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みんなのレビュー381件

みんなの評価4.0

評価内訳

381 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

実際に再現可能ならちょっと見てみたい

2009/01/08 13:41

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 儀同世津子の土産話として、50年前の密室死の現場に残された、取り出せない鍵の入った壺とその鍵で開ける箱の話を聞いた西之園萌絵は、現場となった旧家を訪ね、現物を見せてもらう。その後、50年前に亡くなった香山風采の息子、林水も、父と同様の状況を残して死体で発見される。萌絵から話を聞いた犀川創平は、嫌々ながらも事件に巻き込まれていくのだが…。密室と家宝の謎に関係はあるのか、果たして自殺なのか、他殺なのか?

 提示された謎に対して、問題を分割し、状況を再現する仮説を立て、実際に検証するというのが、解決へのステップ。この際に作者は、問題を、論理的に解決できる問題(=どうやって密室を作ったか、何のために密室を作ったか)と、解決できない問題(=事件の動機、など)に分け、後者に対しては不定のままにしてしまう。一方で前者については、一意に解を定めるのだが、その際に使用する道具立てとして、おそらく一般読者があまり知らなかったであろうことを平気で使用する。これをアンフェアだと否定する向きもあるかもしれない。しかしこれは、作品を読むに当たって前提とする常識の、拡張的再定義を読者に求めているともいえる。あなたの知らない常識が世の中には溢れているのだよ、というわけである。
 この、これまでの常識と新しい常識の接触と融合というプロセスは、犀川と萌絵の関係の変化という形でも比喩的に表現されているのではないだろうか。このようなミステリーの枠組みを拡張するための試みがなされていることが、本作を、単に読み捨てられるのではない、再読可能な物語たらしめている原因ではないかと思う。

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紙の本

香山家に伝わる家宝「天地の瓢」と「無我の箱」の謎とは——

2006/03/25 21:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kou - この投稿者のレビュー一覧を見る

香山家には二つの家宝が伝わっている。 その内のひとつ「天地の瓢(こひょう)」といういわくありげな名の壷の中には、鍵が入っているが口が小さくて取り出せない。仏画師・香山風采は息子・林水に、もうひとつの家宝「無我の箱」を開けるには、壷を割らずに鍵を取り出さなければならないと言い残し、謎の死を遂げた。そして50年経った今でも、その謎は解かれていないという。
萌絵はなんとかこの難解な謎を解こうとするが、そうこうする内に、ある雪の日、香山林水が父・風采とよく似た状況で、死体となって発見される。
川原で発見された林水、内側から施錠されていた林水の仕事場である蔵、蔵に残っていたおびただしい血痕、血糊のついた「天地の瓢」、その傍には「無我の箱」、見つからない凶器—— 林水を殺害したのは、誰なのか?

とても面白かったです。前半は他のシリーズ作と大差ありませんでしたが、読み終えたときには満ち足りていました。ここまでの満足感は『すべてがFになる』以来ですね。
今回のお話の焦点は、ひとつは萌絵嬢、もうひとつは「天地の瓢」と「無我の箱」でしょう。
前者は、ずばり、 “萌絵嬢、女優になる(そして周囲を振り回す)” です。
目的を遂げるために彼女は色々なお芝居をしていて、その見事さにびっくり。目的のためには手段を選ばないというのは西野園家の女性が持つ共通点のようですが、前作で大人になったなぁと思わせられた萌絵嬢、本作でやっぱり子どもだ、になってしまいました。
そしてもうひとつ。これは一言でいうなら「天地の瓢」と「無我の箱」に象徴される禅問答です。 微妙に完璧でないアンバランスさ、欠けているところに見出される美、己を滅するということ…。 そんなものが作品の中心を静かに流れていて、本を読みながら一緒に考えさせられ、読み終えても考えさせられます。 今回は明確な答えが出されていないので尚更です。謎が謎を呼んで、ひとつが解決されると更なる謎が現れて、そして全ては闇の中。

私はミステリは門外漢なのでよく分かりませんが、なんとなく森博嗣の作品はミステリとしてより文学として(いえミステリも文学ですが)読んだ方が楽しめるのかなと思いました。
幾つかの解説で、森博嗣作品は読者を放り出して答えを教えない(←悪い意味合いではありません)、とあったのが、本作で実感できました。この余韻が私にはなんとも心地よいのですが、すっきりさっぱりが好きな方には向かないだろうなと思います。

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紙の本

My favorite

2019/05/08 22:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:A - この投稿者のレビュー一覧を見る

I’ve wanted to read not only this book but also his books since I had seen TV drama. I like to read this series because the characters he writes are so attractive, such as Moe is something like mathematical and enthusiastic about suspicious things and crimes, and Prof. Saikawa is like parental and humorous. They two are so attractive so I enjoyed reading them. By the way, I’m Japanese. Lol

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紙の本

犀川先生に好感!

2018/11/20 16:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず、題名がオシャレ。邦題と英語の発音が一緒なのは、言葉遊びみたいで好きです。しかも、ちゃんと意味が通っている。

理系ミステリ、という感じでした。いや、面白かった。パズルマニアの儀同さんからのパズル話が起点、というのも良かったです。

なにより、今回は、犀川先生のことをグッと好きになりました。あと、国枝先生のことも、どんどん好きになれました。何でもは知らないらしい国枝先生の友達になりたいです。
謎解きだけしたい読者には、こういう登場人物の日常描写はイライラするのかもしれませんが、私は、これこそが好きですね(笑)

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紙の本

シンプルながらも多彩な楽しみ満載で好感持てた。

2018/08/16 11:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

シンプルながらも多彩な楽しみ満載で好感持てた。壺(鍵)と鍵箱の謎という読者への餌をまず投げ与え、それに密室殺人事件を絡めて見せるのは既に定番。今回はそれに、気になっていた犀川と萌絵の変則恋愛ドタバタ劇を強く絡めることで多彩な作品に仕上がっていた。また、本作では、章ごとのタイトルにも工夫が凝らされていた。「鍵は壺」・「壺は密室」・「密室は闇」・「闇は記憶」というように尻取りの様に続き、最終章で「真実は鍵のなかに」と1章に戻っている。時々挿入されるかなりピンボケというか意味なしジョーク(?)には頭を悩まされるが、概ね作風には慣れて来た。
 しかし、池波志乃(女優)の解説を読んで、本シリーズにはもっと大きなカラクリが仕込まれているのでは思い始めた。本シリーズは、全10巻と短編集2巻で構成され、本S-5『封印再度』はその前半部の〆だという(566)。確かに、犀川⇔萌絵関係に一定の決着がついたという意味だけでも大きな転換点ではある。さて、後半5巻ではどんな人間ドラマを描いてくれるのか楽しみですね。

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紙の本

封印再度

2023/07/14 15:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

S&Mシリーズの第5作目でした。
4作目までと比べて落ち着いた作品だなと思いました。
4作目までの犀川先生と西之園コンビの関係が好きだったので、最終巻まで恋人未満の関係を続けてほしかったなぁと思いました。
謎解きに関しては、あまり驚きはありませんでしたが、森博嗣さんの随所に散りばめられた哲学は美しかったです。
日本特有?の滅びの美学や死生観もそのように考えられるのかぁ、なるほどなぁと思いました。ふう

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紙の本

このトリックは、

2017/01/08 00:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る

流石に金属工学の素養がないと無理、と諦めました。「すべてがFになる」が非常に面白かったので、この作家の作品をもう一つ二つ読んでみようと思い順番を無視して本作を。「すべてがFになる」に比してスケール感や意外性は多少見劣りするものの、推理小説としてのレベルは標準以上だと思いますし、一気に読んでしまう程面白かったので、これから順番通りにシリーズ作品を全部読んでみたいという気にさせられました。その意味では、2作目にこの作品を選んだのは正解だったと思います。

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2014/06/22 17:44

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2009/11/10 21:11

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2002/11/24 00:00

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2010/08/22 19:07

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2004/09/28 09:56

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2004/09/28 22:03

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2004/10/29 21:00

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2005/03/26 03:00

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