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紙の本
船というもの
2001/12/12 19:23
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投稿者:きんぴら - この投稿者のレビュー一覧を見る
旅は良い。特に船で行く海外というのは未経験のためか、余計に憧れが強い。
この本は古き良き日本、海外に行く手段が船しか無かった時代の物語。そこに若竹七海お得意の、捻りの利いたミステリーが花を添える。見てきたような細かい描写、小気味良いストーリーテンポなどはさすがだ。人間の薄汚いところや、嫌なところも描かれているはずなのに、最後はすっきり読み終わる。
まるで旅をして帰ってきたかのような、そんな後読感はミステリーファン以外の方にもお勧めである。
紙の本
船と殺人に揺られて
2017/03/16 10:07
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
三菱長崎造船所によって作られた日本郵船の雰囲気が伝わってくる。昭和初期の設定だが、描かれる人物像は現代的だった。
紙の本
軽めのオムニバス・ミステリー
2001/11/27 01:54
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投稿者:本田亮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
常に良質の作品を提供しつづけている作者だが、本作は息抜きといった感があり、さほどの面白みは覚えなかった。登場人物が多く、入り混じっており、なかなかキャラクターとしての魅力を引き出すところまでは達していない。各短編の解決も急いでいるように思われ、出来の悪いホームズ譚といった印象を免れ得ない。そもそも、若竹七海お得意の連作長編としても付け足しに過ぎず、興味を感じさせないのだから意外性も何もあったものではない。
唯一、『船上の悪女』は新味の叙述トリックに挑戦している点で評価できる。しかし、全く効果を挙げておらず、作者が自覚的なのか無自覚なのかも定かではないのが残念だ。子どもを書かせたら本当に巧いのは確かだが。
本作はオムニバスミステリーと銘打たれているが、その効果は定かではない。オムニバスに徹しきれておらず、また連作長編としても中途半端になってしまっており、効果を相殺してしまっていると思う。設定自体は興味深いものがあり一本の長編として書かれていればと考えると惜しい作品である。
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