- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
健康は失って気付くもの。日本にまん延する健康への渇望は人々が日常的に不健康な状態であることの証左だ
2000/10/06 15:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人の新生児の平均体重は男女とも1976年を最高に毎年減少を続けている。日本人のカルシウム摂取量は1962年に初めて400mgを超えたが,骨折は逆に増えた。セネガルの若者は視力が6.0。日本の大学生の平均視力は0.18。同種の動物とは思えないほどの差である。視力のよさは咬合力の強さに比例するが,調査で硬い食品として「ごはん」をあげた学生が3%もいた。これは柔らかいものばかり与え続ける大人の責任である。
多くの母親はなぜ母乳育児を放棄したのだろう。かつて粉ミルクの宣伝に「頭のいい子に育てよう」というのがあった。母乳を与えると乳房の形が崩れるといわれたこともあった。そのような宣伝に惑わされて,出るはずの母乳を子供に与えなかった母親もいたことだろう…。
著者は食文化と健康をテーマとする多くの著作をもつ医学博士である。その著者が「日本ほど西洋医学一辺倒の国はない」と民間療法の見直しを説く。一般人はもとより,医学に携わる人に,とくに読んでほしい好著である。
(C) ブックレビュー社 2000
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |