脱的な進化を遂げた畸形の種である」
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ミステリー短編集。全3話。
いや〜またまたやられたね。叙述トリックの天才だぁ。もう死ぬまで綾辻フリークです(笑)
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2008年5月24日読了。精神病の患者に関連するミステリ3編の連作集。「409号室の患者」は別の本で読んだことがあるが、なかなかの衝撃だった。独特なムードがあり引き込まれるが、うーんミステリとしては凡庸か?
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精神病院を舞台とした「患者」シリーズ3編。
?「夢魔の手」。少年時代の日記には、夜な夜な首を絞めに来る謎の手についてが記述されている。そして日記が終わった後、母から聞かされた衝撃の 事実とは・・・。ラストの収束感が良い感じです。もっともっとせつなさが欲しい。
?「四〇九号室の患者」。園子か?沙奈香か?わたしはどっち?という記憶喪失に陥った患者のお話。単行本化されただけあって、力作ですね。次々と 提示されていく条件やヒントから、読者をある程度の答えまで導いた上で、最後に突き落とす作りはお見事。確かにつかんだと思っていた真実は偽物 だった。後に残ったのは残酷な事実。 途中で結末に気付きそれをだまして欲しいと思ったが結局正解だったので・・・ただ2転、3転する内容はグ イグイ読者を引き込みます。
?「フリークス」。解答篇のない推理小説。それを解き明かそうと試みるお話。外の問題はある程度の察しがつくようになっているんですが、原稿に書 かれた謎を解いていく過程が秀逸です。何故鍵は石鹸で洗われたのか?から始まる謎解きは必見ですね。容疑者が5人の畸型(フリークス)というの も上手い。そして、犯人の行動が理にかなったものであると証明する解答は、畸型とは全くかけ離れたもの。そのギャップが良いのかもしれません。
映画「ドクターモローの島」「DNA」を彷彿させる怪しい設定にはゾクゾクさせられました。文中にある「“正常”という概念のいかがわしさについて、僕たちは常に、もっともっと自覚的であらねばならない。そう思わないかい?云うまでもないことだが、この世界に厳密な意味でのノーマルなど存在しやしない。多かれ少なかれ、僕たちはみんな畸型なのさ。そもそも人間なんていう動物そのものが、突然変異的に生れた恐るべき畸型種なんだ。そうだろう?」に激しく同感・・・。
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綾辻さんの作品の中でも、すごく好きな1冊。
精神病院の3人の患者にまつわる短編集。
【夢魔の手 三一三号室の患者】
【四〇九号室の患者】
【フリークス 五六四号室の患者】
異形(フリ―クス)の描き方が、とても好きです。
綾辻さんを好きになったきっかけの1冊。
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この作品を果たして「ミステリー」と呼んでいいのか?
ミステリーじゃなくて、ホラーだろう・・・しかも、かなり中途半端な・・・
「暗黒館」で初読みして、がっかりして、しばらく綾辻作品には手をつけなかったんだけど、友人の勧めで「十角館」を読んでみたら、そこそこだったので、続けて、何作か読んだけど、ここで裏切られた感じ。
「暗黒館」に通じるものもあり、やっぱり、私に綾辻作品は無理なのかなぁ。